イカの天ぷら女

4年に一度しか彼氏ができない三十路低年収OL。 恋愛や仕事、健康etc 独り身アラサー…

イカの天ぷら女

4年に一度しか彼氏ができない三十路低年収OL。 恋愛や仕事、健康etc 独り身アラサー女がきっと感じている焦燥感や悲哀などしたためます

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彼氏の看病でお粥5合炊いてた私も、10年経てば七草粥を作れるようになった話

今朝は七草粥を作った。 昨年まで七草粥を作ろうとしたことはなかったのだが、三十路に突入した瞬間健康とか季節の伝統行事とかを気にしだしたのだ。 前日からSTAUB鍋のシーズニングをして、最高のお粥作りに備えた。 翌朝7時半、体内時計が私を起こしてくれる。 顔を洗い白湯を一口飲んだら、さぁお楽しみの七草炊飯。 下準備万端のSTAUB鍋でくつくつと米を炊き始める。40分ほど、くつくつくつ… その間に七草を軽く湯掻いて細かく刻んでいく。 七草は儚い葉や根に確かな生命力を感じて無性

    • 別れた彼氏にプレゼントを返せと要求された話【後編】

      ↓前回のお話はこちら 最初に… この記事は有料記事にさせていただきます。 主な理由としては、 ・彼とのLINEを書き移すのに辛い思いをしたので、少しでも報われたい (罵倒されたLINEを見返し一語一句綴っていく作業は想像以上に辛く、時折えずきそうになりながら何とか書き終えました。 彼のように「プレゼントは気持ちだけでいいよね?」なんてきれいごとで収められないので、記事のご購入という行為をいただくことで少しでも「報われた~」という気持ちになりたいのです…) ・私の毒舌が

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      • 3万円の服を買ってくれた男と渋々付き合った話【前編】

        「タダより怖いものはない」 誰もが聞いたことがあって、きっと一度は身を持って経験したことがある教訓だろう。 私もこれまでの人生でたびたび”タダより怖いものはない”経験をしてきた。 学生時代に駅前で勧誘された無料脱毛体験にほいほいとついて行き、クリニックにて院長を名乗る男に個室に閉じ込められて、50万円程の高額コースを延々と勧誘されて1時間部屋から出られなかったこともあった。 職場の同僚と無料の食べ飲み放題目当てで行った相席居酒屋で中年男性3人組と相席になり、”口から吐

        • Kくんとの別れから再び、夏来にけらし

          7月、梅雨も折り返した頃 今日は長雨のはざま、穏やかな青空が広がる静寂の昼下がり、ベランダの窓を開けてわずかに吹く風をまとう。 半月経てば長雨も去り、夏本番の到来だろうか。 夏が来る── 夏の足音とともに蘇る昨年の記憶、半年間付き合った彼との別れの日のこと。 Kくんとの出会いはおととし12月頭。 今日とは真逆の冷たい空気の時季、マッチングアプリから始まった。 同い年、同じ県出身、大学では軽音楽部で楽器を弾いていて、くるりやceroみたいな邦楽が好き、海外経験あり。 多く

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          ジーンズのチャックが壊れても決して彼氏に見せびらかしてはいけない

          昨日、大学時代の部活の集まりがあった。 とてもいい1日だったな。 ご無沙汰していた好きな人たちに会えて。 パンデミックから時を経て3年余り、祝・飲み会解禁ということで夜中まで旧友と酒を交わし。(私は終始ノンアルだったが) そう、ほんといい1日だった。 ただひとつ、無自覚だった己のデリカシーの無さを指摘されたことを除いては——— それは後輩数人を囲った飲みの席で起こった。 学生時代に返った気分で恋愛話を披露していた中で、恋人とのLINEのやり取りに関する話が挙がった。 1

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          ユーキジャンクッパが私の転職を引き留める

          年明け早々職場で号泣してから、早3ヵ月近く経とうとしている。 こんな悪待遇の会社絶対に辞めてやる! と当時は息巻いていたが、新年度を迎えた現在も相変わらず毎日のように上司に腹を立てながらもこの会社に居座っている。 この号泣した過程を知る友人から「まだ転職しないの?」と聞かれることがしばしばあるが、 30歳を過ぎ転職経験を重ねると転職なんてそんな簡単にできるものじゃないのよ… と心の中でつっこみながらいつも曖昧な返事でのらりくらりと会話を終わらせる。 転職に踏み出していない

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          私なりの新生活〜平日会社員・週末販売アルバイト〜

          いつの間にだろう、街中の桜が満開を迎えているではないか。 暖かな日差しに嬉々として上着を脱ぎ捨て、いつもより少し大きな歩幅で職場へ向かう。 うきうき、わくわく、そわそわ、しんみり。 3月、きっと誰もが感情を揺さぶる季節。 数年前に"9月入学論争"なる議論がニュースで話題になっていたけど、暖かな気候への移ろいに気持ち高まる春に新年度の節目を持ってくるとは考えたもんだなぁ、と私は思う。 そんな私の近況はと言うと、マンションの両隣の住人が立て続けに退去してゆくのを横目に、一種

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          年収288万円正社員アラサーが職場で泣き崩れた日

          ※一部の職業に対してネガティブな心境を語っていますが、決してその職業を否定しているわけではありません。 単に私自身のキャリアプランに当てはまる職業ではないというだけの話なので、どうか気分を害さず…。 私は30歳独身女 年商が1億円・借金も1億円の赤字零細企業に勤めて一年余りになる、年収288万円の会社員だ。 何故こんなに借金が膨れ上がってしまったのかというと、 社長夫妻を始めとした凄まじい経費の無駄遣いを咎める者が誰1人いなかったから 経営が総括的に下手クソすぎるから 他

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          単調な独り暮らしを少し愛せるようになった話

          南東向きの窓から差す朝日で目が覚める。 渋々と布団から這い出し、マグカップに入れてチンした甘酒を飲む。 ちゃちゃっと身支度と洗濯を終える。 狭い玄関にごちゃごちゃと置いている靴を足でどけて踏み場を作り、家を出る。 昼、小さな事務所でカタカタとパソコンに向かう。悲しいかな零細企業、閑散期は多忙に追われることもなく、緩やかに時間が流れる。 定時で上がり、愛着はあるが少し住み飽きたこの街の夕暮れに漠然とした焦燥感を感じつつ帰路に着く。 焦燥感の正体には、うすうす気づいている。

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          片思いの彼との話題枯渇問題

          今日1月10日は何の日でしょう? 私が真っ先に思い出したのは、"ふるさと納税のワンストップ特例制度の申請書の提出期限"です。 なぜそのようなニッチな日が頭をよぎったのでしょうか? 答えは、"私が意中の男性との話題に困った時に繰り出す最終兵器トピックだから" です。 ここまで読んだだけでも、"あぁ、この筆者は俗に言う"コミュ障"なんだろうな"とお察しいただけるだろう。 正解です。わたくしめは会話がド下手くそな人間なのだ。 具体的に言うと、"初対面の人とは割と会話が弾むけど、

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          "尽くす女"で何が悪いのだ

          「○○ちゃん付き合った人にめちゃ尽くしちゃいそう🥺笑」 マッチングアプリ内で今しがた男性から受け取ったメッセージだ。 昨日、飲みの場で大学時代の先輩にも 「追いかけられるより追う方が好きなの?」と聞かれた。 というか、自身の恋愛話を披露すると「尽くしそう」「追う派でしょ」と言われがちだ。 "尽くす"と"追う"は厳密には意味合いが異なるのだろうが、何にせよ彼らの言葉の中には "なんかtoo muchな女だな" という思いが(無意識にでも)隠されているのだと勝手に受け取っている

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          恋人のハゲゆく未来を見届けたかった話

          去年三十路を迎えた私だが、年齢の割に男性との交際経験は乏しい。 付き合った人数は5人だが、交際期間が ①半年 ②1年1ヶ月(うち1年間は遠距離で累計半日しか会っていない。つまり実質1ヶ月) ③2ヶ月弱 ④2ヶ月弱 ⑤半年 と、かなり短命だ。 そんな浅い交際歴なので 彼氏と記念日を祝う、誕生日を祝う/祝われる、クリスマスを過ごす、旅行や遠出 ——これらの経験が一切無い。 30歳にしてなかなか稀有な女なのではないか。 言わずもがなこれらの経験に憧れている私だが、それと同じくら

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          罰当たりだが、独り身も気の持ちようでは神様を超えられる話

          新年早々バチ当たりなことを言うが、私はあまり信心深い人間ではない。 初詣も他人に誘われない限り行かないし、今だって"初詣"というワードが浮かばず"お神社参り"と書こうとしたくらいだ。 今年も例に漏れず、正月三が日は家で500gの特大ポテチを貪りながらSwitchにかじり付き、神様を祀るような行為は一切なかった。 昔からこうだったわけではない。 子供の頃は毎年家族と初詣に行き、参拝後はおみくじを引きその結果に一喜一憂したし、財布には常に御守りを忍ばせていた。 そのおかげもあっ

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          恋は盲目が故、STAUBの通販詐欺に遭った話

          新年のアウトレットセールでSTAUBの鍋を買った。 かねてより欲しくてたまらない物だったが、今回購入に至ったのはセールで安かったから、というのが主因ではない。ちょうど1年前、この鍋を買いそびれたリベンジなのである。 厳密に言うと、購入はしたが商品を手に入れることができなかった。 恥ずかしすぎて友人にも話していないのだが、去年ネット通販詐欺に合った。 事の発端は、付き合って間もない元彼との何気ない会話だった。 「STAUBの鍋が欲しいのよね」「他の鍋より断然美味しく仕上がる

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          2023年の抱負から見るアラサー女の悲哀

          2023年の抱負を記すことにする。 1位 彼氏が欲しい 直接的な表現に些かの恥じらいがあるが声を大にして言う。切実に彼氏が欲しい。 去年の夏、30年間の人生で1番愛していた元彼に振られた。いつもなら失恋した5秒後にはマッチングアプリを開き止まることなく次に向かうのだけれど、何分言葉に表せないほど大好きな人を失った。いくらアプリで探せども、彼以外に良い人なんていない事を思い知らされるだけである。 途方に暮れて只々立ち尽くすことしかできず外出する気力もほぼなくなり、とにかく停滞

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