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抽象度を上げる練習をして、いろんな人の事例から学べるようになろう。

テレワーカーが集まる集いの場で、発注している立場の方にお越しいただいて「企業の求める人材像」についてお話しいただいた。
親身に考えていただき、とても面白い講義で、ぜひチーム内にも取り入れたいと個人的には思ったが、会場の反応はちょっと違っていた。

「東京のコワーキングスペースなんてキラキラしていて縁遠い」「元々の人柄がいいから」「恵まれているから」

正直でとてもいい笑。
まずは思ったことを率直に出すことはとても大事。そうしてこちらも、「あぁ、そういうふうに感じるんだな」と初めて知ることができるから。良い人ぶる必要もなければ、理解しているふりをする必要もない。だからこうして声を出す方は私は信頼している。

ただ、ひとつだけ言いたいことがある。もしどれだけ講師の方がキラキラしていたとしても、万が一自慢でお話ししていただとしても、受け取り方がそれではもったいない。

それでは世の中に溢れている色んな体験談から結局全て「あの人だから、あの環境だからできたのだ」というふうにしか受け取れないのではないか。そうなると、その人にとって学びの機会は極端に少ないことになる。

情報の抽象度を上げ下げできるようにする

講義に参加していて、わたしがどのように考えたかを例としてあげてみたい。

◆「東京の親子で使えるコワーキングスペース」というキーワード
<気づき>
・「親子」「仕事を頑張りたい」というような共通点や共通する価値観からつながりが生まれやすいと感じた。
<抽象化>
→自分にとっての共通点が生まれる場所とはどこだろう?

◆紹介してもらって仕事につながったというエピソード
<気づき>
・やはり紹介は強い。信頼貯金を使わせていただけるのはありがたい。
・とはいえ、元々のつながりもすごく仲の良い友人だというわけでもなさそうだ。そもそも友人がいれば紹介が多いということもない。ということは「シンパシー」を感じていることで信頼感を感じているつながりなのではないか
・「何ができるのか」という詳細について話しているとは思えない。詳細が伝わるより何をしているのか、ということが明確に伝わる方が大事なのではないか
<抽象化>
・私にシンパシーを感じてくれる人はどんな人か
・そこはどんな場所か
・わたしのことを明確に表す一文とはどんなものか

◆講師の話の中に「やりたいこと・実現したいこと」のビジョンが垣間見えた
<気づき>
・ビジョンが見えるのが共感やシンパシーを生むのではないか
・とはいえビジョンを語れる場はそれほど多くない
<抽象化>
・自分のビジョンとは何か。
・それが見えるように活動するにはどうすればいいか

「東京のコワーキングスペース」とか「つながり」とか「紹介」とか、それらを「手段」として情報を直接的に受け取るのは、あまりいい方法ではない。やろうとしてできないことも多いし、自分に合わない方法だってたくさんある。わたしも講義を聞いていて同じようにはできない、とは感じる。しかし応用することはできる。重要なのは情報を抽象化(抽象度を上げる・チャンクアップする)して、自分にとって考えなければならない気づきを得ることである。

ぜひ情報を受け取るときには「抽象度をあげてみよう」と考えて、学びを多くしてもらいたいと思う。

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