嗅覚とノスタルジー。
こんにちは、hidekiです。
今日は、いわゆる『プルースト効果』の話です。
僕は、18歳の時に進学で岡山県総社市から神戸に出てきて以来、30年あまり、神戸市・明石市近辺に住み続けている。
もうすっかり、こちら(神戸)の暮らしに慣れてしまって、たまに帰省したり、旅行で地方に赴いたりしたりすると、5分、10おきに電車が来ないと、随分と待たされる感じがして、少しイラッとしてしまう。
そしてイラっとするたびに『随分と都会っ子になってしまった』と心の中で呟く。
何となく、自分にがっかり、する。
でもやはり長く住んでいる、という事実は大きくて、住みやすいのはやっぱり都会かもしれない、と思う。・・・・・・といっても僕の場合、東京都内などの本当の都会という意味ではなくて、神戸を含む地方都市くらいの規模の『都会』だけど。
そんな僕は時々、『田舎に住みたい』『田舎に帰りたい』と思うことがある。
それはある『香り』を嗅いだ時だ。
稲穂の香り、肥料の香り、野焼きの香り、時節の草木の香り、豚舎の香り(少し臭いけど、笑)。
そして最も好きな香りである、夜の湿った空気の香り。
幼少の頃からこうした『田舎の香り』に包まれた環境で育った僕は、脳内にこれらの『香り』が深く刻み込まれている。
旅や用事で郊外や田舎のほうに行った時のこと。
まず嗅覚で『香り』を感知すると、自然に深呼吸し、香りの空気を大きく体内に取り込む。
もちろん、自分にとって心地の良い香りは、とても癒されるのだけれども、
癒しとともに、瞬間で脳裏にノスタルジーが呼び起こされる。
育った岡山の田舎の風景、懐かしい思い出。
嗅覚は、一瞬で脳内を懐かしい世界にタイムスリップさせる。
僕にとって『田舎の香り』は、癒しの『アロマテラピー』のようなものであり、タイムマシンでもある。
貴方も同じような経験はありませんでしょうか?
今日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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