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法務の"インフルエンサー"であることを受け入れたら、素直に頑張ろうと思えた話

おかげさまで、書籍出版の登壇ラッシュが終わりました(残すは地元でのイベントのみ)。

2ヶ月の間にオンラインイベント3回、オフラインイベント3回。もちろんそれぞれの準備もあり、その間に次回わかほうの準備やイベントで出会った方々との情報交換等、本当に2ヶ月間全力で駆け抜けました。改めまして、書籍を購入してくださった方、セミナー/イベント等にご参加いただいた方、そしてイベントでお世話になった各社の皆様ありがとうございました。

「自分の死ぬ時期が分かってるの?」と冗談で聞かれるくらいには、生き急いだ2ヶ月になってしまったのですが、この頻度で人前に立つとなると、改めて「自分のどこに価値があるのか」を考える機会になりました。

そんな中で、多分私のユニークさって「インフルエンサーだと自覚してやっていること」「何がなんでも法務を好きでいようとする」みたいな部分にあるのかもな?と思ったので、そこに至るまでに考えたことや悩んだこと等を書いてみようと思います。


いつもの簡単な自己紹介

最初に簡単に自己紹介させてください。LAPRASで法務部門の責任者をしています、いいだです。LAPRASでは法務全般にプラスして、働く環境づくり、新入社員オンボーディング、最近はBマーケや新規事業のお手伝い等 興味のある仕事を欲張ってやらせてもらっています。

サメが好きでお調子者な、一人法務担当です。毎月noteを書いていて、それがこのたび本になりました!(わーい)

自分のどこに価値があるのか→法務のインフルエンサー

確か、Xのフォロワーさんが1000人を超えたあたりから「インフルエンサー」という呼び方をされることが増えてきました。個人的には影響力を評価してもらえるのは嬉しい反面、ちょっと悔しい気持ちもありました。

だって、何か特定の法分野で知見があったり、世の中を変えるような成果を出せていたら、「インフルエンサー」とは呼ばれないと思うんですよね。実績があったらそこに”影響”されるのは当然だけど、実績もないのに影響力を持っているから、「インフルエンサー」って呼ばれる。

かなり雑なイメージですが、「インスタ映えのパンケーキ」みたいに、ただ人気はあるけど美味しくはなくて、お客さんは集まるけど数口食べたら残されちゃうなら、料理としての実力はどうなの?みたいな、そういうものになりたくて頑張っきたわけじゃないんだけどな…みたいなモヤモヤがあった時期もありました。

インスタ映えパンケーキの葛藤と受容

ただ「影響力がありそうに見える」「SNSでの投稿が伸びる」ことで、出していただけるセミナーがあったり、繋がってくださる方がいたり、気にかけてもらえる先輩がいたり、書籍の出版のお声がけをいただいたり。なかなか普通に法務をしているだけでは、経験できないことをたくさん経験させてもらえて、途中からちょっとその美味しさに味を占めてきました(笑)

「なんかもう、インスタ映えのパンケーキでいいや」と思えてきて。今はまだ中身は薄いかもしれないけど、そこは自分の努力次第でなんとかなる。むしろ、とっても美味しいホテルのクオリティでも、誰もお店に来てくれないんじゃ意味がない。だったら私は、インスタ映えで人を呼んで先に食べてもらって、フィードバックをもらったらあとは勉強して経験して頑張って何とかしてやろう!って感じで。

自分の長所を伸ばすなら「インスタ映えのパンケーキだと思って食べたら、思っていたより美味しかった」この路線で頑張ろうと思ってからは、結構吹っ切れて自称インフルエンサーを楽しみつつも、noteは絶対に毎月更新するし、輪読会も隔週のものを絶やさないように、いただいた登壇や執筆はできる限り受けて実績を蓄積して…そうやって「後から帳尻合わせるスタイル」で頑張ってきて、結果的に書籍まで出させていただいたので、これはこれで良かったのかなと思ってます。

あと、インフルエンサーをいう言葉を受容してみてわかったのは、純粋に褒めるニュアンスで使ってくれている方も多いということで。もちろん揶揄的に使う人もいるけど「影響力があってすごい」「アウトプット頑張っていてえらい」みたいな感じで使ってくれる方も結構いて、自分だけが言葉にとらわれていたのかもしれないなと思えました。

ということで、もう逆手にとって悪ノリで「法務のインフルエンサーです笑」ってツイートしたら、1日でフォロワーさんが30人以上増えて、impが2万もついて、逆説的にインフルエンサーであることが証明されてしまうという、先日の面白い出来事になりました。これを悪ノリだと分かってくれているフォロワーさんがいることが、今の私のいちばんの強みなんだろうなと思っています。

自分のどこに価値があるのか→法務が好き!という気持ちを外に出していること

同年代の法務人材だと圧倒的に登壇の場数を踏ませていただいていると思うのですが、登壇するときに何を話すべきなのかは、いまだに迷いが多いです。だって、参加している人の中に自分よりも勉強している人も、法務としてスキルが高い人もいる。経験値で言えば4年分、しかもベンチャー法務の経験しかない。勉強はしているけど、そもそも司法試験を通った弁護士の先生達の方が、圧倒的に詳しいに決まってる。そんな状態で、何を話せば満足してもらえるんだろうかというのは、いまだに手探り手探りです。

いいだのテンションを浴びる滝みたいなセミナー

最近面白いなと思ったのが、セミナー等の感想でもらえるのが「勉強になりました」より「元気が出ました」「頑張ろうと思いました」みたいなものが多いことで、なんだみんな私に「ノウハウ」とかそんな求めてないんだなとちょっと気楽になりました。法務の仕事を楽しそうに話す私をみて元気をもらうという、さながら”マイナスイオンが出る滝”みたいな活用をされているんだなと。これは確かに勉強量とか知見じゃなくて、もはや「テンション」なので、唯一無二っぽいものかもしれない。

ちなみに書籍の感想もみなさん「仕事に役に立ちます!」「勉強になりました!!」って言ってくださるけど、一番好きな章とか聞くと圧倒的に多い返事が「結婚式のコラムです!」なので、じゃあもうその路線でいいのかなって笑

法務の仕事が好きだし、好きでいるための努力を続けたい

私は法務の仕事が好きです。法律という道具も使い所がさまざまで、歴史と繋がっていて、その壮大な世界観にワクワクするから好き。法律に関わる人たちも、ちょっと理屈っぽいけど、でもみんな根底に正義感のようなものを持っていて好きです。多分、業界としても肌に合っている。

もちろん、嫌いな業務もあるし、仕事したくない日もあるけど、でも根本的には好きだし、好きでい続けられる自信がる。もう少し厳密にいうと、「好きでい続けるための努力」を続けられる自信がある。なんだろう、相手の良いところばっかり見てれば、恋愛って長続きするじゃないですか(知らんけど)。それを、多分法務に対してやっていける自信がある。

だって、法務の仕事って地味だし、勉強し続けないといけないし、知らない知識があると急に焦るし心臓がヒエってなるし、0にできないリスクをひたすら圧縮する仕事だし、それでもって圧倒的に賞賛されたり売り上げに直結したりしづらいし…決してキラキラはしていないと思うんです。

ネガティブな面を上げればキリがないけど、好きでい続けるならその反対で、地味な成果でもアウトプットすれば知見になるし、輪読会を主催すれば嫌でも勉強するし、横の繋がりを作れば情報収集だって楽になるし、リスクヘッジは上手く専門家の力を借りれば良いわけで…仕事内容が変わらなくても好きか嫌いかは変えられるので、そこを好きでい続けるための努力はできる限りしたいなと思っています。

それってもしかしたら、子供の頃の夢だった弁護士になれず、新卒で法務に行けず、屈折した20代を過ごした私だからこそ、やっと法務になれたことで発信できる内容なのかもしれないなと。確かに、法務の知見がある人たちはたくさんいるけど、一応ひとり法務というそれなりにハードな環境で、こんなに法務を好きでいることに固執している人間は、意外と珍しいかもしれないなと思うわけです。もしかしたら、そこに自分のユニークさがあるのかもしれない。

おわりに

ということで、しばらくは「インフルエンサー上等」そして、「法務を楽しむための努力をすることが得意かもしれない」というテンションで進んでみようかなと今は思ってます。しばらくは登壇等も落ち着くと思うので、またパンケーキを美味しくする作業(=地味な勉強)に向き合う日々が始まりますが、私自身も凹んだ時はこのnoteを見て元気を出せたらいいな。

そして登壇がないとか言っておきながら、私も登壇させてもらうわかほう第3回はキャンセル待ち受け付けているので、ぜひ申し込み忘れた方はめげずにご参加ください。今回、まだ公開されていませんが初めてのチャレンジがあるので、私自身も結構楽しみにしています。

あと、バズったツイートですが、ちゃんと良い感じに取材してもらっているので、ぜひ記事の中身も見てくださいね!!!

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最近自分の考えていること系ばかりだから、パンケーキ系法務とは言っても、流石に来月は普通にタスク管理とかノウハウ知見系のnoteにしたいなと思っています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!

最近SHARK COFFEEに行きました!



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