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ファミリーマートクーポンで何が出来る?利用するメリットは?伊藤忠インタラクティブの担当者に聞きました

近年、企業のキャンペーンなどで様々なデジタルクーポンが活用されています。紙のクーポン券とはまた違う、デジタルだからこそのメリットがあり、多くの企業に導入されています。

伊藤忠インタラクティブ株式会社(以下、IIC)では、ファミリーマートで利用できるクーポンサービス「ファミリーマートクーポン」のシステム開発・サービス運用を行っています。

スマートフォンを活用して商品との引き換えや割引などが受けられる「ファミリーマートクーポン」について、担当するビジネスオペレーショングループのメンバーに、サービスの導入事例やメリットなどのお話を聞きました。

自社のキャンペーン手法として、デジタルクーポンをご検討されている方はぜひご一読ください。

◎話を聞いた人-----------------------------------------------------------------
・デジタルマーケティング事業部 ビジネスオペレーショングループ 
 グループリーダー 安保文子

・デジタルマーケティング事業部 ビジネスオペレーショングループ 
 澁川博澄

・デジタルマーケティング事業部 ビジネスオペレーショングループ 
 新保麻衣子
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■インスタントウィンからポイント交換まで。
 幅広い施策で活躍するファミリーマートクーポン

――ファミリーマートクーポンとは、どのようなサービスなのでしょうか?

澁川:IICが株式会社ファミリーマート(以下、ファミリーマート)、伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)との共同事業としてシステム開発・サービス運用を手がけるデジタルクーポンサービスです。ユーザーの方にファミリーマートへご来店いただき、スマートフォンなどでクーポンのバーコードをレジにて提示していただくと、対象商品との引き換えや割引などができるサービスになっております。

安保:大きくは3種類あり、特定商品と交換できる「引換券」、特定商品の割引ができる「割引券」、商品の種類を問わない「お買い物券」に分けられます。

どの種類で展開するかはキャンペーン主催元の意向によって使い分けています。例えば引換券や割引券は、メーカー様が新商品を発売して「より多くのお客様に試していただきたい」というサンプリングのような場面で活躍します。

お買い物券は、申し込みや資料請求などをしてもらった時のお礼、インセンティブとしてお渡しするパターンが多いですね。

サービス自体の歴史は長く、もともとはファミリーマートに置かれていたFamiポートという機械でクーポンを印刷して利用する形だったのですが、2021年からデジタル化しました。

――ファミリーマートクーポンはどのようにしてユーザーの手元に届くのでしょうか? やはりSNSが多いですか?

澁川:そうですね。今はSNSが非常に発達しておりますので、SNSでの利用が一番多いです。

安保:ただ、SNSで不特定多数に配布するということではありません。例えば、Twitterで特定商品の公式アカウントをフォローし、フォームから応募するとその場ですぐに抽選結果がわかる――「インスタントウィン」ともいうのですが、そういった形がトレンドです。メーカー様や小売企業様などが大きいキャンペーンを組まれていますね。

澁川:それ以外ですと、例えばクレジットカード使用時に貯まったポイントを何かと交換できるという利用方法もあります。このような、会員組織を設けてポイント施策を打っている企業様向けに、ポイントと交換できるファミリーマートの500円お買い物券などをご用意しています。

安保:あとは、ニュースアプリでも「クーポン」というタブが設けられていて、割引券を配布していることもあります。意外といろんなところで目にされているのではないかなと思いますね。

■企業側は「配送コスト負担なし」・ユーザー側は利便性が魅力

――販促のキャンペーンを打つ時に、ファミリーマートクーポンを利用するメリットはどんなところでしょうか?

安保:デリバリーコストをかけずに、多くのユーザーに商品をお届けするようなキャンペーンが実施できるところですね。

今まででしたら企業からユーザーに何かプレゼントする場面では配送を行っていました。一方、ファミリーマートクーポンでは、ユーザー自身で店舗に行ってもらい、ファミリーマート店内に置かれている商品を対象に引き換えなどを行うため、デリバリーコストはかかりません。

澁川:とはいえ、クーポンが抽選で当たったとしても、引き換えできるお店が近くにないとものすごいストレスになります。その点、コンビニなら全国に1万5千軒以上あるわけです。コンビニの利便性を生かした集客施策として、ファミリーマートクーポンは非常に有効ですよね。

安保:また、配送する場合、住所などの個人情報を取得する必要がありますが、デジタルクーポンなら、TwitterなどのSNSでフォローさえしていただければ、ダイレクトメッセージでクーポンを届けることができます。メーカー様によっては当選画面の表示のみで使用可能なものもあり、住所が必要なキャンペーンよりも手軽に打てるんですね。

――個人情報の管理も厳しい時代ですからね。

安保:そうなんです。さらに、ユーザー側としても、「住所まで入力するのがちょっと面倒くさい、抵抗がある」という方もいらっしゃいますので、SNSなどの媒体を活用するとそういった方々にもより受け入れていただけて、リーチできる人が多くなる点も魅力だと思います。

■IIC担当者の調整や管理が、スムーズなキャンペーン運用を実現している

――IICでは開発から営業、運用まで担っていますが、どういったところに気をつけて取り組んでいますか?

安保:どの店舗でも問題なく企画が実施できるようにすることですね。例えば、店頭で淹れるコーヒーであれば大体どこの店舗でも機械が置いてあるんですが、商品の中にはお店の場所や規模によって陳列されていない物もあります。デジタルクーポンなので広く配布されることを想定し、どこのファミリーマートへ行っても引き換えや割引などができるよう想定しなくてはなりません。

メーカー様や代理店様のキャンペーンの設計に関するサポート・調整をするのが営業の澁川の仕事ですね。

澁川:メーカー様や代理店様は当然ながら、基本的にはユーザーと自社のメリットを考えてキャンペーンを企画されてきます。でも、クーポンにする場合は景品表示法などの絡みもあって「いくら以上の金額の物は使えない」といった細かな制約があったり、店舗のオペレーションが困難になるなど関係者を困らせないような配慮をする必要があります。そのようなことを踏まえ、滞りなく企画が実施できるよう調整を行っています。

安保:澁川がお客様とお話してキャンペーンについてまとまったら、今度は新保をはじめとする運用スタッフの出番になります。

新保:運用スタッフが担うのはまず、キャンペーンの設定ですね。クーポンを発行する際、例えば「利用期限が5月24日までと記載があるのに実際は23日までしか使えない」「酎ハイと引き換えられると書いてあるのに引き換えができない」といった事態があってはなりません。

そのため、日付や金額などの必要な情報が正しく盛り込まれているかクリエイティブチェックを入念に行い、間違いなくユーザーが店舗で使えるクーポンを発行する業務を行っています。また、ユーザーがスムーズにクーポンを利用でき、店頭のスタッフの方も滞りなく対応していただけるよう、「この手順でこういう風にクーポンを使ってください」という案内もわかりやすく告知しています。このような作業はノウハウが要るのですが、運用スタッフはベテランぞろいですので、安心してお任せください。

安保:そのほか、運用スタッフはスケジュールの管理も担っていますし、コールセンターに来たクーポンに関する問い合わせも毎日確認してくれていますよね。

新保:そうですね。毎日報告に目を通して、対応が必要なことがあれば、キャンペーンの主催元に確認したり、ファミリーマート様や伊藤忠商事様に相談したりして対処しています。

安保:これら業務に加えて、システム開発の現場では、利便性をより高めていこうという視点を常に意識していますね。開発は当社の技術スタッフが担っており、主催元から「こういった機能が欲しい」といった要望を受けたり、「こうしたらもっとクーポンが使いやすくなるんじゃないか」といった議論の場を設けたりしています。目の前の課題を解決するだけでなく、「事業としてもっと良くできないか」という目線は大切にしていると思います。

■利用方法は様々。「デジタルクーポンは初めて」という企業にも活用してほしい

――今後、どのようなお客様にファミリーマートクーポンを活用していただきたいですか?

安保:まだデジタルクーポンを使ったことのない企業様にもぜひ活用していただきたいですね。例えば、現在商品を配送されているのをデジタルクーポンに変えてみるなど、インセンティブとしての活用をご検討いただけたらと思っています。

澁川:ファミリーマートクーポンは様々な場面で活用していただけます。例としてはまだ少ないのですが、企業の展示会で来場者に名刺を渡してもらったりアンケートに答えてもらったりしたお礼に、ファミリーマートで使えるコーヒー引換券をデジタルクーポンで配布する、という使い方もできます。会場でボールペンなどをプレゼントするといった方法もありますが、デジタルクーポンという手段もあるのです。

このように、ファミリーマートクーポンの活用方法はアイデア次第で広がります。現在、ファミリーマートクーポンについてご存知ない企業様にもぜひ当サービスのことを知っていただいて、キャンペーンなどにご検討いただきたいですね。

★ファミリーマートクーポンのサービス概要は以下のページをご覧下さい。https://www.market.co.jp/solution/solution-1/
https://www.market.co.jp/case_study/case-study-1/