デンツーの醜態

 このところデンツーをボロクソに貶している。心底腹が立ち、法律による解体まで言っている。
 久しぶりにデンツーのホームページを見た。まずは代表取締役社長の顔を見た。典型的なサラリーマンの顔である。しょせんは社内の出世競争に勝ち抜いた「奴隷のトップ」でしかない。
 こんなバカがあの巨大企業の代表なのか、と唖然とする。
 コンプライアンスだの人権だの社員の健康管理だの、地域社会への貢献だのエラそうな御託が並んでいる。
 「だったら、オマエら経営陣は全員退陣だな」と、唾を吐き掛けてやりたいキレイごとが網羅してある。
 どんな会社でも、「本音」と「建て前」があることは理解する。イーズカが居た時代でも悪事などさんざんに繰り返していた。法律違反も限りなくやっていた。
 しかし、だがしかし、それを苦笑いで納得できる現実があった。「必要悪」であろうとも、社会に必要とされていた。ラジオ・テレビなどのマスコミを創り出したのはデンツーだったからである。
 が、それらはもはや20世紀のメディアでしかない。ネット時代にデンツーは完璧に乗り遅れた。
 オリンピックだの万博だのは、土建屋だけが喜ぶ前世紀の遺物である。そして2020東京大会のブザマを見れば、もはやデンツーには仕切るチカラもない。
 このところ暴露されたのは、「税金ドロボー」として役人たちと癒着して、労せずカネを得る犯罪者の姿である。
 「オレオレ詐欺」とどう違うのだ。組織的に権力者とつるんでいるだけで、金額からしたら比較にならないほど犯罪性が高い。
 イーズカは、21世紀に広告会社など必要ないと思っている。ネット媒体を持つ企業は、自社のオンラインとシステムの上で自由に広告も販促もできる。広告会社に頼らなくてはならないことなどひとつも無い。
 それを知ってか、カネを稼ぐ方法を編み出した。公共事業に対する「寄生虫」として生きる道であった。
 現在の日本社会は、自民党・安倍政権という火事場ドロボーが権力を握っている。国民から吸い上げた税金を、国民の為に使おうなどという気はサラサラ無い。
 そことつるんで急成長しているのが、オリックスであり、竹中平蔵のパソナである。それらと同列に並んだのがデンツーである。
 この前、若い友人と飲んだら、その同期たちが楽天あたりに居るという。その同期たちが言うには、会社としては儲かっているようだが、仕事はまったくツマラナイらしい。「社会的な存在意義が皆無」だからだという。
 さもありなん、人間は腐ってもカネの為だけに生きている訳ではない。
 まったく同様なことをデンツーに対して感じる。もはや社会的な使命は20世紀で終わっている。新本社ビルを竣工し、株式上場を果たした途端に、なんのビジョンも無くなった。
 社会から求められず、あぶく銭だけを稼ぐ会社など我々は必要としない。
 デンツーには、醜態を晒すくらいなら、さっさと消えて無くなれ、としか思わない。

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