【3.7】 組織全体を巻き込む(Engaging the whole organization)

※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。(サイトにある日本語対訳に句読点等をつけ、読みやすいように、一部、接尾語や接続語などを足し、加工したものです)
—————————————————————

■元のURL
https://thejourney.reinventingorganizations.com/37.html

■翻訳メモ
前回の動画では大きな組織において、最初のフォロワーを巻き込むためのいくつかの方法を紹介しました。そこで語った方法は小さな組織なら全体に向けて使えます。組織の全員をミーティングに招き、最初のフォロワーではなく全員に伝えればいい。しかし大組織では
最初のフォロワーたちを巻き込んで変革が動きだすと、組織全体に向けて説明する時が訪れます。それはなかなか難しい作業なので私が聞いて納得したアドバイスを紹介します。

この変革について組織全体に説明する際に気をつけるべきなのは、大げさな発表にしないことです。以前の動画でも語ったように、この変革の旅に名前を与えるべきではありません。それと似ています。大きな組織にはリスクがあります。大げさに語ると誤った期待を生んでしまいます。翌週や翌月に変わると期待しますが、大組織は変化に時間がかかります。そうして失望や懐疑が生まれます。大げさに語ることで抵抗や不安も生みます。なので控えめに語ることが重要です。そうすると葛藤が生じることになります。全員を変革に巻き込みたいのに大げさな言い方で宣伝することもできない。こうした事態における最善の対処法は
控えめながらくり返し語ることです。大げさな発表ではなくブログを投稿したり、ビデオ会議や社内報などを通して伝えるのです。機会を見つけては思いを語りましょう。自分が思い描く組織の方向性を伝えて、全員に参加してほしいし支援すると語るのです。そうすれば控えめに伝えられると同時に、広く全員の心に響くものになるでしょう。そして心動かされた人が参加してくれるはずです。

その他の手段では、刺激を受けた動画や本をシェアするのも良いです。理解が広がり変革の価値が伝わります。1冊だけ紹介するのは避けましょう。実に多くの組織がたとえば私の本だけを配っていました。私は嬉しいですが、良い策ではありません。著者や本や考え方を1つだけしか伝えない場合、それが新しいルールだと誤解されかねません。それは困ります。
さまざまな動画や本を紹介することで気づくはずです。

“本もたくさん出てて変革は社会の潮流なんだ”
“自分たちもやってみよう”
“本にあるような組織になれるかもしれない”

■翻訳メモの全体の目次
https://note.mu/enflow/n/n51b86f9d3e39?magazine_key=m3eeb37d63ed1

最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました。