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高気密高断熱の家、二軒目の見学

別のエリアにある設計事務所を訪問。高気密高断熱のアトリエとモデルハウスを見学させてもらった。

こちらのアトリエも、空間が大きい。玄関入ると、打合せスペースがあり、大きな窓と二階へつながる吹き抜けと階段。壁で仕切って廊下でつなぐ、というようなレイアウトにはなっていない。
こちらの要件をまとめたシートを渡して、現地の状況や家族構成などを説明、こちらの大まかな要望を共有する。
近くのモデルハウスを見学したい、とお願いすると、ちょうど見学可能な物件があるので案内できる、とのこと。ラッキー。

150坪ほどの宅地を3分割し、統一したデザインコンセプトで建てられた連続する3棟の住宅、その一番手前の家がモデルハウスとして公開されていた。3棟とも外壁にサイディングが使われていない、というだけで周囲の家と異質(良い意味で)にみえる。

分厚い玄関ドアを押す。もちろん断熱性能を備えているもの。玄関から引き戸を開けるとLDK。正面の、庭が見渡せる南の大きな開口から明るい日射し。トリプルガラスは、サッシレスのFIX。足元には、エアコンからの暖気が吹きあがるスリットがある。庭への出入りは向かって右の開閉するドアから。夜は和紙が貼られた障子で目隠しができる。

床は無垢材。室温よりも1℃ほど暖かい。このリビングに吹き抜けはない。天井はボードと壁紙ではなく、木を使った美しい仕上げで空間の雰囲気を作っている。大工さんとても苦労されたそう。

システムキッチンに使われているドイツ製の食洗器は、業務用並みの大容量で、素晴らしい。4人家族ではもてあますくらいだ。
キッチンについている半畳ほどのちょっとしたテーブルとイスのスペースが、良かった。空間の活かし方として参考になる。
キッチン裏はパントリー兼換気装置の設置場所に。大きなダクトが二階の床下に伸びている。

二階は寝室ともう一部屋、バストイレと収納部屋もある。こちらも床下にエオコンの暖気が入っているので暖かい。南面の窓はペアガラス。ちょっとしたベランダが付いているが、これは夏の日射しを遮蔽する一階に対する庇になっているのだろう。
東西北の窓は小さめのペアガラスだが、これはヒンジの作りが凝っていて、外に押し出せば換気ができ、内に開けば窓の外側が拭けるようになっている。二階の窓をどう掃除するかは、我が家にとっても課題になりそう。

1月の晴れた日、外は一桁の気温だと思う。モデルハウスは一階の室温が21.3℃、湿度は34%。二階は一階よりもやや温度は低いくらい。一般的な住宅であれば二階の方が温度が高くなるところ、一階の方が暖かくなっている。湿度はやや乾燥している。人が生活をするともう少し湿度はあがるはず、とのこと。

このモデルハウスも、21℃という室温だが体感温度は高い。断熱によって、窓や壁が冷たくないことで輻射熱による感じ方が違うのだろう。高気密高断熱の家の暖かさは、ここでも実感することができた。

暖房冷房のための設備、換気方式、給湯設備をどうするかは、最終的には立地や間取りに合わせて最適解を導くことになる。それと、太陽光発電をどうするか、考えなくてはいけない。
新潟は日照時間が短いが、海側は雪が屋根に積もらないので、可能性はあると考えることはできる。あとは、イニシャルコスト、メンテコストと発電によるメリットをどう考えるか。





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