WEB学校南の風小中学校 ICT支援員日記

WEB南の風小中学校のICT支援員をやっています。今年で4年目になります。この学校で行…

WEB学校南の風小中学校 ICT支援員日記

WEB南の風小中学校のICT支援員をやっています。今年で4年目になります。この学校で行われているICTの取り組み、様々な成果や課題を発信していこうと思っています。そして、リアルな学校のICT支援員としての取り組みも載せながら今後の支援員の方向性も探っていけたらなと思っています。

最近の記事

複線型授業に思うこと

 南の風小中学校の研究主任から、今後は複線型授業を増やしていきたいと思うんだけど、どうしたらいいかを相談された。え、複線型授業?現役の時にはなかった教育用語?でリートンにその始まりを聞いてみた。 複線型授業の始まり1 複線型授業の始まり  複線型授業の概念は、1990年代後半から2000年代にかけて、日本の教育界で議論されるようになりました。  当時の教育改革の中で、子供一人一人の個性や能力に応じた学びの実現が求められるようになってきたのが背景にあります。 2 複線型授業

    • スライドをcanvaで利用する!

       南の風小中学校ではcanvaを利用する先生が増えてきた。今やスライドでプレゼンテーションを作る先生はほとんどいなくなった。校務用パソコンでパワポを使う先生もまだ数人いるが、校務パソコンは持ち出しが禁止なので、USBということになるのだが、そのUSBも禁止されているので、メールで分割して自宅に送るなんでいう前近代的な方法を行っている。この先生ももうすぐ、canvaに乗り換えるなっていう感じがする。  ところで、先日、他の自治体から異動してきた先生が、canvaの良さ分かった

      • 個別学習・協働学習に必要な教師のスキルとは!

         授業では、大きく分けて個別学習と協働学習があげられると思うが、具体的にどんなスキルがあったら、タブレットを有効に使えるか、基本的なところから考えてみたい。 まず、個別学習から考えてみよう。 <課題作成のスキル>  まず、課題作成の方法としては、ドキュメントで作成する。スプレッドシートで作成する、スライドで作成する、フォームで作成する、canvaで作成するというのがほとんどではないだろうか。 具体的にあげると ①ドキュメント ・タイトル ○○について考えたことを、200

        • ICT支援員の憂鬱!

           今回はICT支援員の憂鬱について書いたみたい。  何故憂鬱なのか。 ICT支援員になって4年目 ICT支援員になって4年目が始まろうとしている。振り返ってみると、コロナ禍での急なGIGA構想で、全国の学校にタブレットが導入され、ばたばたする学校現場を支援するべく、多くの自治体がICT支援員なるものを配置した。    しかし、あまりにも急だったため、採用も自治体の会計年度職員であったり、企業への委託であったり、その採用方法はまちまちで、ICT支援員としての活動内容も、大ま

          ICT支援員なら教育技術(小学館)使わない手はない!

           ICT支援員はもとIT関連に勤めていた人も結構多い。自分の勤めている自治体にも元IT関連企業から転職してきた人がいる。その人から良く相談を受けるのが、ITの技術はある程度分かっているつもりだが、それを授業でどのように活用したらいいかがいまいちピンとこないという悩み。  私は元中学校教師なので、ある程度は分かっているつもりだが、やはり小学校と中学校では当然学習内容も違うし、子どもの年齢も違うので、授業方法もかなり違っている部分もある。そうした中で、自分が参考にしているのが、小

          ICT支援員なら教育技術(小学館)使わない手はない!

          教師ならリートン使わない手はない

           去年はチャットGPTの登場で、一時期世間は大盛り上がり、学校現場も結構騒がれていました。しかし、情報の不確かな点が結構強調され、次第に学校現場では下火になっているのが実情です。単にあいさつ文とかスピーチ原稿ならいいんいいんですが、授業に使うとなると、結構でたらめな情報もあってICT支援員としても先生方に最初はお勧めしましたが、年度後半にはあまりこちらも口出ししないようにしていました。  しかし、しかしです。リートンは少し事情が違います。リートンは生成AIをベースとしたコン

          教師ならリートン使わない手はない

          canvaの付箋テキスト化

          前回のFigjamの紹介で、校内研修のツールとして最高という話をしましたが、canvaもその点では引けを取らない。canvaには当然付箋機能があるのだが、その付箋の内容をテキスト化できる。その方法を見ていこう。 ①付箋を貼り付ける こんな感じで、授業を見終わったあと気づいた点などを付箋に貼ってまとめていく作業はよくやることだと思う。canvaはホワイトボードとの連携ができるので、付箋を貼る場所が少なくなったら、いったんホワイトボードに切り替えて作業を進めることができる。

          Figjamとcanvaの共存!

           前回までJamboardとFigjamとの比較や問題点を書いてきましたが、その問題点を補うべきアプリ、やっぱりcanvaの登場なんですよね。  ということで、今回はFigjamとcanvaを上手く共存させていけば、授業ツールとしては最高のものを手に入れたことになるんじゃないかっていう話をしたいと思います。 1 Figjamの良さと問題点 まず復習もかねて、Figjamの良さと問題点を説明します。 <Figjamの良さ>  まずFigjamの良さは、Jamboardの機

          協働学習ならFigjam最高!

           前回JamboardとFigjamの比較をして、Jamboardが使えなくなっても何の問題もないことを説明しました。というより、Figjamの方がずっといいじゃんっていうことで、今回は校内研修で行ったFigjamを取り上げながら、Figjamの良さを紹介したいと思います。 Figjam使って校内研修をやってみた!  ICT支援員なるもの、先生方の一歩先を行かなくては!というのは冗談ですが、忙しい先生方に代わって、少しでも新しい情報を見つけて紹介できればと常日頃考えています

          JamboardとFigjamの比較

          前回お知らせしたように、今回はJamboardとFigjamの比較をしてみようと思います。 ①JamboardとFigjamの比較 結論からいうとFigjamではJamboardにあった機能がほぼすべて使えます。Jamboardのメニューを上から確認していきます。 ①ペン機能は問題なく同じように使えます。 ②当然ですが消しゴムも使えます。 ③オブジェクトを選ぶ機能も当然あります。 ④付箋機能も当然使えて、文字の改行も楽になりました。自動的に誰の付箋か名前が入ります。 ⑤画

          jamboardからFigjamへ

           いよいよ卒業式、修了式も終わり、先生方の異動も発表になって、来年度に向かっての切り替えの時期になってきました。  考えてみると現役の時は、春休みなんて全くなくて、企画委員会、4月には組織職員会、入学式の準備、学期初めの準備と唯一職場のお花見だけが息が抜ける時間だったように思います。先生方の様子を見ても、働き方改革等言われますが、この時期に限っては昔から何も変わっていないように思われますね。  さて、去年大きなアナウンスがありました。多くの学校が協働学習や校内研修で利用して

          2024年度のICT支援員!

           去年の11月からいろいろと事情があり、この支援員日記をお休みしていましたが、今月から復帰します。今後ともよろしくお願いします。  さて、支援員日記はお休みしていましたが、ICT支援員の仕事は続けていました。特に11月から今月の3月まで、仕事内容としてはそう大きく変化したことはありません。現場で話題となったのは、ジャムボードが来年の10月には使えなくなるということで、その代わりとなるであろうFigjamについて結構先生方から聞かれて、何度か校内研修を行ったというぐらいでしょ

          canva新機能紹介!

          またまたcanvaに新機能登場。その内容をcanvaで作ったPDFでお伝えします。

          学習分析アドバイザーの設置を!

           AIが学校現場に入ってきて、これからAIの活用が盛んになるだろう。子どもの生成AIの使用は年齢制限などにより、まだ一般的になるには時間がかかるかもしれないが。  さて、多くの学校でドリルソフトが導入されている。そして、そのドリルソフトでは、どの問題が正解か不正解か、解くまでにかかった時間はどのくらいかなどのデータが蓄積されている。  今までは、こうしたデータはテストから教師が一つ一つデータを拾い、エクセルに入力して、関数やマクロを組んでデータ分析をしていた。しかし、そんな

          学習分析アドバイザーの設置を!

          Canvaで協働学習

          今回はデータをPDFファイルにしてみました。 see you next !

          ICT支援員 授業サポートから授業提案へ

           ICT支援員が配置されたてから3年目。最近少し感じるのが、ICT支援員の役割である。  当初は、先生方や子どもも初めて見るクロームブックや様々なアプリに戸惑い、ICT支援員もそのサポートにまわり、いかにもICT支援員がいないと学校は回らないといった状況で、国が4校に一人の割合で配置というのは頷けることでした。  そして、ICT支援員のサポートを受けながら3年目。タブレットの操作や基本的なアプリの使い方については、先生方や子どもたちも慣れてきて、そうしたことでのサポートという

          ICT支援員 授業サポートから授業提案へ