【3.3】 良心に照らして考える(Your integrity is a flashlight)

※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。(サイトにある日本語対訳に句読点等をつけ、読みやすいように、一部、接尾語や接続語などを足し、加工したものです)
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■元のURL
https://thejourney.reinventingorganizations.com/33.html

■翻訳メモ
この動画では2-3の動画で言及した内容を掘り下げます。変革の旅を進めていると
大きな転換点があります。経営チームを解体したり、助言プロセスを導入したり、あるいは
新規採用者へのオンボーディング・プロセスを作ったりと。これらは気軽にはできません。
しっかり検討や計画をして実行に移すものです。それも旅の一部です。しかし同時に旅の大部分はふと機会が訪れて始まります。

組織の中では毎日毎月毎年何かが起きています。突然従来のやり方が嫌になって新しいやり方に移ろうと感じたりします。冷静に考えてみると、つまり良心に照らして考えると、もはや賛同できない習慣が多くあるかもしれません。良心については別の動画で話しましたが、いくつか例を挙げておきましょう。

たとえば年に1度のクリスマスパーティが堅苦しくて活気がなく感じられ一新したくなるかもしれない。周りから見えない密室で実施される会議もオープンな会議にしたいと思うかもしれない。意思決定は周りに任すべきだと感じたり、予算の編成に関しても、その数字に意味がないと誰もが思っているのに続けているかもしれない。ある会議にはタブーになっている話題がある。本当にそれでいい?自分の個室が周りより豪華で違和感を抱くかもしれない。周りを見下す経営幹部の良心に背くような発言を会議で耳にするかもしれない。
会議に席順があって納得できないと感じるかもしれません。だから考えてみると機会はどこにでも存在します。儀式的で古いやり方のものは数多く存在しています。そして新しいやり方に変えると別の場所で古いやり方に出会った時、新たな視点で眺めて思うでしょう。“もうこのやり方は良いと思わないな”と。私からの助言は、良心に照らして考えてみることです。すると見えてきます。これまで習慣として業務の一部だったものが、突然あなたも周りも新しい視点を獲得して必要性を検討しだす。そして選択するのです。新しいやり方に乗り出すか優先度が低く労力をかけられないので、これまでのやり方でもう一度進めてみるか。先送りにしても次の機会には準備が整うことが多いです。

このように変革は自然発生的に起こります。いくつかの大きな転換点においては、じっくり検討して準備し実行する必要があります。しかしその他は起こるべくして起こるある物事について、リーダーや周りの良心に照らして考えると、改善の必要性が明白となり変革へと向かうのです。

■翻訳メモの全体の目次
https://note.mu/enflow/n/n51b86f9d3e39?magazine_key=m3eeb37d63ed1

最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました。