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僕が主催するスタディーツアーについて

これは、飯塚直輝が主催するスタディーツアーについて、興味を持ってくださった保護者の方向けの記事です。個別での問い合わせを多くいただいておりますので、僕が主催するスタディーツアーについての情報をここでまとめます。現在、確定している行き先のみ記載しているので、今後まだ行き先が増えることもありますし、世界情勢を踏まえて一時的に休止することもあります。金額や日程の詳細は、説明会でお伝えします。

スタディーツアーの特徴

「つながる」が全てのツアーのキーワード

全ての行き先に共通する僕のスタディーツアーの特徴は、①飯塚が同行すること、②保護者から離れた宿泊旅行、③対話の機会が多いこと、④現地の子どもたちとできるだけ同じ日常を過ごすこと、の4つが挙げられます。そしてこの4つの特徴をうまく表すキーワードは「つながる」だと考えています。①②は割愛し、③④について説明させてください。

対話をすること

「対話」と聞いたときに、まず「誰との対話だろう?」と考えるかもしれません。この答えは、参加者自身との対話、他の参加者との対話、海外に暮らす現地の子どもたちとの対話、そして飯塚との対話です。参加者には事前学習も含めて多くの対話の機会があります。

事前学習では、オンラインまたは対面で哲学対話の機会を作り、「幸せに生きるとは何か」「学校の授業って何のためにあるのか」「大人になるとはどのようなことなのか」という「答えのない問い」を、皆で考えながら、議論をします。面白いのは、あるお題に対して、最初は一般論を話している子も、「なぜそう思うか」と尋ねると、自分の経験や思いを話し始めるのです。難しいお題こそ、自分自身と向き合いながら話すことで、自分が何を考えているか、何を大切にしているかが分かってくるのです。このように、事前学習で哲学対話を行うのは、それぞれが自分の思いを深め、相手のことを知り、そして自分が相手に受け入れられる土壌を作ることが大きな理由です。

これは現地に行ってからも同じです。2023年の夏に実施したバングラデシュスタディーツアーではこんなことがありました。参加者の一人は中学3年生。彼は中学校では学校に行かないという選択をしました。彼が学校に行っていないことをバングラデシュの子どもたちに話すと「彼と話をしたい」と強く訴えてきた子がいました。聞けば、彼も同じように、学校へ当たり前のように行くことに疑問を抱いていたのです。

二人は学校に疑問を抱く理由やきっかけ、学校に行かない選択をするとそれぞれの国ではどうなるのか、将来は何をしたいかなど、真剣に時に笑いながら話します。対話をする中で、二人は「日本とバングラデシュで遠く離れた国なのに、自分と同じ考えを持った同年代の子がいる」ことにすごく驚き、興奮していました。

思いを言葉にして、心を通わせる

これを読むと、「自分は英語でそんな難しいこと話せないかもな」と不安に思う人もいるかもしれません。安心してください。この時、二人の通訳をしていたのは僕。日本人の参加者の子は学校に行っていないため十分に英語を話すことができませんでしたし、バングラデシュの子も同様に学校の勉強に対して意欲を持てないので英語を十分に話せませんでした。しかし、互いに興味を持ち、通訳を入れながらも議論したことで、共通する思いに気がつけたのです。英語ができる、できない関係なく、彼らの心が「つながる」瞬間に立ち会えました。スタディーツアーを行うと、このような場面が多々あります。友情、恋、憧れ、色々な表現ができますが、子どもたちの心が動く瞬間があるのです。

特別なことをしない

スタディーツアーや日本人学生向けの研修旅行というと、運動会を開催したり、現地の有名大学で学生と交流をしたり、観光をすることが多いと思います。もちろん、そのようなツアーの魅力はありますが、僕のスタディーツアーは「あえて」何もイベントを行いません。では、何をするのか。現地の子どもたちと同じ時間に起床し、食事をとり、同じように遊び、同じ時間に寝る日常を過ごしてもらいます。特別なことは一切しない。日常を過ごすのです。

フィリピンのカオハガン島へのスタディーツアーはその真骨頂です。この島の人たちは、朝陽とともに起きて、陽が沈んだら寝ます。日中はハンモックで昼寝をし、身体が熱くなったら海に飛び込みます。エアコンも扇風機もありません。参加者の子どもたちは、現地の子どもたちと一緒にバスケをやり、昼寝をし、海に飛び込みました。安全面を考慮して、寝るのは別々ですが、「ほぼ現地人」となり過ごします。

同じ生活をして、顔まで似てきた2人

現地の人と一緒に行動することが多くなるにつれて、「これも一緒にやってみたい」「もっと思いを共有したい」という思いが強くなることもあります。このツアーで、面白いことが起こりました。

現地の子どもたちと日本人の参加者が話す中で、カオハガン島には中学校や高校がないこと、そして、毎朝彼らは海を渡り、別の島にある学校に行かなければいけないことを知ります。カオハガン島は珊瑚礁に囲まれた遠浅の島。干潮の朝は、船を走らせることができませんので、子どもたちは毎朝4時に起床し、2時間ほどかけて隣の島まで歩く必要があるのです。その話を聞いた参加者の一人が「一緒に行ってみたい」と言い出しました。現地の人たちと行動を共にすることが多いので「もっと近づきたい」「もっと理解をしたい」と考えたのでしょう。次の日の朝に現地の子どもたちと歩いた時間はかけがえのないものとなりました。現地の人の日常を同じように過ごしたことで、彼らの心は現地の子どもたちの心と「つながる」ことができたのです

以上が、僕の企画するスタディーツアーの特徴です。正直、他にも特徴が色々とありそうなのですが、ぜひ参加してそれらを感じてください。そして「これが特徴じゃないか」と思ったら、こっそり教えてください。僕はさらにこっそりこの記事に反映させておきます。

予定している行き先 春休み中

フィリピン カオハガン島 〜「生きる」ことを学ぶ旅へ〜

時期:春休み中 3月下旬〜(6日間)
対象年齢:中学2年生〜高校3年生の男女
この島で、現地の子どもたちと一緒に4日間ほど生活をしてもらい、魚を獲ったり、キルトを作ったりと、島の人の暮らしを一緒に体験します。島には電気がなく、シャワーも雨水を頼ります。海で泳ぐのが好きな子、海洋生物が好きな子、バスケが好きな子、夕陽を見るのが好きな子、のんびりするのが好きな子はぴったりだと思います。宿泊は日本人のみのコテージです。電気はありませんし、エアコンもないので、自然体験に慣れている子におすすめです。

現地の同年代の子どもたちと
晴れた日には夕陽が見れます
現地の学校で即興自己紹介しました


カンボジア くっくま孤児院・ココナッツスクール 〜心が愛で溢れる旅に出よう〜

時期:春休み中 3月下旬〜(5日間)
対象年齢:中学1年生〜高校生3年生の男女
プノンペンにある孤児院(※経済的な理由や死別などにより親と一緒に生活できない子どもたちが共同生活する施設)で、現地の子どもたちと一緒に生活をします。一緒に料理をしたり、掃除をしたり、英語の勉強をしたり、子どもたちに日本語を教えたりと、普段くっくまの子どもたちが行っている日常をそのまま経験します。事前学習では一緒に休日の計画を立ててもらいます。「海外の子と友達になりたい」「英語を話せるか心配」という子におすすめです。全ての日程はホテルでの宿泊となりますので、体調や海外での環境が心配な子も参加しやすいツアーです。


美味しそうにケーキを食べる女子たち
みんな笑顔が素敵な子たちです
日本語で自己紹介できます


予定している行き先 夏休み中

バングラデシュ エクマットラアカデミー 〜人生が変わる旅〜

時期:2024年 7月24日(水)~8月2日(金)(10日間)
対象年齢:中学3年生〜大学1年生の男子のみ
元ストリートチルドレンが暮らす施設で7日間ほど滞在をします。話すのが好きな子、自然が好きな子、サッカーが好きな子、星を見るのが好きな子はぴったりだと思います。男子のみ滞在する施設のため、参加者も男子に限定しています。


仲良くなった現地の子と
日本人参加者がどこにいるか探してみてください
インドとの国境付近での一枚。国境超えてる?

インドネシア バリ島 SOS Children's Village in Bali 〜野生に戻る9日間の旅〜

時期:2024年 8月6日(水)~8月14日(金)(9日間)
対象年齢:中学3年生〜大学1年生
多くの国にある孤児院 SOS Children's Villageの子どもたちと一緒に生活を送る9日間。子どもたちは喉が渇いたらココナツの木に登り実を落としてジュースを飲む。腹が減ればキャッサバを掘って揚げて食べる。そんな日々を送っています。朝は5時に起きて近くの田んぼをランニング、女子は伝統舞踊や絵を描いたり、男子はサッカーが大好き。スタディーツアーの間は、みんなで相談をしながら、何をやるか決めてもらう日も作ります。「野生に戻りたい」「伝統舞踊を踊ってみたい」「日本語を教えてみたい」「バリの海を見てみたい」という子におすすめです。
※子どもたちの写真をネット上にアップできないので、説明会でお見せします。

施設から見える夕陽
子どもたちが描いてくれた絵

御殿場 自豊暮 〜自分と自然を見つめながら「生きる」7日間の旅〜

御殿場に自豊暮という場所があります。ここには畑があり、田んぼがあり、語り合いができる森があり、生活できる家もあります。そして、その場を作る瀬戸ご夫妻と4人の子どもたちがいます。パパのまるちゃんはまさに職人。参加者の子どもたちに働くことは何か、生きることは何かを背中で語ってくれるでしょう。ママの美琴さんは愛が溢れる人。美琴さんの愛に包まれたら参加者の子どもたちはありのままの姿でいれる。そして4人の可愛い子どもたちもいます。

このスタディーツアーで参加者が体験することは非常にシンプルです。働き、食べ、語らい、寝る。たったそれだけです。でもこれは「生きる」ことの無駄を削ぎ落とした形でもあります。スマホやゲームがない中、日々感じることを語り、仲間と共に考えを分かち合う。そう考えると、このスタディーツアーはただの農業体験ではありません。自豊暮という特別な場所で自分と自然を見つめながら生きていくことができるツアーです。自分で身体を動かして、仕事をして、自分たちが育てたものを、美味しく食べたい人、誰かのために一生懸命働いてみたい人はぜひ参加してください。

なお、ツアーの最終日は都合がつく保護者の方に自豊暮まで迎えにきてもらい、保護者とともにこの旅の振り返りをします。自豊暮で作られたお米、味噌、玄米麺を食べながら、子どもたちとの振り返りに保護者も参加していただきます。

期間:2024年8月18日(日)〜24日(土) 7日間
対象:小学6年生〜高校3年生
人数:5名
4月15日(月)20時〜保護者・生徒向け説明会(オンライン)の応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfQg-V4WjdygUr8BCoLyUoFh5LziHB6Aa54SltkPCC1Wf72LQ/viewform?usp=sf_link

自豊暮で生活する瀬戸ファミリー
瀬戸さんの作るお米。すごく美味しい

注意事項(必ず読んでください)

航空券取得について(2024年度)

海外が目的地のスタディーツアーは、ご自身で航空券を予約・購入していただきます。説明会でお伝えする費用の中に航空券代、ビザ代は含まれておりませんのでご了承ください。飯塚は出発時に日本に帰国予定ですので、同じ便を指定していただけますと、往路・復路ともに引率可能です。

説明会について

申し込みは、説明会に参加していただいた方のみ可能です。参加を希望される方、興味がある方は、必ず説明会に参加してください。なお、説明会当日に出席が難しい方には、別日にお話しいたします。Zoomで開催予定です。

2024年度夏のスタディーツアーの説明会

2024年4月14日(日)20時〜 バングラデシュツアー
2024年4月14日(日)21時〜 バリ島ツアー
2024年4月15日(月)20時〜 御殿場ツアー
当日のZoomのリンクは以下の申し込みフォームに入力した方のみにメールでお送りいたします。複数のツアーの参加を検討する方は、お手数ですが参加希望ツアーのフォーム全てに回答してください

バングラデシュツアー
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfxenmNiNr9jHE_Rv3nf5RMY5ccwW0dgep78w61UsIW3LtF1g/viewform?usp=sf_link

バリ島ツアー
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdnApGgWCCAS431pAYEvTX-tj0uPjTh_kyZx8r8h_BPtM7SRA/viewform?usp=sf_link

御殿場ツアー
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfQg-V4WjdygUr8BCoLyUoFh5LziHB6Aa54SltkPCC1Wf72LQ/viewform?usp=sf_link


2023年度春のスタディーツアーの説明会(終了済み)

2023年10月1日(日)21時〜(日本時間) 
フィリピン・カンボジアのスタディーツアーの説明会を1時間程度で行います。最後に質疑応答の時間もございます。当日はインドのホテルにいる予定ですが、Wifiの環境によっては時間変更や日程の変更も考えられます。その点、ご理解ご了承ください。当日のZoomのリンクは以下の申し込みフォームに入力した方のみにメールでお送りいたします。


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