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NISA みんながやっているから

誤解されないように私のスタンスを伝えると
「NISA(少額投資非課税制度)は自己決定ができる成人は利用すべき制度」だと思います。
ただし、同じやり方で皆が同じ利益を享受できないものでもあります。
2024年から新NISAが始まり、聞かれることも多く、情報が錯綜しています。
思うところをちょこちょこ記事にします。

「みんなやってるよ、NISAまだやってないの?」
と、友人が言われて慌てて証券口座を作ったそうです。

NISA、みんなやってるの?

Google先生に聞いてみます。

公的なデータが出てこなかったので「楽天インサイト株式会社の2024年1月15日(月)から1月16日(火)に全国20歳~69歳 男女1000人をサンプルとした調査結果」から引用します。

NISA利用率
男性:31.0%、女性17.3% 全体平均:24.2%

楽天インサイト

うーん、NISA口座開設数が2000万件以上なのです。
もうちょっと大規模な調査はないのかしら?

18歳以上の人口と、NISA口座開設数を比べれば簡単にわかるんじゃない?
と、考えたのが甘かった。
成人年齢は18歳になりましたが、住民基本台帳の調査の年齢区分は
0~14歳(年少人口)
15歳~64歳(生産年齢人口)
65歳以上(老年人口)
に分かれてました。

15歳は生産年齢人口の入り口で、中学校を卒業したら働く生産年齢に区分されているのはちょっとびっくりですが、18歳以上の人口は何人なのでしょう?(国際比較も15歳~64歳を生産年齢人口と位置付けています)

住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数 (令和5年1月1日現在)

0歳~14歳   256,349人(約2500万人)
15歳~64歳 74,796,061人(約 7480万人)
65歳以上  35,888,947 人(約 3590万人)
合わせると15歳以上が、約1億1000万人

住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数 (令和5年1月1日現在)総務省https://www.soumu.go.jp/main_content/000892947.pdf

あら、14歳までの人って少ないのね。

外国人住民の方々が生産年齢人口を担ってくれているのがよくわかります。

ちょっとズレちゃいました。

次はNISAの口座数。
まずは、金融庁のNISA口座の利用状況調査(令和5年12月末時点(速報値))から

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20240209.html

2024年に新NISAが始まってからの口座数が反映されてないので、そこは次回の発表を待ちましょうか。
「2024年の1月に64万口NISA口座数が増えた」との報道もあるので増えているのでしょうね。

まあ、大雑把に
18歳以上の人口を1億人、
NISA口座数を2150万口
とまとめると、NISA口座を持っている人の割合は21.5%?
5人に1人くらい、楽天リサーチの結果と大差ない?
(持っている人が全員利用しているわけではありません)

「5人に一人」を「みんな」と言っていいのかどうかはその人に考え方でしょう。

前述の慌てて証券口座を作った友人は、
「言われていることがわからんし、ちっともワクワクしない」
と利用はしていないそうです。

少なくても周り近所100%がやっているではなさそうです。
「みんなが」というワードが出てきたら要注意。
子どもが欲しいものをねだる時に
「みんな持ってるから買って」という時は、
40人のクラスで、仲がいい5人のグループのうち3人が持っていたら
「みんな持ってる」ですから。

友人は、NISA口座は作ったけれど、やり方が納得できないし、話を聞いてもワクワクしない、とかえって落ち込んでました。

人は人、自分は自分
まわりはまわり、自分は自分。
なかなか自分の位置を確かめるのは難しいです。



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