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SalesforceからLineworksに通知を送ろうと思った話

本記事はLINEWORKS Advent Calendar 2020の記事です。

Lineworksを入れてもうすぐ4年。Lineworksでやり取りすることが業務の中心になり、かかせないツールとなりました。
先日Salesforceで承認プロセスを構築するにあたり、ユーザビリティを上げるために、Lineworksに通知連携しよう!ということを画策しました。

結論実装は出来たけど、導入は出来なかったという不思議なストーリーを共有できたらと思います。

Lineworksが中心

メールでの連絡や通知より、Lineworksで連絡した方が圧倒的に早くレスポンスがあり、さらに既読率は高いです。
以前から各種ツールの通知がLineworksに来れば良いよね。という話は社内でも耳にしていました。

そのため、今回承認プロセスをSalesforceで構築するにあたり、通知はメールだけではなく、Lineworksに届くように要件として定義しました。

Salesforce to LINEWORKSの構築

SalesforceとLINEWORKSを繋げる方法はいくつかあると思います。
連携ソリューション(https://line.worksmobile.com/jp/feature/integration/)があればベストですが、今回はなかったので、自社開発か外注ということになりました。
ちなみに参考までに比較表

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ちなみに、自社開発(私開発)の話はこちらの記事をご覧ください。

作成にあたり以下の記事を参考にしています。

外注した開発ベンダーには先に作成したプロトタイプがある旨と、上記の参考リンク、全体像がわかるフロー図を渡しました。
要件としては、プロトタイプを参考にガバナ制限を意識したコーディングへの変更と、今後保守ができるように機能を把握してもらうことを依頼しました。

思いの外コストがかかることが判明

ひとつ目の問題は「コスト」問題。
外注すると自社開発のだいたい10倍くらいのコストと期間がかかることがわかりました…
加えて運用保守費用も大きくかかることがわかりました。

私も仕事でコーディングしたことのある人間ではないので、そこまで難しいことはやっていない認識です(手順に従いながらエラー修正したくらいですし)。
ただ、社内に開発部隊がおらず、かといってベンダーに運用・保守だけ引き継ぐとコスト感が折り合いませんでした。

実際、自分が保守するなら、アップデートのバグ対応で、半日〜1日程度でしょうか。今回のTERAKOYAFORCEの記事から修正したのがそれくらいだったからです。
ただ、保守をベンダーにお願いすると、1年間で数十万円…(そりゃ人員確保のためそうなるんですよ)

外注すると何かあったときに私が稼働しなくて良いということは大きいです。
このあたりはメリデメあるので天秤にかける必要があります。
今回はこの機能単体でお願いするのは過剰かなという判断に至りました。

ちなみに、保守ベンダーとして対応が良ければ今後の開発や、保守も任せたいという思惑もあったのですが、出だしから躓きました。とはいえ、初めてのベンダーにそれなりの規模の機能開発は任せにくいんですよね…

通知が多いからイヤ

ふたつ目の問題は「通知が多い」という問題でした。
今回の要件のターゲットである承認者に、こういう機能ってあったらどう?と聞いてみました。

「現場からの通知が日々大量にきているので、いらないかな」
「メールはほとんど来ないから、メールに来た方が漏れなそう」

という回答がありました。
私が想定していたより遥かに多くの通知が事業責任者には来ていたようです。
確かに、平均20〜30トーク/日という分析データも出ているので、事業責任者には50トークとか来ていてもおかしくはないんだよな…
嬉しいような、悲しいような。

お蔵入りになったSalesforce to LINEWORKS

さて、ということでSalesforce to LINEWORKSは実装することは出来ましたがお蔵入りになりました。色々な意味で良い勉強になりましたw

・SalesforceのイベントをトリガーにLineworksの特定のユーザーに通知を送ることはできる。
・連携ソリューションがあれば良いが、ない場合は実装判断は慎重に。
・機能を実装する前に市場調査(社内外問わず)は行うこと。

今回の経験を生かして、事業にLINEWORKSとSalesforceを最大限活用できるよう引き続き試行錯誤していきたいと思います。

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