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NISAは株式投資です

誤解されないように私のスタンスを伝えると
「NISA(少額投資非課税制度)は自己決定ができる成人は利用すべき制度」だと思います。
ただし、同じやり方で同じ利益を享受できないものであることも知っておくべきです。
2024年から新NISAが始まり、株価高騰もあり、情報が錯綜しています。
思うところをちょこちょこと記事にします。

NISAについてネットで調べると色々と出てきます。

「NISAで年利5%で運用したら、10年、20年、30年後にはこれだけ増えて」
「複利で運用されるから長期投資が有利で」
「複利効果を活かすなら早くに投資資金を投入した方が有利で」
云々

でも、前提を抜かしてはいけません。


NISAは株式投資です(ほぼ)

NISA(少額投資非課税制度)の投資先は株式です。(一部債権あり)
つみたて枠で投資する投資信託といっても、基本は株式の詰め合わせです。
そして株式投資には株式投資の特徴があります。

資産が昨日より減っている日が必ずある

株式投資は日々価格が変動します。
昨日より今日の資産が減っている日が必ずあります。
株式会社は利益を出すことが目的で、
長い目でみると市場全体は拡大して行くので、全体の価値は上がっていく。
だから長期投資をすると利益が出る、という仕組みです。
けれど、短期では上がったり、下がったりです。
資産が減っている日があっても、長期投資と続けることができますか?

全体は上がっても自分のものは下がることがある

株式市場は拡大してく傾向があるので、平均株価は上がっていくでしょう。
でも、自分の持っているものが上がるとは限らない。
個別株は言わずもがな。
トヨタは上がっても日産は下がるとか、まぁよくあること。
投資信託にしても、運用会社、採用銘柄の違いで上がるものもあれば、下がるものもある。
どれも同じではありません。
自分でどれに投資するか選べますか?
※全世界株の投資信託が人気なのは、個々を選ぶ必要がなく市場全体に投資をするからです。

売却が大事(投資は出口が大事)

株式投資に限らず、投資はお金を持っていれば始められます。
お金 → 株式・不動産など投資対象を買う・運用・売る → お金
お金から始まる投資は、売却してお金に換えるところまでが1クール。
いつ、いくらで売却するかで、利益がでるか損が出るかが決まります。
昭和のマル優(少額貯蓄非課税制度)とは仕組みが違う。
お金 → (金融機関に預ける) → お金
どこに預けるかだけが違って、お金はお金のまま。
売却を考える必要はありません。
売却を自分で決められますか?
※NISAでは売却益に税金はかかりません。

NISAは良い制度だと思います。
が、同じやり方で同じ利益を享受できないものです。
「いつ、いくらで買って、いつ、いくらで売る」かは人によって違います。
個人の株式投資は「好きなときに買って、換金したいときに売る」でいいと思いますが、「換金したいとき」が必ずしも「利益が出ているとき」ではないことは知っておくべきでしょう。
そして、お金が必要なタイミングは人によって違います。

NISA制度の良いところを理解して、NISAは小額投資非課税制度と投資であることを理解して使っていったらいい「枠」だと思うのです。


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