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NISAの「枠」はところによって形が違う

誤解されないように私のスタンスを伝えると
「NISA(少額投資非課税制度)は自己決定ができる成人は利用すべき制度」だと思います。
ただし、同じやり方で同じ利益を享受できないものであることも知っておくべきです。
2024年から新NISAが始まり、株価高騰もあり、情報が錯綜しています。
思うところをちょこちょこと記事にします。

NISAの「枠」はところによって形が違う

昭和の時代にあった「マル優(少額貯蓄非課税制度)」はどこで「枠」をつくってもほぼ変わりませんでした。
マル優・・銀行(通常預金・定期預金など)
ゆうちょマル優・・郵貯(通常貯金・定期貯金・定額貯金など)
特別マル優・・証券会社(公社債投信・株式投信など)

昭和の時代は、元本保証の銀行と元本変動リスクがあるの証券会社の間には壁がありました。

昭和の時代は、どこに預けても同じ利息・似通ったサービス。
いわゆる護送船団方式。
ところが1990年代に起こった金融自由化の波で、金利も変わり、銀行と証券会社の垣根も撤廃されてきました。

銀行金利・・どこでも同じ(昭和)→銀行によって異なる(令和)
銀行取り扱い商品・・元本保証預金(昭和)
  →元本保証預金元本変動リスクのある投資信託と、保険商品
銀行取り扱い商品の品揃え・・ほぼどこでも同じ(昭和)
  →銀行によって変わる(令和)
証券会社・・ほぼどこでも扱い商品、手数料は一緒(昭和)
  →扱い商品も手数料も異なる(令和)

https://www.fsa.go.jp/frtc/seika/discussion/2020/DP2020-3.pdf

昭和のマル優(少額貯蓄非課税制度)の時には、どれも同じもののの中から選び、3つまで選べるしくみでした。

昭和のマル優のイメージ 3つまで選べる

令和のNISA(少額投資非課税制度)では、金融機関は1つしか選べません。
それも、それぞれ特徴が違います。

令和のNISAのイメージ 1つを選ぶ
NISAは投資なので、元本確保のものだけで構成はできない

令和の時代はインターネット全盛時代。
近くに支店がなくても、手続きができます。(地域間格差の解消)
選択肢が多くてどれを選べばいいか困ります。

NISAの枠をどこに置くかはとても大事。

株式投資をしたい人が、株の売買ができない銀行に枠を置くのはどう?
対面で喋りながら取引をしたい人が、対面サポートなしのネット専用証券を選ぶのはどう?
自分のペースでコツコツじっくり進めたい人が、毎月営業サポートの電話をしてくる金融機関を選ぶのはどう?

また、お金はあの世には持っていけない。
資産はいずれ誰かに受け継ぐようになる。
残す人(被相続人)と受け取る人(相続人)が同じ証券会社の口座をもっていれば有価証券の継承がスムーズ。(NISA口座が同じでなくてもいい)

多様性の時代は迷いの時代。
自分の投資スタイルはどんなスタイルなのか。
銀行・証券会社・ネット証券。
NISAを扱っている金融機関は多い。

選べる「枠」は1つ。
どこを選ぶかは、とても大事。

※1年に1回、「NISA枠」の金融機関を変更できますが、期間中に1回でもNISA口座を利用した場合は来年以降の変更になります。
また、変更にともない手数料が発生することもあります。
私の個人的な好みは内緒🤫




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