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接種済証明書を取得しました

接種済証明書を取得しました

新型コロナウイルスワクチン予防接種済証明書を取得しました

オリンピック会場入場のパスポートになるほか,一部居酒屋などで優待サービスが得られるなんていう話題もあったので,早めに取得しておきましたが,やや手間がかかりましたので共有します

自分はそもそも医療従事者枠で4月に接種しましたが,接種記録書には「自治体が発行する接種済証については自治体窓口にお問合せください」と記載されていました

しかも,

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余ったワクチン問題で抜けているなと思うこと

余ったワクチン問題で抜けているなと思うこと

ここ数日メディアによる報道が多いこの問題についてです。

某薬局の会長の優先接種疑いの告発に始まり、続々と首長クラスの優先接種疑惑が持ち上がっている状況ではありますが、もちろん廃棄になってしまうくらいなら打てる人に打つこと自体には賛成です。

問題は、コロナワクチン(ファイザー製)は原則2回接種が必要ということです。しかも、基本的には2回目は3週間後と決まっています。1回でよいインフルエンザとは少

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<論文>患者が誤情報を持ってきたら

<論文>患者が誤情報を持ってきたら

COVID-19 Conspiracies and Beyond: How Physicians Can Deal With Patients’ Misinformation
JAMA. 2021;325(3):208-210.
doi:10.1001/jama.2020.22018

患者が誤った情報を持ち込んできたときに,どれだけ間違っているかにすぐに焦点を当てるべきではない。まず,一緒に

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遅すぎるより早すぎるほうがいいのか

遅すぎるより早すぎるほうがいいのか

第3波とされる患者数増加に伴い,「政府の対応が遅い」と各所で報じられています。

では,早め早めに手を打っていたらどうなっていたでしょうか。

思い出したいのは,第1波のときの緊急事態宣言です。このときは,逆にやりすぎだったという意見がみられました。

結局のところ,きわめて皮肉なことではありますが,早め早めに手を打てば,当然被害は少なくなるものの,その恩恵は目に見える形として実感しづらくなります

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後悔しない医者

後悔しない医者

雑誌「総合診療」で連載中の『臨床小説』を読んでいます。

直近の2話で,やられました。

医書.jpで電子書籍バージョンがありますが,以下はそのリンクです。

【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第7話 真剣な医者

前回までのあらすじ 今月のナゾ
 第1(4〜6月号)・第2(7〜9月号)エピソードで黒野は、患者が急性増悪する寸前に介入し、“新たな未来”をつくった。筧が「時を戻せ

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アルコール依存症で思うこと

アルコール依存症で思うこと

アルコール依存症は精神科の病気,あるいは一部の熱心な消化器内科が診る病気と思っている方が多いのではないかと思います。

そもそも「アルコール依存症」という病名自体やや古いということもあまり浸透していないかもしれません。

まして一般の方であれば「アル中(アルコール中毒)」というレッテルを貼るばかりで,依存症と中毒の違いもわからないほどかと思います。

最近話題の某ニュースが,あるワイドショー番組で

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<論文>ミソフォニア(イグノーベル賞2020医学賞)

<論文>ミソフォニア(イグノーベル賞2020医学賞)

Misophonia: Diagnostic Criteria for a New Psychiatric Disorder
PLoS One. 2013; 8(1): e54706.
doi: 10.1371/journal.pone.0054706

背景
一部の患者は、衝動的な攻撃性を誘発する特定の忌避的な人間の音に執着しているという。この現象は比較的知られておらず、これまで記述されたことが

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抗菌薬開発✕サブスクリプション

抗菌薬開発✕サブスクリプション

以下のLancetのCorrespondingを読みました

ざっくり訳すと,耐性グラム陰性菌への対応は喫緊の課題ではあるものの絶対数は少ないため,新規抗菌薬の開発が滞っている,というものです

そして,市場規模の概算がどれくらいで,開発可能な新規抗菌薬の数がどれくらいで,ということが述べられています

最後に,撤退・倒産企業が相次いでいる実情が述べられ,英国(米国で導入が検討されている)サブスク

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COVID-19抗原検査の偽陽性について

COVID-19抗原検査の偽陽性について

最近COVID-19の抗原検査の偽陽性が様々なところで指摘されています。

抗原検査の偽陽性については,以下のような問題があると思われます。

①本当は陰性の患者を陽性者のいる場所に隔離してしまう

②そもそも偽陽性と診断する手段がはっきりしていない

プライマリケアの現場では,抗原検査はその場で結果が出て後方病院にも紹介しやすいなどのメリットがあるように思いますが,責任を持たされる後方病院の立場

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子宮頸がんワクチンのキャンペーンを見て

子宮頸がんワクチンのキャンペーンを見て

facebookを見ていたら,以下のページがシェアされていました。

こんなクラウドファンディングもあるようですね。

とても大事と思います。ほかにもシェアしている医師がたくさんいました。

が,facebookでは,超有名人でもなければ多くの一般人へのリーチは難しいと思います。

もちろん,知人の知人,そのまた知人…とつながることを期待してとは思いますが…。

あるいは,twitterなどほかの

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