市川

編集者。このnoteは自分への戒めのために書いています。

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「Xをやっている編集者の会」に参加した話

僕は書籍編集の仕事をしています。 といっても、漫画や小説ではなく、おもにビジネス書とよばれるジャンルの本を作っています。 ビジネス書は扱うテーマが幅広いため、なじみのない方にとってはどんな本を指しているのかイメージしづらいかもしれません。 例として、直近では「マーケティング」「言語化」をテーマにした2冊のビジネス書を編集しました。 世界はマーケティングでできている | 三宅 宏 |本 | 通販 | Amazon 頭の回転が速い人の言語化のコツ | 金山 拓夢 |本 |

    • SNSをどう使ったらいいのか悩んでる出版関係者多すぎ問題

      僕は書籍編集の仕事をしていて、おもにビジネス書とよばれるジャンルの本を作っています。 直近では、「言語化」「ファシリテーション」をテーマにした本を編集しました。 編集の仕事をするうえで日々心がけているのは、良い本を作ること。 とはいえ、自分ではどれだけ良い本が作れたと思っていても、まずはその本の存在を知ってもらわなければ、その魅力も伝わりません。 自分の作った本を知ってほしい。 そのために何かできることはないか。 そのような思いもあり、ここのところ、編集の仕事とSN

      • 尖った企画への近づき方

        書籍の編集をしていると、毎月一定間隔で企画会議が行われます。 企画会議で営業の方から言われることの多いフレーズの1つに、「もっと尖った企画、振り切った企画がほしい」というものがあります。 尖った企画に近づけるための、現時点での僕の解としては、 読者を欲張らない ことかなと思います。 企画を考えていると、つい最初に想定した読者だけでなく、その隣にいそうな人にも読んでもらいたくなります。 ですが、それをすると企画が平べったくなり、薄味になってしまいます。 たとえば、経

        • 今日の気になる言葉「ドライ入ります」

          【言葉との出会いの場】美容室 美容室で、隣の客を担当している美容師からこんな言葉が聞こえてきました。 「ドライ入ります」 その言葉のあと、美容師はドライヤーをかけはじめました。 「ドライ入ります」。 たぶん、というか間違いなくドライヤーをかけることを言ってるんだろうけど、どうしてそれをわざわざ伝える必要があるんだろう。 気になったので、僕のカットを担当してくれた美容師さんに聞いてみました。 「なんでわざわざドライ入りますって言うんですか?」 美容師さんは、丁寧

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        「Xをやっている編集者の会」に参加した話

          文章を書くときの「意識の壁」の超え方

          ここ最近、Xやnoteでの投稿を心がけるようになり、ある壁に直面しています。 それは、自分の書いた文章によって誰かしらの気分を害してしまうのではないかということ。 この意識がチラつくと、本来思っていたことがストレートに書けなくなります。 特に、自分の名前を出しながらビジネスシーンでも使っているアカウントだと、一層言葉選びに慎重になります。 そうして配慮を重ねた結果、何のために書いたのか、誰が読むのかわからない文章の出来上がり。よくあるパターンですが、本末転倒もいいところ

          文章を書くときの「意識の壁」の超え方

          エスカレーターか、階段か

          ここ最近、あえてエスカレーターに乗らず階段を選ぶようにしている。 駅でも、商業施設でも、なんとなく人の流れがあって、なんとなく前の人についていったらエスカレーターに乗ることになって。 降りるまでの間、やることといったらスマホを取り出してSNSをながめて。 そんなことをしてる間に前の人が動きだしたから、スマホをしまってまた歩きだして。 たった30秒ほどの時間であっても、自分で歩く自由があるのに、流されるまま選択肢を手放してしまうことが怖い。 エスカレーターに乗ってスマホ

          エスカレーターか、階段か