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こんばんは。

岩手県に感染者が出ない理由はいろんな説がありますが、

皆さんは磐座信仰(いわくらしんこう)をご存じでしょうか?

磐座信仰とは日本人の信仰の原点として岩=「磐座(いわくら)」を神として崇める信仰のことです。

東北はこの磐座信仰(いわくらしんこう)がいまだに大切にされています。

そもそも岩手県の名は、悪さをした鬼がもう二度と悪事を働かないと岩に手形を残したことが由来となっています。(盛岡市の三石神社)

この磐座信仰の話だけでも、あと10回は記事が書けそうなんですが、今回は平安時代の結界の話を少ししたいと思います。

奥州藤原氏が栄華を極めたのは平安時代でした。

当時は現世と鬼などの魑魅魍魎(ちみもうりょう)が住む世界の境界が曖昧であり、陰陽師と呼ばれる人々が政治の中枢に関わりながら、【結界】と呼ばれるものを作り、それを治めていたと言われています。

安倍晴明があまりにも有名ですね。

日本にも結界と呼ばれるものが多数あります。

京都の清明神社を中心として金閣寺や八坂神社を含んだ結界などがあります。

そしてこの岩手県にも、古代蝦夷・陸奥・平泉を守ってきた六芒星の結界があるという説があります。

この第一人者でもあるK先生のご了解も得て、写真を掲載いたします。

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平泉金鶏山(B)・巌谷毘沙門堂(C)・観音山舞草神社(A)・萩荘三嶋神社(D)・狐禅寺滝神社(F)・旧鬼死骸村鬼の手の鹿島神社(E)・そしてその中央に鎮座する東北で一番古いと言われる配志和神社。

先の磐座信仰からはじまり、神仏習合の中で脈々と守られてきた信仰が結界という形で現在でも岩手県南では受け継がれているというものです。

陰陽師は疫病などの災いから身を守るための信仰でした。

もしかしたらこの結界が今も岩手県を守ってくれているのかもしれません。

新型コロナウイルスが猛威をふるう中、改めて地域のなりたちを考えるきっかけとなりました。



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