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自助努力としてのライティング・グループ
先日、大学の研究・教育環境の現状についての嘆きを書いたが、そのような状況の中でも多くの研究者はなんとか論文を書こうと努力している。その一つがライティング・グループだ。
私個人の経験では2010年頃から研究者の自助努力としてのコミュニティ作りが広がりはじめていたように思う。その一つがライティング・グループだった。オンラインや対面、ペアやグループなど形式は色々あるが、とにかくライティングをする時間を
大学の「ワーク-ライフ・バランス」
お世話になっているP大学は、有名な州立大学やアイヴィーリーグのような、影響力のある論文を多く輩出する研究に特化した大学(その上位校はResearch 1と呼ばれる)ではなく、授業と学生の支援に最も力点をおく、Teaching Universityと呼ばれる大学である。
Teaching Univ.には、研究はほとんどせず授業と教科書作りに専念する教員も多い(決して悪い意味ではない)。クラスは20
パウエルズ・ブックス(Powell's Books)
P大学の授業で使う教科書を買おうと、日本の友人に強く勧められていたパウエルズ・ブックスに行ってきた。ポートランドのダウンタウンにあり、街の1ブロック全体を占めるこの巨大な書店は、なんとUsedの本も扱う独立書店。このタイプの書店として世界で一番大きい、らしい。
Amazは使いたくないので、こういう品揃え豊富な本屋さんが近くにあるのはとてもありがたい。大学で使うテキストも棚に並んでいたので、取り寄
フェンタニル過剰摂取の問題(上)
<注意!薬物の過剰摂取、依存症に関する記事です>
<薬物依存に苦しんでいる方、サポートを必要としている方は、こちらのページに相談先一覧があります。特定非営利活動法人ASK:https://www.ask.or.jp/article/6502>
*最初に公開した文章を編集、追記しています*
アメリカのオピオイド危機
1990年代以降、アメリカではオピオイド依存症と過剰摂取が問題になってきた。「