遺架

回避する人。たまに、大量に食べて吐く。波を乗りこなそうとしている。

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【雑談】流行りの曲が好きな私は、その他大勢でしかない?

音楽を聴くのは心地よいです。 ひたすら歌詞を追いかけていると、フラッシュバックが止まるからです。 ミュージックを好む死神の気持ちがよく分かります。 主に、ある2組のアーティストをリピートしています。 片方は、同年代です。 片方は、ひと回り以上、年上です。 どちらも、同じくらい好きです。 交互に、繰り返し聴いています。 でも、少しだけ、抱く感情が異なるのです。 どちらのライブに何度か行ったことがあります。 ふた組とも、顔出しなし、テレビに出ないアーティストです。 同

    • 父のこと(3)

      いつも、人の顔色を窺ってしまいます。 相手の機嫌を損ねたら、この世の終わりだと思っているのです。 だから、人と話すとき、その人が私と話して気持ちよくなることを最優先に考えて、聞いて欲しそうなことを聞き、話したそうなことを「うん、そうだね」と否定せず聴き、 その人が話すことを適切な言葉に言い換えて、「あなたを理解していますよ」と態度で示すようにしています。 でもそうしていると、相手は気持ちよくなって満足げにして帰りますが、私には、 「あの人のことはたくさん聞いたけれど、自

      • △3 ロクガツ、生きたい【2024】

        先々月は、猛烈に死にたかった。 今月、なんか楽しい。 あまりにも躁鬱で、嫌になってしまう。 夏は調子が良い。にこにこする人になる。 ここ2年間、年末年始は病院のお世話になっている。 つまり、私の気分は天気に左右されている。 あまりにも単純で、嫌になってしまう。 別に、なんか楽しいことがあったとか、そういうわけじゃない。 ストレスが全然ないとか、そういうわけでもない。 双極性障害の研究者である前の主治医は、こう言っていた。 「もちろん、ストレスには左右されるけれど、

        • 父のこと(2)

          内側に蓄積した不満を、父に向かってぶつけるというわけにはいきませんでした。 財力のある父親に見捨てられたら、思うような人生が歩めなくなることを、私は理解していたからです。 嫁いびりに耐えかね、本気で離婚を考えていた母が、結局それに踏み切らなかったのは、やはり、お金のことがあったのだと思います。 母は、私たちが良質な教育を受けることを、何よりも願っていました。 それには父の存在が必要だったのです。 私はびくびくしていました。 平日の夜は休日は、父の機嫌を損ねることはしない

        【雑談】流行りの曲が好きな私は、その他大勢でしかない?

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          【雑談】ありえなくらい涙もろい話

          主治医はよく、「人間は感情の奴隷なんだよ。」と言います。 その通りだと思います。 感情に抗うというのは、なかなか難しいです。 楽しくて、ラクで、気持ち良い方に流される。 人間の摂理のように感じます。 双極性障害という、「感情」の障害を抱えている私なら、なおさらです。 例えば私は、ありえないくらい涙もろいです。 どれくらいかというと、ちょっと感動系のCMを見るだけで、涙が出てきます。 NHKのドキュメンタリーなんか見た日には、1日中泣いています。 ひとつ、大きな特徴

          【雑談】ありえなくらい涙もろい話

          ●2 食べて、吐く。なんで?

          あの人は身長155㎝、体重41kgくらい。痩せすぎ。 この人はBMI21くらい。適正体重。 グレーのパンツスーツが似合うあなたは、ほどよく筋肉のついた美容体重。私はそれくらいがいい。素敵。 何でもするから、その身体、私のと交換してくんない? 今日はまっすぐ家に帰る。そう決めたはずなのに、駅から出てすぐのスーパーに足が向く。 野菜売り場。素通り。 冬なら吐きやすいみかんを買うけど、今日は売ってない。 特設コーナーを見る。今日は安売りのプリン。普段はチーズケーキだったり、

          ●2 食べて、吐く。なんで?

          【雑談】メモばかりとるのはやめてください!

          私は、踊れない人です。 高校生のとき、体育の時間で、「創作ダンス」なるものを披露しなければならなければなりませんでした。 同じチームの人たちが口にする、「見たら大体できる、っていうか、ノリ?」とは程遠いところにいた私は、センスの良い同級生がつくった4分弱の振り付けが、全く頭に入りませんでした。 めちゃくちゃに足を引っ張っていた自覚があったので、彼女たちが踊る映像を撮らせてもらい、自宅で練習することにしました。 これが、全く頭に入らない。 動画の左右と鏡の前に立つ自分

          【雑談】メモばかりとるのはやめてください!

          父のこと(1)

          幼少期、父はとても無口で、いつも不機嫌そうでした。 仕事で上手くいかないことがあるようでした。 自らの妻のことを徹底的にいびる統合失調症の母親や、それをかばう父親との関係がこじれているようでした。 何か不満があるとイライラし、不機嫌な空気を周囲にまき散らしていました。 母と夜な夜な、大声で喧嘩していました。 自分は何もできない、しないくせに、母の家事に口を出すことがありました。 人の立場にたって考えるということを知らず、自分がしたいことだけをし、話したいことだけを話し、

          父のこと(1)

          【雑談】本当に大事なことはnoteには書けない?

          人はなぜ、「書く」のでしょうか? 初めは、主治医に勧められたからです。 「やってみれば?」みたいな、軽い感じでした。 乗ってみることにしました。 だんだん、「自分の頭の中を言葉にする」という行為の心地よさに気づき、なぜだか、飽きっぽい私が、少しのあいだ続けられています。 (あと、サムネイルの画像をつくるという遊びがめちゃくちゃ楽しい、というのもあります。) 主治医の目には、そこまで見えていたのではないかと思います。 本当、意味分からんくらい、冴えている人です。 話

          【雑談】本当に大事なことはnoteには書けない?

          ●1 私と体重、交換しませんか?

          もともと食べることが大好きで、人生で痩せている時期というのはあまりないです。 兄や母は細身なのに、私は骨太、洋ナシ体型です。 高校時代は、肥満の一歩手前くらいでした。 女子校だったため、美人で細身の同級生と自分を比べることはありましたが、そこまで体型にコンプレックスを抱くことなく、のびのび過ごしていました。 でも、大学に入って、初めて異性の目にさらされたとき、 彼らは女の子をある程度、容姿や体型でジャッジしていることに気づきました。 「男並みにでかいよな」 「痩せたら

          ●1 私と体重、交換しませんか?

          【雑談】精神科医が発する「大丈夫」?

          今まで、4人の精神科医と話をしたことがあります。 1人目は、町医者のおじさん。 2人目は、入院先の病院でお世話になった、女医さん。 3人目は、大きな病院で出会った、双極性障害の専門医。 4人目は、同じ病院に勤める、今の主治医。 どのお医者さんにも、キャラクターがあります。 もっと言えば、「治療方針」でしょうか。 薬の調整だけに注力する先生。 私の過去をざくざく掘って、仮説をたくさん立てる先生。 基本的に躁鬱の観点からまなざす先生。 未来のことに目を向けさせる先生。 同

          【雑談】精神科医が発する「大丈夫」?

          【雑談】人を貸し出す図書館がある?(ヒューマンライブラリー)

          10人弱の人間が、輪になって座っています。 年齢も職業も、様々です。 彼らは、本を読む人、つまり「読者」です。 ここは、ちょっと変わった「図書館」なのです。 そのうち、ひとりが話し始めます。 「司書」によって探し出され、その日貸し出されることになった、 「本」です。 「わたしは…………」 ちょっとした偶然で、ヒューマンライブラリーのことを知りました。 私はまだ、健常者でした。自分の内側にある問題について、気づくすべがなかった時期です。 そのときは、「読者」として参加

          【雑談】人を貸し出す図書館がある?(ヒューマンライブラリー)

          △2 「死にたい」は色とりどり?

          死にたさには、濃淡があるようです。 希死念慮は、美術の教科書に載っていた「色相環」みたいな、グラデーションで表現できるような気がします。 チープな死にたい 例えば、和紙みたいに裏が透けるほどぺらっぺらの「死にたい」。 昔の嫌なことがフラッシュバックしてきた瞬間、口をついて出てくる、「あぁ、死にたいな」という言葉です。 チープな死にたい、と呼べるかもしれません。 これの裏側には、特に含みがありません。奥行きがないのです。 深く考えず、ただ、不快な感情を和らげるために

          △2 「死にたい」は色とりどり?

          【雑談】マイノリティ同士が差別しあう?

          「多様性」という言葉が、市民権を獲得しつつあります。 ジェンダー、障害、ルーツ。 いつもの自分とは違う立場にたって、マイノリティの人々の気持ちを想像しましょう。 そういう風潮が当たり前になってきました。 多数派が、想像力を働かせて、 少数派が暮らしやすくなるようにみんなが努力する社会。 とっても、美しいですね。 この考え方には、「世の中には、多数派と少数派という2つの種類の人間がいる」という前提があります。 言い換えれば、マイノリティとマジョリティの間にしっかりと境

          【雑談】マイノリティ同士が差別しあう?

          ◎1 カイヒセイパーソナリティショウガイ?

          私の身体は、ギプスでがちがちに固められています。 だから、足を前に踏み出すことができません。身動きがとれないのです。 そのギプスの名は、「恥」です。 例えば、こんなことがあります。 「え?自分もあてはまるぞ?」と感じる方もいると思います。 こういうことは、別にパーソナリティ障害でなくとも、生じます。 人間生きていれば、1度くらいは、「回避したい」という感情を抱いたことがあるはずだからです。 例えば、アルバイト先で、 自分のミスではなかったのに、店長にこっぴどく怒られ

          ◎1 カイヒセイパーソナリティショウガイ?

          【雑談】知能検査、そのむごさ

          エレベーターとエスカレーターの判別がつきません。 この話をすると、ぎょっとされます。もう慣れました。 でも、本当なのです。 もうちょっと正確に言います。 「エレベーター」というものと、「エスカレーター」という、人を運ぶという点で共通している、音が近い、でも確かに異なる2つのものが存在していることは知っています。 片方が自動で動く階段で、もう片方が吊り下げられた箱であることも理解しています。 でも、どっちがどっちか、いつまで経っても、私は憶えられないのです。 「エレ

          【雑談】知能検査、そのむごさ