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最初はランサーセレステだった
入学試験に引っかかったのにも関わらず「自分の行きたい大学じゃないから」という甘えた気持ちで1年浪人をさせてもらった。といって一日中受験勉強しているかというとそんなことはない。とりあえずの高校生活から開放され、つかの間と知りつつ自由を感じていた。本当なら、焦っていなければいけないはずなのだ。その頃、自動車鈑金塗装業を営む父から「ぶらぶらしているなら免許を取って納車を手伝えよ」と言われた。中学時代か
もっとみるスポーツランドSUGOで9月24日に開催された「Super 300min」で総合2位、クラス優勝となりました🏆
サスペンションとバネ下重量の話
バネ下重量は、走行性能の話をするときによく出てくる言葉です。具体的にどこからどこまでがバネ下となるかはケースバイケースですが、サスペンションが動くときに一緒に動く部分ととらえるのがわかりやすいと思います。これに対してサスペンションが装着されるボディ側はバネ上重量と呼ばれます。
サスペンションと一緒に動くのがバネ下
バネ下の代表的なものはタイヤ、ホイールですが、その他にもブレーキキャリパー、ロー
初めて走ったサーキットはいずこに
父は板橋区の大谷口で生まれ育ち、自動車鈑金塗装工として働き始めます。あまり昔話をするタイプではなかったのですが、オートバイ好きで、中学のときにのちの某有名レーシングドライバーと知己を得て、その方も所属していた城北ライダースと関わりを持っていたようです。城北ライダースはバイクのレーシングチームですが、そこから多くのプロフェッショナルドライバーが生まれました。
父自体はレースはしませんでしたが、興味
半可通な私の車高を下げた際のキャンバー変化の話
クルマの車高を下げると、サスペンションはネガティブキャンバー(いわゆるハの字)になる、という言い方がよくされますが、それはある意味正しくてある意味間違っています。
まずサスペンション形式の問題。ダブルウイッシュボーン式では、サスペンションのロアアームとアッパーアームが平行か外開きで、ロアアームよりもアッパーアームが短ければネガティブキャンバーとなっていきます。基本の設計はそうなっているので、下げ
「昭和の名車 完全版 Volume 2 」6月16日発売です。
本日発売です。先般発売したVol.1とこのVol2をあわせると202台!「名車」とはしていますが、定番だけでなく見逃せられがちなクルマも収録しました。どうぞよろしくお願い致します。一応私が編集長です
半可通な私のダブルウイッシュボーンサスペンションの話
クルマはエンジン(EVの場合はバッテリー)ばかり注目される傾向にあります。その次にボディスタイルでしょうか?
そんな中で目立たない活躍をしているのがサスペンション。とくにスポーツカー的なクルマや高級車?にはダブルウイッシュボーン式というのが多く使われています。ちなみにマルチリンク式というのもダブルウイッシュボーンの一種です…というか、高名な先生の書いた本にはマルチリンクの簡易版がダブルウイッシュ
「マイク・ハマーへ伝言」最々々くらいの読了とその感想
割りと時間があるときは小説も読むのですが、「昭和の名車完全版Vol.2(モーターマガジン社、6月16日発売」を校了した後で矢作俊彦さんの「マイク・ハマーへ伝言」を読み返しました。
クルマの出てくる小説を多く書いていらっしゃる矢作さんの処女長編で、単行本として刊行されたのは1973(昭和48)年と大分昔の作品となります。舞台は往年の横浜で、ちょうど刊行時とリングしている感じ。
友人の乗ったポルシ
「ちょっと?ややこしいATのプラネタリーギヤセット」の話。
MTの簡単な説明のようなことをしたので、AT(オートマチック・トランスミッション)の方もゆるい感じでしてみたいと思います。今はいろいろな精密な方式がありますが、昔ながらのATはプラネタリーギヤセットの組み合わせで変速します。あらかじめ1速、2速、3速、4速…というように用意されたギヤセットがあるMTとは大分違います。
オーソドックスなATはどこかのギヤやギヤキャリアを止めたり回したりすることで変
エンジンは良い吸気があって良い燃焼をする!という当たり前の話
「エンジンの働きの基本は良い吸気、良い圧縮、良い火花だ。この基本さえ押さえれば、あとは応用で分かるだろう」と多くの工学書を著しているセンセーから言われてはや数十年が経ってしまいました。もちろんハイブリッド車が中心となった今でも、それは変わらず。私もそれを頼りになんとなくエンジンの勉強をしてきた感じです。
空気をたくさんシリンダー内に送り込むことは、充填効率が高まって圧縮も強くなり、そこでタイミン