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CNPコントラクト移行完了!ロイヤルティ10%再開の意味。

ikehayaです。

4月29日、無事にCNPのコントラクト移行が完了しました!


2月半ばから、ロイヤルティ収益が激減……。

コントラクト移行の主たる目的は、ロイヤルティ収益の復活です。

CNPは昨年5月のリリース時点から、ロイヤルティを10%に設定していました。

累計のロイヤルティ収益は約1億円となり、その資金でCNPの開発が行われていました。

……が、なんと、2月半ばにOpenSeaが急遽方針を変更し、ロイヤルティを0.5%に引き下げたのです!

朝起きたら、売上が20分の1に!!!マジで!?!?

事前にOpenSeaが用意するロイヤルティ徴収プログラム(Operator Filter)を導入しているプロジェクトは、引き続きロイヤルティを設定できました(LLACはこれが入ってます)。

しかし、Operator Filterが登場したのは昨年末。CNPがリリースした時点では、そもそも存在しなかった仕組みなのです。

CNPのような古参プロジェクトは、軒並みロイヤルティが激減し、事業継続が危ぶまれる事態となりました。


短期トレーダーのおもちゃになったCNP……

ロイヤルティが0.5%になったことは、結局のところ、CNPにとってはマイナスの影響が大きかったと考えています。

実際、OpenSeaが変更を加えてから、CNPを含む主要なコレクションのフロア価格は減少しています。

CNPのチャート(最後にゼロになっているのは移行の影響です)

何が起こったのかというと、まず、ロイヤルティが激減することで、短期トレーダーがCNPの取引に大量に参戦しました。

特にBlurでは、5000ETH(10億円以上!)規模の入札が溜まっていました。

合計5000ETH超の入札が入っていたCNP

「CNPを欲しがっている人たちが、たくさんいるならいいのでは?」

……と思いますよね。

ぼくもちょっとそう思ってました。が、これは違うんです。

彼らはなんのために入札しているかというと、「すぐ売るため」なんです。

なぜすぐ売るかというと、売買すればするほど、BLURトークンが稼げるからです。

実際、1WETHで買って、3分後に1.01WETHで売る……といった、一見すると無意味なトレードも頻繁に行われています。

botterに転がされるCNPの図 by 16snowさん

ガス代を払ってもなお、トークンがもらえるから、彼らはそれでいいのです。

さらに悪いことに、彼らはBLURトークンがもらえる期待値があるため、NFT自体はバシバシと損切りをしていきます

1WETHでCNPを仕込んで、6時間売れなかったら、0.98ETHで損切りをする……といった動きもよく見かけます。

そして、こうした値下げと損切りは、プログラムによって自動的に行われています

プログラムはその時点のフロア価格を参照するので、フロアが下がっていくと、それに合わせて自動的に値下げしていく……という動きになっていきます。


朝起きるとフロアが下がっている……

CNPは日本市場に注力しているプロジェクトで、もともと、日本時間の深夜ではあまり購入が発生していませんでした。

はい、勘のいい人は、何が起こるかわかりますよね。

朝起きると、botたちが値下げ合戦して、フロアが下がってるんですよ……。

そこからフロア個体が売れればいいのですが、残念ながら、実際は売り圧のほうが強く、ずるずるとフロアが下がっていきました。

そうした下落を見たホルダーが、さらに売りを並べ、フロア下落。最終的にはいわゆる狼狽売りも発生しました。

流れを整理すると、以下のような感じです。

  1. 突如ロイヤルティが激減(10%→0.5%)

  2. BLURトークン、小さな利ざや狙いの過大な流動性が生まれた(10億円規模)

  3. CNPをbotterに売却するオーナーが増える

  4. botterたちは、仕込んだCNPが一定時間売れないと、自動で値下げ合戦を行う

  5. 日本時間深夜にフロアが下落

  6. 売りが売りを呼んで冬相場突入

上記はぼくなりの見解ですが、概ね間違ってはいないと考えています。


10%ロイヤルティ、再開しました。

が!

ついにコントラクト移行が完了したので、この状況はだいぶ改善すると思われます。

移行後、いくつかの売却が発生していますが……うぅ、泣ける、ロイヤルティ入ってる!!!

10%ロイヤルティ、復活ッッッ

10%ロイヤルティは、botter、短期トレーダーの参入を阻む壁のようなものです。

この状況では、「1WETHで買って、3分後に1.01WETHで売る」なんてことは、もうできません。

それをしてしまうと、その瞬間に10%の損失が出てしまうわけですから。

いくらBLURトークンがもらえるとしても、さすがに許容範囲を超えているはずです。

ということで、フロアをbotterがずるずると下げていく状況も、かなり改善されるでしょう。いやー、苦しめられた……。

botterの撤退によって流動性は小さくなりますが、そもそもCNPは、そうした流動性なしに、8000ETH以上の売買を作ってきた歴史があります。

要するに、元に戻っただけなのです。


盗難防止、盗品対策も入れました。

今回のコントラクト移行では、ロイヤルティの徴収に加えて、盗難対策も強化しています。

  1. SetApprovalForAllの悪用を禁止する「CAL」

  2. 運営判断で、盗品のTransferを制限する機能

を追加しています。

「CAL」は一般的に使われていますが、後者については、盗品対策としてはCNPが初めて導入する機能かもしれません。

OpenSeaも盗品対策をしており、ハッキングされたと思われるNFTは一定期間(7日間)売買が禁止されます。

この表記が付くとOpenSeaで売買はできない

しかし、この措置が適用されるかは、まちまちなんです。

実際に、ハッキング被害にあったオーナーが自らOpenSeaに通報しても、NFTが凍結されなかったことは複数回あります……。

そして何より、凍結される期間が7日間なので、実質的にハッカーは「待てば売れる」のです。

もっといえば、OpenSeaの凍結品、Blurで普通に売買できるんですよね(それはだめだろ……)。

という感じで、プラットフォーム側の盗品対策がかな〜り微妙なのです。

sとなると、運営判断で個別に盗品を凍結すべきなんですよね。

今後は、盗まれたCNP(あるいは、ほぼ確実に盗品だと思われるCNP)が、ハッカーウォレットにとどまっている場合、運営の判断でNFTを凍結します

すでに売却されてしまっているものについては、原則的に凍結はしない方針です。ハッカーより早く動けるかが勝負ですね。

ただ、今回はCALも入っているので、盗難自体が激減するとも思っています。

今までは毎月10点、下手すると20〜30点盗まれていたので(マジです)、これが月1〜2点くらいまでには減るかなと見ています。


CNP第二章の始まりです!

というわけで、まとめます。

・ロイヤルティ徴収の再開によって、開発、事業展開を継続できる
・botterにフロアを下げられる状況は、ほぼ打破できそう
・盗難も激減するはず
・最悪、盗まれたときは運営判断で凍結も可能になった

コントラクト移行という大仕事、お付き合いいただいたオーナーの皆様にあらためて感謝です!

CNPは圧倒的なスピードで開発が続いており、5〜7月もお腹いっぱいになるほど、ニュースをお届けできる予定ですw

ここからCNPが復活すると、また日本市場が元気になるかもしれません。

ぜひ、「CNPサマー」を作り上げていきましょう!

最後についでに宣伝!

6月15日はラフォーレ原宿でCNPのリアルイベントあります。熱い夏にしていきましょう。


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