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なぜ作ったのか?AI壁打ちJUNさん

「AI壁打ちJUNさん」は、chatGPTに池松っぽい感じでLINEで壁打ち相手してくれるサービスです。日々進化しています。

「壁打ち相手」は単なる相談相手ではなく、あらゆる「気付き」を得る大いなる機能なのではないかと思ってます。

プログラマーでもない自分がなんでコレを作ったのか、2023年の夏の想いを5000字に書き残しておこうと想います。お時間ある方少々お付き合いください。




0:「AI壁打ちJUNさん」とは

chatGPTに池松っぽい感じでLINEに壁打ち相手になってくれるサービスです。仕事のストレスやプライベートの悩みにリアルタイムで共感し、サポートの手を差し伸べます。自己学習機能を備えているため、使うほどにより賢くなり適切なアドバイスや気付きを返します。その他、壁打ちにゲーム的要素を取り入れ、サービスを利用すること自体を楽しむことができます。仲間とのコミュニケーションを楽しみ、壁打ちメッセージを中心に仲間同士で気付きを共有することができます。現在「AI壁打ちJUNさん」はテストプレイ中。招待者限定でお試しいただけます。


1:なぜ作ったのか?

最近「世の中に中小のイベントが増えた気がする」って友達が言ってたのですが、それと連動してシゴトでも遊びでも若い世代の壁打ち相手になることが増えました。

「壁打ち相手」とは単なる相談相手ではなく、あらゆる「気付き」を得る大いなる機能だと考えているんです。個人的な体験からも、壁打ち相手がいると新しく視点や解決策が見えて、自分のシゴト感が湧いてヤル気が出たりすることがあります。

毎日chatGPTとBingを頻繁に使っているのを考えると、壁打ち相手に使えるんじゃないかと思ったのです。なんというか。道具は使い方が大事だから。



2:どうやって作ったのか?

僕はシェアハウスに住んでるんですけど歓送迎会があるんです。そのプレゼントにchatGPTを使ったLine・chat botがあったんですよ。モノより体験のプレゼント。今っぽいなぁと思いました。

chatGPTを使ったLine・chat botには、GAS(Google Apps Script)って言うひとことで言えば「Googleが提供する各種サービスの自動化/連携を行うためのローコード開発ツール」を使うんですね。GASがchatGPTとLINEの関係を取り持ってくれている仕組みになっています。こんな感じ。

GASのコード(プログラムのこと)って、ググればあちこちにあるのですが、それだと信長風に「であるか」とか、語尾に「にゃん」をつけるとか、単に語調が変わるだけで、友達の名前に反応したり、癖や語調など人格を宿す感じは出ないんですよね。

「ググれば殆んどが学べる!ググれカス!」と言ってる身としては、有言実行せねんば。やってみよう!って無謀にも程がある56才頑張ります。

は?コンスト?ああそうか。忘れてたググれオレ。デプロイするのね。うんうん。chatGPTに書いてもらって比べてみようか。あれ?違う?なるほど。Json使うのね。うまくいかん。webhookってなに?。ああそうか。3日ほど悪戦苦闘してしっちゃかめっちゃかなコードだけど動きました。

僕はプラモデルとか、IKEAの机を自分で作るのとかメチャ苦手なんですよ。コード書くのって向いてないな。なんで動いてるのか自分でもわからん。けど動いている。現在も人柄チューニングを実施中。頑張ってます。コレもアレも25歳歳下の師匠のおかげです。ありがとうございます😊

師匠になんでコレで動いてるの?と言われたとき



3:アイディアの背景と想い

急にオマエ何言ってるんだ状態ですが。
壁打ち相手(機能)とは、我々の考えの根底を支えるものではないか。という仮説があります。

「壁打ち相手」とは、単なる相談相手ではなく、あらゆる「気付き」を得る大いなる機能なのではないか。こんな思想から生まれています。大げさだけど。

これは実体験でも感じることなんだけど、壁打ち相手をして気がつくのは「視点」を得ることが「眼の前のシゴトを自分のシゴトにする」きっかけになってることです。

教わるのではなく、気づく。これが大事です。

・気づくから興味が湧く
 ▼
・気づくから考える
 ▼
・気づくから自分ごと化する
 ▼
・気づくから自分を自分でグリップするようになる
 ▼
・気づくから面白い。

壁打ちとは気づくこと※

そしてこれは若い世代の「ヒトの器」を育てることに繋がっています。もちろん経営者の壁打ちってのも考えますけどね。だって常に孤独なのは経営者ですから。

そして、ヤングケアラーとか、転職や副業で相談相手が少ない若者とか、このサービスが、一人で悩む誰かの「なにか」のきっかけになったらいいなと思っています。


4:テスト段階の問題点

まだスタートしたばかりなので、やりたいことは沢山あるのですが、LINEビジネスって無料は200通までなんですよ。で。スタート2日で通数が足りなくなりました。マジか。LINEビジネスって高っけぇ。で。ライト版(5500円・税込)にアップしました。

あと。chatGPTは3.5-turbo-16Kにしてあるのですが、コチラは大した支払いになってないので問題なさそうです。上限を30ドルに設定してあって、10ドルを超えるとアラートが出るようにしてあります。

まぁでも自分で使って面白いからいっか。やってみなきゃ分からん。そもそも作らないとこの感じ伝えられないし。って感じです。

chatGPT API利用料はUsage画面で確認できる



5:壁打ち相手を有効に活用している事例

ソフトバンクの孫さんは一人で考えず、他の人の知恵も借りればより短時間でより良い答えを導き出せると思ってるようです。そのため部屋にこもって一人で何か考えている時間というのはめったに無い。それどころか常に議論する相手を求めて社長室メンバーや経営戦略の担当者はディスカッションパートナーを努めされられるそうです。壁打ちしながら話したことをホワイトボードに書き出して事業プランやキャンペーンの企画がまとまるらしい。すげぇ。

それから口癖として「10秒以上考えるな!」というのがあるらしい。この意味は「10秒考えても分からないことはそれ以上一人で考えても答えはでない」ということ。10秒考えても答えが出ないことは熟考しても無駄だから、さっさと議論をして意見を聞いたりするようにしてるそうなのです。

つまり壁打ちは、客観力・俯瞰力を高める効果があるってことなのでしょう。



6:壁打ちとコーチングとメンタリングのちがい

コーチングは、質問や問いかけなどを傾聴することで、対象者本人の中から答えを導き出し、アドバイスや経験をシェアすることは含まれません。

メンタリングは、メンターが人生の先輩やロールモデルとして、メンティの課題に対してアドバイスや経験のシェアをおこない経験や知見をシェアすることで、課題解決のスピードをあげます。

「壁打ち」とコーチングは似てますが、焦点の違いがあります。コーチングは相手自身に焦点を当てることが多く、価値観や感情を踏まえるので論理的/合理的に考えると盲点になりやすい部分も扱います。またコーチングとして話を聞き質問を返すという事を繰り返して導き出すことです。丁寧で効果が高いのですが、能力と経験が必要です。

壁打ちは自らの「気づき」によって自発的にスピーディーに進むので、コーチングのように能力差には依存しない感じでしょうか。

一覧表にするとわかりやすいかも。




7:壁打ち相手は「ディープ・スキル」

壁打ち相手をするには、ディープスキルが必要です。だから誰でも良いってわけじゃない。そこが難しい問題です。

人間に難しいのにAIに代替えが可能か?いやむしろ人間がこなすよりAIの方が向いているのではないだろうか。って感じがします。

ディープ・スキルとは、人間心理やと組織力学に対する深い洞察力と、その洞察に基づいた的確な行動力を兼ね備え人と組織を巧みに動かす「実行力」を身につけた人。このヒューマン・スキルの総合をディープ・スキルと呼ぶ。Deep Skill 石川明・著より

※ディープスキルの参考例
■できる人は「他者の脳」を借りて考える
︎■したたかな大人は「目的・合理性」に徹する
︎■「論理的に話す」より「論理的に聞く」
■部署間「対立」をスムーズに解決する
︎■「権力」を上手に味方につける
︎■優柔不断な上司に「決断」させる
︎■スケープゴートにされない「予防線」を張る
︎■弱者でも抜擢されるポジショニング戦略をとる
︎■「話のうまい人」より「話ができる人」になる
︎■「失敗」しても評価を上げることができる
︎■「相手が考えていること」を言語化する
︎■社内の「パワーバランス」を読み解く 

chatGPTを毎日使っていて感じるのは、最大公約数的な返答をしてくること。その特性を壁打ち相手として使うのは向いてる感じがします。まだわからんけど。まず作っちゃうのが大事。


8:AI壁打ちJUNさんの特徴

「見えない壁を気づきに変える」という楽しさを具体化させる。

①:遊びココロが気づきにつながる
AI壁打ちJUNさんはLINEを使います。設定登録した名前や場所や地名が出ると、いかにも僕が知ってるような感じでその情報を返答に織り交ぜます。

あと。グループLINEに入れて設定登録した名前が入っていると、反応して返答します。このようなゲーム的要素を取り入れてサービス自体を楽しむことができます。マジに使うより面白い。遊びが気付きにつながります。いま「人がらチューニング」を試行錯誤しています。


②:見えない壁を気づきに変える
すでにある他のAI相談サービスは省人化のために作られているように感じます。ライフネット生命の相談のとか、弁護士ドットコムのは、シゴトを楽にするために作られている感じです。AI壁打ちJUNさんはアドバイスや気付きを提供します。データ駆動型のアプローチやAIテクノロジーをツールとして活用して「見えない壁を気づきに変える」という独自性を目指しています。


9:AI壁打ちJUNさんのこれから

テストプレイを始めてまだ3日しか経ってませんけど、色んな方に使ってもらって嬉しいです。

僕はよく登山をするのですが「山の中で半径5Kmに誰もいない寂しさ」と「渋谷駅ハチ公前交差点のもの凄い雑踏で感じる寂しさ」は違うなって想います。都会に生活しているヒトなら誰もが感じる孤独感。忙しい時間からふと感じる空虚感。SNSのお世辞やソーシャル忖度から感じる疲労感。すべてはスマホから始まってる感じがします。

でもツールを上手に使うというのは簡単なことではありません。ネットやスマホは超絶便利で、私たちに多くの情報や刺激を与えてくれます。その中で自分の本当の気持ちや考え方を見失わないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

自分の内面と向き合う時間を持つことが大切。

登山や旅行や趣味を通じて自分の感性や価値観を磨くことも一つの方法。そして信頼できる仲間や家族と話すことで悩みや不安を共有することも効果的です。そうすれば自分らしく生きることができるのではないでしょうか。

AIなんて。って言う情緒は理解しています。

AIは身体拡張機能だと想います。映画・攻殻機動隊のように義体化されるのは時間の問題でしょう。なぜならシゴトの競争に身体拡張は不可欠だからです。AIはツールです。使いこなすのは当然になると思う。1993年に初めて触れたインターネットと同じでこれは避けて通れない。2015年に初めて書いたnoteと同じでコレはメチャ面白い。というわけでまずは作ってみました。

AI壁打ちJUNさんは単なる相談相手ではなく、あらゆる「気付き」を得る大いなる機能なのではないかと思ってます。そして、プログラマーでもないけどコードを書いて動かした56歳の姿が、勇気や元気につながりシェアできたら嬉しいです。

ここまで読んで頂いた奇特なあなたに大感謝です。ありがとうございます。暑い日が続きますが、どうぞお身体に気をつけてください。

ではまたnoteでお会いしましょう。


「AI壁打ちJUNさん」最新情報はinstagramで

https://www.instagram.com/kabeuchi_jun/


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