マガジンのカバー画像

ぼくって

18
ぼくって何なのかという問い。精神とか生きるとか。
運営しているクリエイター

記事一覧

−白茶− やっぱりパーカーが好き

ぼくが好きな服装は、圧倒的一位でパーカー。 フードをかぶって、萌え袖にした手をさらにポケットに突っ込んだら、 パーカーに守られてぼくだけの世界に入り込める感じがとても安心する。 あたかも、敵が襲ってきたら甲羅の中に隠れられる亀みたいなものだ。 それに、パーカー+ジーパンにすれば、良い意味で没個性的で中性的で、 匿名性を帯びた「市民A」になって、自分という社会的役割から少し逃れられる気がする。 仮に結婚式を挙げるとしたらドレスコードは白のパーカーにしたいくらい、 とにか

−焦香− 帰るべき場所がない

ぼくは、自分の故郷がとても好きだ。 でも、実家は嫌いだ。 ぼくがずっと抱えてきた生きづらさの原因を突き詰めたら、実家の問題に行き着くんではないかと思う。 そのことにぼくは気づいていたけど、誰にも言えなかった。 何年も心の奥底に隠していた「しにたい」は、ようやく信頼できる人に打ち明けることができたけど、実家が嫌いなことは最後まで言えなかった。 誰かに聞いてほしかったけど、勇気がなくて話せなくて、でもずっと苦しくて、 文章でなら吐き出せるから、ここに吐き出しておく。 ぼく

−緋色− すこし、前を向く。

ぼくは自分のことが好きではないです。かなり。 でも、ぼくのことを大事に思ってくれる人たちがいる。 だから、みんなが大事にしてくれたぼくを、ぼくも大事にしないとな。 世の中には、ぼくを傷つける人・もの・ことがあるけれど、 せめて自分だけは、自分のことを傷つけないでいたい。 ぼくにとって大事な人たちが守って治してくれたぼくの心を、 これからはぼくがちゃんと自分で守るのです。 他人への優しさも、何かに悲しむことも、何かで傷つくことも、 全部、自分に必要な分だけでいいんだ。

−山吹色− 生きる

精神を病んでから、自分の生死の境目がずっと身近にあった。 孔子が五十で知ると言った天命は、二十余りの自分でも自ら操作し得ると悟り、その行使について逡巡した。(……孔子と行使でかけているわけではない!) でも、いくら死を望んでも、60兆の細胞は各々元気に活動している。 心臓は24時間年中無休で働き続けていて、表皮を切れば血が流れ出す。 まさに、「体と心とが、離れてしまった。」状態だった。 そうして「生きる」の歌い出しが冒頭の引用の歌詞であることにいたく感心した。 生きる

−月白− あ、もうちょっと生きようかな、って思いました

さっき(真夜中)、家の外に出てみたら、積もった雪がまだ残っていて、雲のない空に月が煌々と光っていて、 それを見て、知らず知らずのうちに、「あ、もうちょっと生きようかな」って思っていました。 久しぶりだな、生きようかなって思ったの。 (ぼくが見たのは霜ではなくて雪だったけど、)李白が見たのと同じ月を、ぼくも見てるんだなぁ。 生きていたくない理由も消えたい理由もたくさんあるけど、 でも、生きる理由や動機って、雪景色や綺麗な月を見るみたいな、ささいなことでいいのかもしれません。

−半色− 普通になりたかったから東大に入った

そう、元はと言えば、ぼくは普通になりたかっただけなんだ。 自分は普通ではないのかもしれない、と初めて意識したのは小4の時だった。 ぼくは小学生の頃から言わば「できる」子で、算数の問題を解くのはいつも一番早かった。 ある日の算数の授業で、いつも通り一番に問題を解いたら、友人が「ロボットみたいじゃん〜」と言った。ぼくはその発言に対して何も思わなかったし、どちらかと言えば褒め言葉として受け取っていた。 でも先生が、「そういうこと言わないの」と友人に注意した。 その時「え、なんで

−桜色− 神に問う。無抵抗は罪なりや?

どうやらこの世界には、他人に気を遣わなくても生きていける人がいるらしい。 本人は気を遣っているつもりなのかもしれないが。 とりあえず、少なくともぼくはそういう人のために日々心をすり減らしている。 「ちょっとそこどけて」と言う人がいる。 ぼくはそんなこととてもじゃないが言えない。 「すいません……ちょっと後ろ通っていいですか?」だ。 「聞こえないんですけど?」と言う人がいる。 ぼくはそんなこととてもじゃないが言えない。 「すいません、聞こえませんでした」「もう一度お願いでき

−空色− 透明なぼくと鮮やかな色々

昨日の絶体絶命なこちらの記事。 しんどいよぉ〜という気持ちをつらつら書いたのですが、思いがけずたくさん「スキ」していただきました。ありがとうございます。 みなさん大なり小なり、生きることに難しさを感じたり、日々に息苦しさを感じたりされているのかな。だからぼくの希死念慮に共感してくださっているのかな。 「同じひと」たちの存在を認識できて心強いです。 I'm kishi-nenryoedではあるけど、ぼくは生きることを諦めているわけではない。 いや、自信を持ってそう断言はで

−紅紫− 消えたいとか、生きていたくないとか。

ぼくはよく、消えたいとか、生きていたくないとか思っている。 そしてたまーーに、しにたいとも思う。 全部、「希死念慮」だと思う。 でもそれぞれちょっとずつ意味は違う。 いま生きていること自体や、生きていることによって発生するたくさんの諸々が、とても苦しいので「生きていたくない」と思う。 そして「生きていたくない」ので「消えたい」と思う。 「消えたい」という欲求を叶える手段の1つとして「しにたい」がある。 でもそれは究極の手段であることは分かっている。 「消える」手段とし

−秘色色− √2+√3は√5じゃなくて√2+√3であること

「自分らは勉強して生きていくことを選んで、実際に勉強がよく出来る。だから自信を持って、それを強みにして生きていってください」 高校の卒業式の日。最後のLHRで担任の先生が話してくれたことを、ぼくは今でもよく覚えている。 「√2+√3=?と聞かれたら、√2+√3は√2+√3なことをみんなは当然のように答えられるけど、世の中には、自分らが思っている以上に、√5と答える人がたくさんいる。でも、√5の人も一生懸命働いてくれているおかげで自分らは生きていられる。『世界は誰かの仕事で

−本紫− 憎しみってなんだろな

ぼくは、他人の憎しみの感情に触れるのがとても苦手。 それが自分に向けられたものじゃなくても、まるで自分が悪いみたいに感じてしまう。ごめんなさい、ぼくのせいだ、消えてしまいたい、って思う。 ほっとけばいいじゃん、他人事じゃん、って、頭ではわかってるんだけど。 憎しみが、ぼくめがけて飛んでくるんだよね。 マリオカートの赤甲羅みたいに。 そもそも、憎しみってなんなんだろう。 憎しみは、原動力? 相手を懲らしめるためならなんでもできちゃう。相手を視界に入れないためなら自分の行動

−水色− 感受性豊か過ぎ問題

「あ~ありがとうございますぅ~。ね、今、感受性をいただきましたぁ~!こんなんなんぼあってもいいですからね~」 ……とは、ならないのである。 (ミルクボーイさん、勝手につかみを拝借してすみません。) 最近、感受性が豊か過ぎて困っている。 すぐ他人に感情移入して心が苦しくなったり泣けてきたりする。 年末の紅白歌合戦を見ていて、大人数のアイドルグループとか、並んでけん玉する人たちとか見ていたら、 「この人たちを我が子、我が孫として見守っている人がたくさんいるんだなぁ」 と思っ

−白群− ひなたぼっこ

(ネガティブです。ご注意) ぼくは、ひなたぼっこが好き。 おだやかな天気の日に、お日様にあたりながらぼーっとするのは、とっても平和な時間だと思う。 音楽をききながらお散歩したり、だれかと一緒にひなたぼっこしたりするのもいいけれど、 ぼくは、ひとりで何にもせずに、ただぼーっとするのがいちばん好きなんだ。 そうしている間は、なんにも考えないでいいから。 自分が何者であるかとか。何をしなきゃ、どう振舞わなきゃとか。生きる苦しさとか。日々頭の中を駆け巡るいろんなことから解放さ

−若竹色− 皆勤賞が途絶えた、18歳の誕生日

(ネガティブな内容を含みます、引きずられそうな方はご注意を) 小学校1年生から、ぼくは学校を休んだことがなかった。 幸運なことに体調を崩すこともなく、そしてとても真面目だったので、毎日学校に行っていた。 高校3年生、18歳の誕生日の前日までは。 そのとき、ぼくの中で、プツッと糸が切れた。 それまであまりに真面目に生きてきたのと、大学受験のストレスもあったのだと思う。 もう、すべてが嫌になった。 教室のザワザワが聞きたくないし、先生のことも何も信じられない。 今まで