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明日も早いんだから早く寝てくれ、と思う夜の日記

私ってさ、信じやすいのよ。
割と、何でもかんでも。

友達の嘘も全然見抜けないし、
本気の顔でただの水を「痩せる水」とかって紹介されたら買ってしまうかもしれないな、と思うぐらい。

信じやすいのよ。

見方によっては、良いこと、だけどさ。


去年、自分にとって、割と衝撃的な人に、ことに出会ってしまった。


めちゃくちゃ仲良かった友達がいてさ、
ずーっと話してた。
学校帰りも、LINEでも。

相手は精神的不安定なことが多くて、その度に電話もしたし、ご飯にも行った。
私なりに助けようと思ってたし、仲良いと思ってたけど、
私に話していた話は、ほとんどが嘘だったみたい。


たしかに、今思い返せば不審点はいくつもある。
だが、その頃の私は、そんなことにはひとつも引っ掛からなかった。

何が悔しかったって、嘘が見抜けなかったことじゃない。
嘘をつかれていたことだ。
私にだけは、正直に話してくれている。貴方だけにしか言わない、とまで言ってくれていた。

完全に信じ切っていた人に騙されると、人間は笑ってしまうらしい。

今では冗談混じりで面白いネタとして話せるけど、
あの時は冷えきった、壊れかかった心をなんとか隠そうと、なんとか守ろうと笑顔という仮面を付けていたような気がする。


そんなことがあってから、なかなか人が信じられなくなった。

「ねえ、聞いてー」と、私を頼ってくれる人もいるのに、耳を貸しているうちに不信感を抱いてしまうようになってしまった、そんな私は、嫌いかもしれない。

せっかく、人を頼れるようになってきたのにな。

いつになったら、自分の良いところも、悪いところも、全て抱きしめて愛せるのだろうか。
今夜はそんなことを考えながら、眠ろうか。


神様は意地悪だな。いつも難題を出してくる。

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