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【Biz Eye】喜んでくれる人がいるなら。

昔、パン屋さんでは、
食パンの耳を無料でお客さまに差し上げたり、
10円20円で売っていました。

貧乏な学生などは、これに助けられたものです。

でもいまは、そんなお店は少なくなりました。
もう、パンの耳など置いていません。

置いているお店でも、
他のものを買った人でないと、
もらえないようになりました。

もっとも、欲しがる人も少なくなりましたが。

昔は、捨てるよりは、
誰かの役に立とうとする店主の「心」がありました。

今では、“セコく”なりました。

豆腐の残りでもある「おから(うの花)」も
安く売るお店がなくなり、
非常に高級なものになりつつあります。

産業廃棄物で処理費をかけるくらいなら、
無料で配っても良いぐらいです。

こうしたお店の主は、きまってこう考えています。

「タダであげていると、そればかりをアテにされて、
他のものが売れなくなる」。

厳しい世の中ですから、もらえるものだけもらう、
という人もいることは確かです。

でも、何か間違っていませんか。

買わずにもらうだけの人も、
将来はお客さまになっていただけるかもしれないのです。

サービスは、社会への奉仕です。
喜んでいただけるのなら、
捨てるよりは差し上げた方が良いのでは。

ロンドンにあるチーズショップの話です。

ここでは、パンも売っているのですが、
残ったパンを閉店後、
ビニール袋に入れて、店頭に吊しておきます。
欲しい人に無料で持って行ってもらうためです。

パンは次の日になると固くなるので、
売るわけにはいかないからです。

この「心」がうれしいです。

お客さまは、ちゃんと見ています。

そんなお店になりたいものです。

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