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ノック 終末の訪問者(ネタバレ)映画の話

アマプラで見れたので見ました。面白かったです。

ネタバレあらすじと結末はこんな具合です。

▼登場人物
山小屋に住む家族

エリック
アンドリュー
(2人はゲイカップル)
ウェン
(養子、7歳の女の子)
山小屋を訪問する四人組
レナード
サブリナ
レドモンド
エイドリアン

▼あらすじと結末
山小屋に住む家族のもとに、4人の訪問者が押し入って家族を拘束。
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4人はビジョン(神の啓示的なもの)を見てしまい、家族に選択を迫る。
           ↓
家族3人のうち1人を、家族の手によって殺害することにより、全世界70億人の命が助かる。もしもそれをしなければ人類は滅亡し、家族は荒廃した世界をさまようことになる。
           ↓
当然ながら家族は選択できない。そうこうするうち世界中で天変地異や飛行機700機同時墜落などえらいことになる。
           ↓
文字通り体を張って説得する4人の訪問者。なんだかんだあって、アンドリューもビジョンを見てしまう。それは大人になったウェンと年老いたエリックが幸せな親子として暮らしているというもの。
           ↓
結局、アンドリューに説得されるかたちでエリックがアンドリューを殺害、世界人類は滅亡の危機を回避。

シックス・センスを撮った監督の作品ということで、ドンデン返しだったり謎が解けてスッキリみたいな感じを期待してしまいますが、実は「家族のひとりが犠牲になれば70億人が助かる」という設定、これが全てで何のドンデン返しもありません。

ストーリーとしては設定として提示されたことが普通に進行するだけ。その過程を楽しむという映画で、それだけでけっこう面白く見れました。

4人組が武器を持って、窓とか扉をぶち破って押し入ってくるわけですけど、その乱暴なやり口とは裏腹に態度は非常に紳士的で、荒唐無稽なことを説得に来てるわけだから、普通に頼んでも無視されてしまう。だから仕方なく乱暴な形でやってきたということが見て取れるんです。

だから、私は4人組の方に感情移入してしまいました。普通に考えたら断られるに決まっているお願いをしに来てるわけで、いったいどうやって説得するんだろうっていう楽しみ方が正解です。

ちなみに、どういう理屈でひとりが犠牲になれば70億人が助かるとか、家族3人がなぜ選ばれたのかとか、4人がなぜビジョンを見たのか、そういう謎についても何の説明もないです。

しいて言えば、神の思し召しだからっていうだけです。そういうところの謎解きとか、そこは別にこの映画ではどうでもいいこととされています。それはそれでよくて、ドえらいことに巻き込まれた7人の様子を見て楽しむっていうタイプの映画です。

詳しい人の考察とかを読んでみると、聖書とかキリスト教とかの要素を含んでいて、その辺を理解できるとより楽しいらしいですよ。私はピンと来ないんですけど、それでも面白かったですよ。

期待感の持っていきかたを間違えると期待外れだとか、意味不明だって思っちゃうかもしれませんけど、難しく考えなくてもじゅうぶんに楽しめる映画です。

これを書いてる2023年11月現在、アマプラで無料で見れます。

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