通勤やめたら作家になれた③ 誰もいわないKindle出版に最適な文字数
クロエの長編小説は16万文字くらいになります。
Kindleで出版しようとしたとき、電子書籍だけを出すつもりであり、紙の本を出す気が全くありませんでした。
なぜなら電子書籍は印刷代が掛からないからその分安く作れるので印税は多くもらえます。
一方で読者は安く買えるので、作家と読者の双方にとってウィンウィンだからです。
ところが最近、紙の本も出しておこうと思い始めたのです。
まだまだ紙の本で読みたいという人が多いから、読者に選択肢が多い方がよいのではないかと思ったのと、自分の作品を親に見せてあげようと思ったら紙の本が必要だと考えたのです。
ここで問題が起きました。
Kindleのオンデマンドで16万文字の紙の本を出版すると小売り価格が高くなるのです。
そして少しでも読者に安く届けようとすると印税は雀の涙。
紙の本の出版方法はいろんな方が書いているのでそちらに譲るとして、本日は文字数が壁になったという話を書こうと思います。
ちなみに紙での出版方法は、「ポリス・ラ・ポール」の作者旭山リサさんが以下の記事で詳しく書いていてわたしも参考にしています。
作業で心が折れそう💦になった時も旭山さんのこのエントリを読んで気を取り直して頑張りました。
ちなみに前回の「通勤止めたら作家になれた②」のエントリでお伝えした、「魂を損なわずにすることは不可能」な校正をする際に「一太郎の詠太で読ませる」という技を教えて下さったのも旭山リサさんです。それがこちら↓↓↓
さて、話を戻します。
16万文字の小説を四六判やB6版の紙の本で出版すると、1800円（税抜き）くらいになります。
た、高い…。
厳密にいうともっと高く印税は無いに等しい。
新書版などのもっとサイズの小さい本にすると1ページに入る文字数が減りページ数が増えるのでもっと高額になります。
Amazonのオンデマンドの紙本の場合、ページ数で値段が決まるからです。
電子書籍の場合、文字数を気にする必要がありませんでした。
ここで困りました。🙋♀️
「間宮宙のスランプ」の第1巻と第2巻はすでに電子書籍で発売済なので今更中身を変えられないので、紙の本は少しお高めになるのです。
一方で、文字数に対して第1巻と第2巻の電子書籍の値段が安すぎたともいえます。
やっぱり読者の方は電子書籍で買う方が断然お得だなと思います（クロエの作品に関しては）。
というわけで「間宮宙シリーズ」は現在第4巻まで原稿が出来上がっていますが、紙本にすることも想定して構成を変えたりして１冊分の文字数を10万字程度に減らす作業に入っています。
それでも文字数が多いくらいだと思います。
Amazonのオンデマンドで小説の紙本を1000円前後（税込み）で出したいと思っている方は、７万から10万文字くらいに抑える必要があるでしょう。
印税を多く欲しい人はもっと文字数を減らす必要があります。
ノウハウ本の出版について「何文字くらいあったら出せますか？」「1万文字もあればいいでしょう」というやり取りはネットでよく見かけましたが、「文字数が多すぎても困るで～😥」ということをいっている人はどこにもいませんでした。
小説は違うのですよ。
小説を書く人で「文字数をどうやって稼ごうか」と悩む人はいないと思います（「書けない」というのとは別問題）。
むしろ長すぎには注意が必要です。紙本を出す予定があるなら。
つまり、紙本も出す予定があるなら文字数を考えて書こう👩🏫というのが今日のお伝えしたいことでした。
え？ そんなの最初から考えている？🙋♀️
クロエは考えていませんでした。
やってみて初めて分かったのです。🤷♀️
一人くらいいるでしょう～、わたしみたいな迂闊な人が。
では、ごきげんよ。
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