北欧で、ケーキを選ぶみたいに毛糸を買う。
こんにちは、igenのShizunoです。年末年始はいかがお過ごしでしたか?私は留学時代に知り合った友人たちを訪ねるため、約2週間デンマーク中を旅しました。
そんな旅の中で出会った人や訪れた場所について、いくつかみなさんにご紹介したいと思います。
今回はデンマークの首都コペンハーゲンにある毛糸店についてお話しします。
旅行計画を立てはじめた9月のこと。せっかくだからデンマーク中にある毛糸店に行ってみたい!と、Instagramやウェブサイトから情報収集をはじめました。
とても参考になったのは、フィンランドに住むニットデザイナー・KikaのYouTube。
彼女のYoutubeは、たまに見て毛糸やデザインの参考にしています。私がデンマーク旅行の計画を立て始めた時、彼女がコペンハーゲンの毛糸店を紹介する動画をアップしたんです。なんてぴったりなタイミング!
その中でも、Knitting for Olive(ニッティング・フォー・オリーブ)という毛糸店がとっても可愛くて…
Knitting for Oliveの毛糸は、私が好きな他のニットデザイナーさんもよく使用しており、いつか実際に見て選びたいなと思っていたのでした。
ノルウェー人ニットデザイナーHeleneのMidnight Sweater(ミッドナイト・セーター)も、Knitting for Oliveの毛糸を使っています。
Knitting for Oliveってどんなブランド?
Knitting for Oliveは母と娘の家族経営で、2015年に乳幼児向けのニットパターンブランドとしてスタートしました。
現在は天然素材にこだわった毛糸も販売しています。素材だけでなく、紡績工程やラベルなどにもリサイクル素材を使い、サスティナブルな取り組みに力を入れているようです。
このブランドがデンマークで有名になったのは、ある出来事がきっかけでした。
2022年2月26日の金曜日。Knitting for Oliveはウクライナ支援のため、この日の収益の全てを赤十字に寄付すると発表しました。
実際に集まった金額は、1,817,947デンマーククローネ。日本円でなんと約3860万円。たった1日で、です。
文字通りお店の中はすっからかんになり、デンマーク中のニッターたちの話題となったそうです。公表した金額に間違いはないか?と聞いてくる人も多かったと。
毛糸ひとつで約50-90クローネなので、いったい何個の毛糸が1日で売れたんだろう…と気が遠くなる金額ですよね。
この出来事は、Knitting for Oliveという名前を広める素晴らしい宣伝効果もあったのではと思います。
実店舗は、個性とセンスが光るディスプレイ
コペンハーゲンにある店舗には、毛糸が1種類2個ずつ重なって整然と並んでいます。屈まずに手を上げ下げして届く位置に棚があり、手にとって見やすいディスプレイです。
日本でも北欧でも、毛糸店といえば壁一面にセットされた棚に、ぎっしり毛糸が埋め尽くされているイメージ。
それはそれでワクワクして大好きなディスプレイなのですが、Knitting for Oliveは毛糸を選ぶというより、ショーウィンドウに並ぶケーキや、おしゃれなお店でバッグを選んでいるような気持ちになりました。
複数個買いたい場合は、一つだけ手にとり、カウンターのスタッフのところまで持って行きます。
子供服のサンプルも沢山。どれもとっても可愛いです。
大人用のサンプルは別の棚に。
余談ですが、デンマークの毛糸屋さんには上の写真のようなソファや椅子がよく置いてあります。これは毛糸に興味がないお客さんのパートナー用だそうです(笑)。確かに、座って携帯をいじっている男性をよく見かけました。(だって1時間でも2時間でもどの毛糸を買うか悩んでしまいますもんね…!)
ここで私はボルドーのメリノとシルクモヘアを購入しました。落ち着いた色でとっても素敵。
これでベストを編む予定です。完成したら、毛糸レビューも兼ねて別記事をアップしますね。
フレデリクスベアは街歩きにもおすすめ
Knitting for Oliveの店舗があるのは、コペンハーゲンのフレデリクスベア地区。洗練された雰囲気で、高級住宅地とセンスの良いこぢんまりしたお店が並ぶエリアです。
Aksel Møllers Haveというメトロが最寄り駅です。メトロでもバスでもコペンハーゲン中央駅から1本で、アクセスも良好。コペンハーゲン毛糸巡りをされる方は、ぜひ行ってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました🧶
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?