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「コミュニティに入りづらい人も参加しやすいコミュニティとは」の答え【まちづくり実験室】by Port kakegawa #研究報告書

新しい働き方LAB・第3期で参加したのは、指定企画【the Port kakegawa × CreativeLAB × ワークキャリア】 〜掛川市後援〜です。
コミュニティ部として、半年間活動しました。


◆実験の目的と背景

実はこの企画に応募したのは応募日ギリギリです。
私は企画の”ある条件”を満たす自信がなく、最初は違う企画に応募していました。その条件とは”実験期間中に1度は現地に足を運ぶことができる方”でした。

私が在宅の働き方を選択しているのは三男のフォローのためです。三男は留守番できてもせいぜい1時間、かといって長時間預けることも難しい。連れていくしかない状況で、聴覚過敏や天気が悪くなることへの極度な不安、疲れやすいなどの特性があり、外出中にパニックになることや目的地に到達しないまま帰ることももしばしば。今までの最高移動時間は片道1.5時間。。。

この状況で、3時間以上かかる掛川へ足を運ぶなど到底できるはずもなく「まちづくり」「コミュニティづくり」に「参加したい」という思いに封をしていました。

でも、どうしても気になって最終の説明会のアーカイブを見ると”来れないけど、どうしても関わりたい人は・・・”という声が聞こえるではありませんか。この説明を思いっきりポジティブに受け取った私は思いを書き連ねて応募したのです。
最後の天の一声とあがきがなければ経験することのなかった半年間でした。

まちづくりで「コミュニティ」に関わりたいと思った理由は以下の2点です。

1.コミュニティに属しにくい人も入りやすい場を考えたかった

ここ数年の自分も含めて、思い悩みながらも社会と繋がる場にたどり着けない人が安心して過ごせる場、地域に繋がる一歩になる場づくりを考えるために、まちづくりに関わってコミュニティを学んでみたいという思いがあった。

2.すべての人が安心できる場に所属し、満ち足りた人生を過ごせるように

満ち足りた人生を送るために、若い頃より家族以外との繋がりを持ち、自分らしく過ごせる場を見つけることの大切さを実感したい。

◆実験内容

6/15~12/15の半年間のコミュニティ部で以下の活動に参加しました。

・ZOOMでの部門MTG:13回
・ZOOMでの全体定例会:7回
・定例会でのKPIエピソード分析報告:6回
・バーチャルオフィスでの読書会:4回
・11/26のWALL ARTに三男と参加

ほかにもコミュニティ部のメンバーが7月、9月のミートアップ参加、10月の百鬼夜行参加、ポートカケガワグッズ販売、ポートカケガワポータルサイト公開、ZINE製作などに関わり、現在も進行中のプロジェクトもあります。

◆実験結果および考察

私が今回検証したかったのは次の2点です。

➀コミュニティに入りづらい人が入りやすいヒントを見つける

自らが「コミュニティに入りにくい人代表」となり、コミュニティ部の活動に参加しながら、より心の動いた方法や仕組みを以下の5つの指標で5段階評価する。

1.活動への参加のしやすさ
2.場の安心感
3.活動の楽しさ
4.自発的行動
5.人とのつながり度

5つの指標は自分の考える「入りやすい・居心地のよいコミュニティの条件」
活動別の5つの指標の総得点

・一番総得点の高かったのは「読書会」であった
・「エピソード報告」「掛川訪問」は自発的行動が5だった
・活動への参加のしやすさ2の「掛川訪問」、3の「エピソード報告」はともに人とのつながりは5だった
・場の安心感が5だったのは「部門MTG」と「読書会」だった
・活動の楽しさはいずれも4以上だった

以上の結果より、部門MTGや読書会に安心感を抱いたのは、10人以下の小規模のオンラインの場であったこと、共通事項をテーマにした話し合いの場であり、自分の意見を述べやすかったことが関連しているといえると考えました。
また、遠方まで足を運ぶ「掛川訪問」、20人規模に対して話す「エピソード報告」は参加のハードルは高いが、主体的に取り組むことで人とのつながりを感じやすい活動であったと思います。
参加し続けられたのは、活動が楽しいと感じられたことが大きかったでしょう。

➁「何をする」かによってコミュニティは「どう変化する」か 

自分の活動を通して見えたこと

・参加を重ねるにつれて部の一員としての認識が高まった
・みんなが掛川に足を運ぶのを見て、自分も行けるんじゃないかと思えるようになった
・オンラインで会い、話すうちに実際に会いたいと思うようになった
・周りが自分のやりたいこと、できることに主体的に取り組み、楽しむ姿を見て、自分も関わりたいと思うようになった

エピソード分析を通して見えたこと

・掛川に足を実際に運び、オンライン上で話していた人たちに会う。ともに作業に取り組み、イベントを楽しむ。掛川のまちを歩き知ることで掛川が好きになり、より関わりたい想いが強くなる
・一人一人掛川に関わる理由は違えども、それぞれの関わり方で主体的な参加を通じて、部としての活動が活発になる。他の部とのつながりも増える
・個人や部の活動が支え合いながら進められると、人々の感謝があふれ、居心地の良さにつながる
・足を動かして地域のニーズをとらえ、楽しむことを重視した取り組みにより、ポジティブな絆が生まれ、持続的なつながりが築かれる

◆活動を通してのまとめ

「コミュニティに入りにくい人も入りやすいコミュニティとは」の自分なりの答え

同じテーマを持った参加者が思い思いの考えを自由に話せて、ほかの人の考えも否定せずにそのまま受け入れる場。そして、何かのためにしてみたいを主体的に取り組めて、周りの主体的な参加を自然に応援・サポートできる場。

「何をする」かによってコミュニティは「どう変化する」かの自分なりの答え

越えられない高いハードルの「参加」であっても、自分が「参加」できる活動を重ねていくことで、周りの想いや行動に突き動かされ、高いハードルを越えられる道を模索するようになり、成し遂げられる。

ポートカケガワの活動を通して、自分がやってみたいことをカタチにして、伝えることの楽しさを知りました。
これは自主企画にもつながっています。

ポートカケガワは自分のしてみたいことが自然に生まれ、できないであろうことが実現できてしまう場です。
今後もやってみたいことに関わらせていただきたいと思います。

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