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知ってると通ぶれるバンド用語辞典 その2

覚えておくといかにも玄人っぽくて通ぶれる言葉を集めてみました。第二弾です。

【上物(うわもの)】
バンド編成の中で、ドラムやベースなどリズムを作るパート以外、ギターやキーボードなどのパートのこと。リズムの上に乗ってるイメージから上物と呼びます。

【Aちょうだい(エーちょうだい)】
バンド練習の前に、チューニングするときに他のメンバーにAの音を出してもらってそれを聞いてチューニングを合わせたいときに口にすると通っぽいセリフ。絶対音感がある人はAもらう必要はないんでしょうね。

【押す、巻く】
ライブとかで、押す=予定時間よりも遅れている、巻く=予定時間よりも早く進行している。ちょっと押してて時間が足りなくなってるときは「巻きでいきましょう」とか言うと通っぽいです。

【オス、メス】
ケーブルとかの差し込む側がオス、差し込まれる側がメス。両端がオスになってるやつはオスオス、延長コード的なもので両方メスになってるやつはメスメス、片っぽオスで片っぽメスのやつはオスメス。

何にせよ、下品な言い方だなあと常々思っています。

【返し】
演奏者が自分たちの音を聞くために設置されている、ステージの内側に向かっているスピーカーのこと。ステージの正面とかドラムの横に置いてあったりします。

正面の返しに足をかけて演奏したり歌ったりする人も昔はよく見かけましたが、怒られることもあるので注意されたし。

【来てる】
ライブとかで、そのスピーカー(モニター)からちゃんと音が鳴ってること。「その返し(スピーカー)来てますか」「来てます」とかやり取りできると通っぽい。

まれに、スピーカーが業者から配達されてきた場合も「スピーカー来てる」と言うでしょうから、混乱しないようにしたいところです。

【逆リハ】
複数バンドが出演するライブの時に、リハーサル(音合わせ)を出演順の逆の順番で行うこと。出演順通りにリハを行うことは「順リハ」と言います。

逆リハの場合、最初に出るバンドが最後にリハをすることになり、リハが終わった時点でステージ上が最初のバンドのセッティングになってて都合が良いんです。

【ゲネプロ】
多分バンド用語じゃなくて演劇とかの用語が元っぽいです。ライブの段取り通りに通して練習すること。時間がどのくらいかかるかとか、色々段取りを確認できます。

【ジャムる】
ジャム・セッションするという意味。特定の曲を演奏するんじゃなくて、全員アドリブでいい具合に合奏してみること。

初心者にはハードル高い気がしますが、別にその時鳴ってるコードをジャカジャカやってるだけでも参加できるのでトライしてみましょう。

【白玉(しろたま)】
主にオルガンとか鍵盤楽器の人に演奏のしかたをリクエストする場合に、細かいフレーズは弾かずに全音符でパーっとやってほしい時に使う言い方。楽譜上だと全音符が白い丸で書かれているところから。「ここは白玉でお願い」みたいな。

「しらたま」と言ってしまうと粉をこねて作った餅みたいになっちゃうので、あくまで「しろたま」と言いましょう。

【JC(ジェーシー)】
女子中学生のことじゃなくて、定番のギターアンプのRolandのJazzChorus(ジャズコーラス)のこと。「ジャズコー」と言ったりもしますが、JCの方がより通っぽくて、「アンプ何使います?」「JCで」とか、上級者っぽい空気感漂う会話を演出できます。

同じ定番アンプでも、ツインリバーブをTRと言ったりはしないので、ジャズコーラス独特の言い方です。

【ジミヘンコード】
E7(#9)というコード名だそうです。コード名は初めて知りました。でも、99%の人がジミヘンコードと呼んでいるに違いないです。

【卓(たく)】
PA卓のこと。ミキサーとかが載ってるテーブルのことです。広義にはPA担当者のことを指す場合もあります。

【ツイーター】
スピーカーの高い音を出力する部分。たぶん、ツイッターと同じ語源?知らんけど。

【はける】
ステージや練習スタジオから機材とかを片付けて立ち去ること。たとえばライブの持ち時間が30分だとして「入りはけ込みで30分」みたいな言い方をします。

【回しで】
ライブの音合わせで、PAの人に「スネアください」「キック(バスドラム)ください」みたいな感じで言われて、個別のタイコの音を出して音量や音質を調整してもらうんですが、一通り音を合わせた後に、ドラム全体で叩いてもらってトータル的なバランスを取りたいですよ、という意図でPAの人が言うセリフ。「回しでください」みたいな。

ここでスティックを回したり自分自身が回っても別にウケません。

こんな用語、山ほどあるんで第三弾もあるかもしれません。ないかもしれません。

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