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クラウドソーシングってほんとに稼げるようになるの?稼ぐには、信頼の土俵に乗ってからがスタート

クラウドソーシングで稼げたらいいなぁ、とは思うものの、仕事を探してみても単価の安い案件ばかりが並んでる。報酬が高い仕事は専門的なスキルが必要だし、コンペはなかなか採用されないだろうな〜。

そんな風に思っている方は多いと思います。でも実際に稼いでいる人も存在しています。よく「はじめた時期がよかったんでしょ」とか、「昔はワーカーが少なかったからでしょ」と言われます。自分が諦める理由が欲しいのかな〜と思いながら聞いています。

自分自身はクラウドソーシングを中心に仕事はしていませんが、ずっとクラウドワーカーの支援を行っています。その間に大きく変化したこともなくはありませんが、基本的なことはあまり変わっていないと感じています。今から始めるのでも、使い方を間違えなければクラウドソーシングは間違いなく有用です。

クラウドソーシングで稼いでいる人は「仕事を探す」で出てくるリストの案件なんてやってない

確かに仕事のリストを眺めてみても、魅力的な仕事は少ないように思います。

ちょっと立ち止まってクライアントの立場で考えてみましょう。クラウドソーシングのようなどんな人が応募してくるのかわからない場所で、最初から好条件で重要な仕事で求人するでしょうか。

わたしなら、重要な仕事は「この人なら大丈夫だ」と確信が持てるワーカーにしかお願いしません。

新しいワーカーが必要だな、というシーンでは比較的簡単な仕事を出してみます。そして良いワーカーさんが見つかったら本格的に仕事をお願いするでしょう。

きっとそう考えるクライアントは少なくないと思います。

つまり、クラウドソーシングで一人前に稼いでいる人は、直接指名のスカウト、もしくは継続的に仕事をくれるクライアントの仕事を行なっているということです。デザイン業のわたし自身もそうやってきましたし、ライティング業のクラウドソーシング仲間も全く同じことを言います。

スカウトやリピート案件がくる、つまり「あなたにやってもらいたい」というクライアントが現れるまでやることが大切です。

まずは信頼の土俵に乗らなければ勝負は始まらない

もう少しクライアント側の気持ちになって考えてみましょう。

数多くのワーカーが募集してきた際に、あなたならどうやって絞り込むでしょうか。例えば1件の仕事に100件の応募が来たとします。とても重要な仕事で慎重にワーカーを選定する労力をかけるに値するものであれば、全てのワーカーのプロフィールを比べて選ぶ作業をするかもしれません。

しかし、簡単で低単価の仕事だったなら、選定に時間をかけるより、その仕事自体を社内で行なった方がはるかに効率的です。

つまり簡単な仕事であればあるほど、選定に時間はかけられないはずです。

選定に時間をかけないとすると、まずはざっくり絞り込む必要がありますよね。その絞り込みに使われるのは実績数や評価の数字です。

実績数0件のワーカーの中にも良い人が紛れ込んでいる可能性はもちろんクライアントも想像しています。だけど、一人ずつ選定することができない以上、ある程度の実績数や評価を見て絞り込むしかありません。実績数0件では、本当に返信をしてくれるのか、しっかり納品してくれるのか、測ることもできないからです。

いやいや、数字じゃなくてプロフィールをみてくれよ!という気持ちはわかります。でも発注側の立場に立つと、現実的には難しいことも想像できるのではないでしょうか。

これだけ受注していれば安心してもらえる、という目安はありません。わたしたちの家で働くカレッジでは具体的な方が良いとして、ひとつの目安として「実績数20件」と伝えています。

20件ほど受注していれば、ある程度の期間続けていること、やる気があって前向きにクラウドソーシングに取り組んでいる、と感じられる数字であると判断しています。(ただ、20という数字に拘りすぎる必要はないと思います。)

信頼の土俵の数値に乗るまでは、単価や継続案件を欲張りすぎない

クラウドソーシングは、信頼の土俵に乗ってからが勝負。
でもそれに気づかず、最初から高単価にこだわりすぎていたり、継続案件を求めたりする人も多くいます。

高単価や継続案件にこだわりすぎると効率が落ちます。

高単価案件は、単価が高い分、時間や労力がかかります。簡単で単純な仕事の方が1件の実績を得やすいということです。
もちろん、自分がやりたい!と思う仕事や学びたい分野の仕事に出会えたならチャレンジするべきだと思いますが、「単価が高いから」という理由で仕事を選ぶだけでは、信頼の土俵に乗るまでの時間がかかってしまい、本格的に稼ぐ時期は遠のきます。

継続してやってくれませんか?なんて声をかけられたら評価されたのだと思って嬉しいですよね。調子に乗っちゃう気持ちもよくわかります。仕事の内容が気に入っていたり、スキルが高まるなと感じるのであればもちろんチャレンジするべきです。

しかし、継続案件は実績数が上がりにくいのがデメリット。プラットフォームの仕様やクライアントの発注方法によっても異なりますが、1件の受注に数をまとめられてしまうと、実績数は上がりにくくなってしまいます。
例えば、1ヶ月に10本の継続案件を受けたとしたら、1ヶ月に得られる実績数が1件です。もう50本も書いたのに、他のクライアントから見える実績数は5。魅力が伝わりにくいですよね。クライアントに分解して発注してください、というわけにもいきませんし…

継続案件を得たその時は嬉しいのです。飛び上がるくらい。でも必ず単価が低くてモチベーションが上がらない…このままやっていてもスキルがあがるわけでもない…と感じる時がやってきます。

もちろん、途中で断ることもできるのですから、経験として受けてみるのもひとつの選択肢です。そのクライアントが運命のクライアントである可能性もありますしね。

でもちょっと知っておいてほしいな、と思います。

大事なことはクライアントの目線から考えること

これらはクライアントの目線から考えば、容易に想像できます。

受注したい、仕事が欲しいと思えば思うほど、視野が狭まります。なんとか目の前の仕事を受注しなければ!と躍起になってしまいますよね。

でも目の前の一件が一生食わせてくれるわけではありません。仕事はその後もずっと続けなければならないし、なんならもっともっと高単価の仕事を得なければならないのです。

だから視野が狭まっていないだろうか、とたまに確認しながら、クライアントの目線からも考える癖をつけられると良いと思います。
クライアントの目線で考える癖がつけば、おのずと家で働く道ははっきりとしてくるのです。



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