メシマズにならないための食材代用法則

2ちゃんねるのまとめサイトなどを見ていると、「メシマズ」な人の特徴として「レシピに書いてある食材を別のもので代用する」がよく挙げられている。

タピオカ入りジュースのつもりで「そうめん入りオロナミンC」を作ってしまったり、ハーブのかわりに有毒な観葉植物の葉を使おうとしたり……。

しかし、「代用」そのものが悪というわけではない。料理上手な人ほど、冷蔵庫に残っている食材だけを使って目的の料理をささっと作れるものだ。台所収納の広さも、毎月使える食費にも限界がある。レシピに書いてある材料を毎回全て揃えるのは非効率的だ。なんとか、失敗せずに食材を代用するための簡単な指針はないだろうか。

そこで、実家を出て数年間試行錯誤をした末、たどり着いた2つの法則を紹介しよう。

・その1 濃いものの代わりに薄いものを使うのはOK

クセのあるもの、濃い味のもの、こってりしたもののかわりに、クセのないもの、薄味のもの、さっぱりしたものを使うなら、基本的に変な味にはならない。その逆は危険である。

たとえば、醤油のかわりに塩を使うのはOK。少し物足りない味になるかもしれないけれど、食えないほど不味くなることはない。しかし、塩のかわりに醤油を使うのはNGである。大豆の旨みが加わって塩よりも美味しくなるはず……と思ってしまうのは素人である。塩より美味しくなるなら最初からそういうレシピになっている。なっていないのは、食材そのものの味と大豆の旨みが喧嘩して不味くなってしまうからなのだ。

また、クセのある赤身肉である牛肉のかわりにあっさりした鶏肉を使うのはアリである。すき焼きを鶏肉で作ったとしても、別に不味くはならない。しかし、シンガポールチキンライスや水炊きを牛肉で作ると、肉の臭みが前面に出てしまい、よほど料理上手な人がうまく処理をしていない限りなかなか美味しくはならない。

・その2 二重代用の禁止

Aの代用としてBが使える、Bの代用としてCが使える、だからAの代用としてCが使える、というのは間違いである。あくまで代用できるのは一等親以内の親族まで。

たとえば、タイ料理に添えるパクチーがなければ、青ネギで代用することが出来る。パクチー独特の風味はないが、これはこれで美味しい。そして、和食に沿える青ネギがないとき、カイワレ大根で代用することが出来る。しかし、だからといってパクチーの代わりにカイワレ大根は使えない。薬味としての風味が弱すぎてタイ料理に負けてしまう。「また貸し禁止」である。


以上、この2点を守って食材を代用するのであれば、とりあえず不味くはならない。普通に食える料理が出来るはずである。これから何かと物入りの年末、冷蔵庫の残り物をうまく利用して、楽しい節約自炊ライフを!


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