Eriko🇫🇮💭

とりとめのない日々のかけら。 フィンランドでかんがえたこと、かんじたこと。 📷http…

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とりとめのない日々のかけら。 フィンランドでかんがえたこと、かんじたこと。 📷https://www.instagram.com/e_sary125/

記事一覧

固定された記事

フィンランドに恋をして。志なき海外渡航。

この春、フィンランドに行く。 半年前、7年間勤めた会社を退職することを決め、ふと思い浮かんだ海外渡航という選択肢。 最初はなんとなくの“気分”だったが、行き先を定…

Eriko🇫🇮💭
3か月前
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出会うはずのなかった人たち

フィンランド渡航を決めてから、今も現在進行形で新しい出会いの連続だ。 歳を重ねるにつれて、自分の価値観が固まってきて、できるだけ居心地の良い人間関係を築くために…

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曜日感覚を手放さない

無職のくせに、曜日感覚をしっかり持っている。 今日は土曜日なので、いつもより遅く9時に起床。いつも朝一に始まる工事が休みだったお陰で、静かな朝を迎えられた。 フィ…

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サルモ キカラ オチル カナ?

オーストラリア人のBちゃんとの言語交換の話のつづき。 前回の記事はこちら。 Bちゃんとは日常的にLINEをしていて、基本的には英語で、お互いにたまに日本語も使って話す…

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はじめてのフィンランドサウナ体験記

これまでサウナには特に興味がなくて、一度も行ったことがなかった。むしろ、日本の銭湯でさえ貧血で倒れた経験があるくらいなので、多分自分には合わないだろうと抵抗感さ…

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初夏のフィンランド、湖のほとりで聴く音楽/Apple music play list

湖のほとりでブランコに揺られるとき、鳥のさえずりや、波の音、道ゆく人たちのフィンランド語に耳を傾けるのもいいのだけど、案外余計な考えごとをしてしまう。 音楽を聴…

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灰色のあいつと、本当の敵

うまく言葉にできるかわからないのだけど、なんというか自分の心の下の方にずっとぼわんと漂っているものがあるので書いてみようと思う。 それは何かしらの感情や気持ちと…

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写真にはうつらない

1週間前に移動してきた新しい滞在先は、海みたいに大きな湖のそばにある。湖を縁取るように遊歩道が整備されていて、散歩をするには絶好のロケーションだ。 まちの中心部ま…

Eriko🇫🇮💭
2週間前
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サルモ キカラ オチル

英語を勉強するために、オンラインで知り合ったオーストラリア人の友達がいる。 わたしはアニメもゲームも歴史も疎くて、日本人濃度薄めなので、せっかく日本好きの外国人…

Eriko🇫🇮💭
3週間前
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8×12=96/じぶんはじぶん

昨日で、フィンランドに来てちょうど1か月が経った。 まだ1か月しか経っていないのが信じられないほど、この期間にいろんなことが起きた。 自分で引き起こしたことも、予期…

Eriko🇫🇮💭
3週間前
25

切り替え上手

昨日、春が来た。あまりにも突然の訪問に驚いた。 たしかに、少し前から足音は聞こえていたけれど、ついこの前まで雪が残っていたし、もうしばらくかかるかなと思っていた…

Eriko🇫🇮💭
3週間前
25

また、きらきらを見るために

長い長い10日間だった。 フィンランドに来てから、2か所目の滞在先がどうも合わず、初日の時点で予定通り1か月間滞在するのは、無理だと思った。 その理由は自分の努力次…

Eriko🇫🇮💭
1か月前
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言葉を持たない人の気持ち

今の滞在場所には、わたしのほかにアメリカ人の女の子がいる。 当然、彼女は英語がペラペラなわけで、ホスト夫妻とのコミュニケーションは良好。たまに冗談を言い合ったり…

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1か月前
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白米と味噌汁が恋しくなる時

日本を離れて2週間。 白米と味噌汁を断って2週間。 案外食べなくても発作は起きないんだなと、自分自身をおもしろがって、何日間、白米断食できるか実験中。 ちなみに、鞄…

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1か月前
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笑うタイミングがわからない/察しの塊

話すのも聞くのも、英語のスキルはまだまだで、英語で話しかけられると、大まかな内容を聞き取ることはできても細かいことはよくわからない。 加えて、新しいホームステイ…

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1か月前
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日本にもきっと、あったけど

重い荷物を運んでいると、“Can I help you?”と声を掛けてくれる人たち、 通りすがりに視線が交わり、にっこり微笑んでくれる女性、 うつくしい旋律を歌うかのようにさえ…

Eriko🇫🇮💭
1か月前
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固定された記事

フィンランドに恋をして。志なき海外渡航。

この春、フィンランドに行く。 半年前、7年間勤めた会社を退職することを決め、ふと思い浮かんだ海外渡航という選択肢。 最初はなんとなくの“気分”だったが、行き先を定め、イメージを膨らませていくうちに、ふわふわとした“気分”が次第に固い“意志”へと変わった。 今では身体よりも先に、心が憧れのその国へ飛んでいってしまったかのよう。 わたしの旅はもう始まっている。 ストリートビューでのヘルシンキやタンペレのまちの妄想散歩、 言語交換のサイトで知り合ったフィンランド人とのチャット

出会うはずのなかった人たち

フィンランド渡航を決めてから、今も現在進行形で新しい出会いの連続だ。 歳を重ねるにつれて、自分の価値観が固まってきて、できるだけ居心地の良い人間関係を築くために、価値観を共有できたり、感性が近い人を選んで付き合うようになったし、選ばなくても自然とそういう出会いに恵まれてきた。 自分の場合は幸せなことに、仕事でも同僚、お客さん、プロジェクトメンバー、みんな思いや考えが近しいところにある人たちが多くて、日々新しい出会いはあっても、それは当然のように引き寄せられた縁だったように

曜日感覚を手放さない

無職のくせに、曜日感覚をしっかり持っている。 今日は土曜日なので、いつもより遅く9時に起床。いつも朝一に始まる工事が休みだったお陰で、静かな朝を迎えられた。 フィンランドに来てから目覚ましをかけずとも、6時台、早い時は5時台に自然と目が覚めるようになった。特に最近は日の出が4時台にまで早まって、遅くまで眠っている方が難しい。部屋のカーテンが薄くて、太陽が容赦なく起こしにくる。アイマスクを買ったけど、気休め程度。 誰にも会わなくても、簡単にメイクはするし、それなりの格好に着替

サルモ キカラ オチル カナ?

オーストラリア人のBちゃんとの言語交換の話のつづき。 前回の記事はこちら。 Bちゃんとは日常的にLINEをしていて、基本的には英語で、お互いにたまに日本語も使って話す。今日は朝起きると、彼からこんなメッセージが届いていた。 「しています」ではなく「してます」になっているところや、「短パン」という略語、「笑」など、とても自然な口語体の日本語で驚いたので、「すごいね!日本人みたいだね!(英語)」と拍手を送った。 すると、彼は喜んでから、この一文を書くのに10分かかったのだ

はじめてのフィンランドサウナ体験記

これまでサウナには特に興味がなくて、一度も行ったことがなかった。むしろ、日本の銭湯でさえ貧血で倒れた経験があるくらいなので、多分自分には合わないだろうと抵抗感さえ持っていたくらいだ。 でも、フィンランドに行くなら、現地の文化として触れないわけにはいかない。荷物には水着とサンダルを入れて、一応、行ける準備はしてきていた。 今の滞在場所から歩いて10分もかからないくらいのところに人気の公衆サウナがあって、現地の人にも何度か薦められた。 実は、今日こそ!明日こそ!と、毎日行こう行

初夏のフィンランド、湖のほとりで聴く音楽/Apple music play list

湖のほとりでブランコに揺られるとき、鳥のさえずりや、波の音、道ゆく人たちのフィンランド語に耳を傾けるのもいいのだけど、案外余計な考えごとをしてしまう。 音楽を聴いていたほうが空っぽになれることに気がついた。 Apple music play list “at the lake” 初夏のフィンランドの湖に似合う、うつくしい音色、旋律、リズム。

灰色のあいつと、本当の敵

うまく言葉にできるかわからないのだけど、なんというか自分の心の下の方にずっとぼわんと漂っているものがあるので書いてみようと思う。 それは何かしらの感情や気持ちとは少し違うけど、考えと言えるほどかたちはなくて。フィンランドに来る前から、なんとなく存在していて、来てからもずっと付き纏っている、灰色のぼわんとしたやつ。 (…と書き始めたはいいが、全然まとまらなくて開いては閉じてを繰り返し、数週間下書きのままになっていた。) 生活の中心だった仕事を辞めて、海外旅行の経験さえないの

写真にはうつらない

1週間前に移動してきた新しい滞在先は、海みたいに大きな湖のそばにある。湖を縁取るように遊歩道が整備されていて、散歩をするには絶好のロケーションだ。 まちの中心部まで出るには、ほかに近道があるけれど、この道を気に入って、ほとんど毎日歩いている。 枝先でまだ生まれたばかりの葉が重なり合いつくる緑の濃淡 水面に転がり煌めく光の反射 路面に薄っすらと落ちる木々の影 桟橋に腰掛けて遠くを眺めるカップルの後ろ姿 出掛けるときは大抵カメラを持ち歩いていて、当然このうつくしい瞬間を収めて

サルモ キカラ オチル

英語を勉強するために、オンラインで知り合ったオーストラリア人の友達がいる。 わたしはアニメもゲームも歴史も疎くて、日本人濃度薄めなので、せっかく日本好きの外国人に出会っても会話を盛り上げきれないことが多い。彼らの方がずっと、日本の文化や歴史について詳しい。 だけど、今回そのオーストラリア人、ここではBちゃんと呼ぼうかな(いくつか年上の男性だけど、どこか人懐こい感じがしてかわいいので心の中では勝手に○○ちゃんと呼んでいる)との初めてのビデオチャットで、日本の「ことわざ」が話題

8×12=96/じぶんはじぶん

昨日で、フィンランドに来てちょうど1か月が経った。 まだ1か月しか経っていないのが信じられないほど、この期間にいろんなことが起きた。 自分で引き起こしたことも、予期せぬアクシデントも、happyもunhappyも、luckyもunluckyも。 29年の人生の中でこんなにも濃い期間があっただろうか。 こちらに来てからは話し相手もいなくて、日記に書くほかなかったけれど、本来はおしゃべりな性格。溜まったものは吐き出さないとやっていられなくなって、日本の友達と電話をした時に身に起

切り替え上手

昨日、春が来た。あまりにも突然の訪問に驚いた。 たしかに、少し前から足音は聞こえていたけれど、ついこの前まで雪が残っていたし、もうしばらくかかるかなと思っていた。でも、一夜明けて、外に出れば、やっぱり春。 春分の日によーいどん!で春が始まらないように、季節の移ろいにはもう少しグラデーションがあるものだよなと、やや戸惑いながらも、日本だったら桜のつぼみが綻ぶような麗らかな気候をひとり喜んだ。 それにしても、人々の切り替えが早い。駅前広場のアイスクリームの屋台が商売を始め、レス

また、きらきらを見るために

長い長い10日間だった。 フィンランドに来てから、2か所目の滞在先がどうも合わず、初日の時点で予定通り1か月間滞在するのは、無理だと思った。 その理由は自分の努力次第でどうにかなるものではなかった。 それでも、なんとか頑張ってみようと、前向きな気持ちで過ごす努力はしたものの、結果的に10日目にホストに別の場所へ移りたいと伝えることとなった。 ここに来てからの写真はほとんどないし、毎日書いている日記も辛い気持ちを吐き出すだけの場になっていた。 ただでさえ、英語力が乏しいのに

言葉を持たない人の気持ち

今の滞在場所には、わたしのほかにアメリカ人の女の子がいる。 当然、彼女は英語がペラペラなわけで、ホスト夫妻とのコミュニケーションは良好。たまに冗談を言い合ったり、あまり笑わないホストも彼女と話すときは笑顔を見せる。夜になると、彼らはリビングで海外ドラマを英語音声、フィンランド語字幕で観る。 何とか食らいついて観ればいいのだけど、言葉のほかにも色々な事情があって、心がすり減っていて、全くその気にはなれず、どんどん輪から離れてしまう。6歳の子どももわたしにはあまり言葉が通じないか

白米と味噌汁が恋しくなる時

日本を離れて2週間。 白米と味噌汁を断って2週間。 案外食べなくても発作は起きないんだなと、自分自身をおもしろがって、何日間、白米断食できるか実験中。 ちなみに、鞄の中にはレンジでチンする白米とインスタントの味噌汁が入っているので、いつでも手を出せる状況ではある。 少食だしグルメでもないし、食べ物にそれほどこだわりや執着がないのは、海外滞在するのにはラッキーな性質だと思う。 渡航前にフィンランドの食についてよく聞かれていたけど、謎に包まれていてあまりうまく答えられなかった

笑うタイミングがわからない/察しの塊

話すのも聞くのも、英語のスキルはまだまだで、英語で話しかけられると、大まかな内容を聞き取ることはできても細かいことはよくわからない。 加えて、新しいホームステイ先のホストは表情が読み取りづらい。 機嫌が悪いのかなと思ったら、次の瞬間には笑っていたり、 世間話なのに深刻そうに見える表情をしていたり。 これがいわゆるフィンランド人の“stone face”かと構えてしまう。 自分に対して好意的なのかどうかが全然わからないので、精神的にかなり疲れる。 何とか笑うタイミングを合わせ

日本にもきっと、あったけど

重い荷物を運んでいると、“Can I help you?”と声を掛けてくれる人たち、 通りすがりに視線が交わり、にっこり微笑んでくれる女性、 うつくしい旋律を歌うかのようにさえずる小鳥、 寒さを忘れ、いつまでも眺めていたくなる静かな湖。 日本にもきっと、あったけど、気に留めていなかった些細なこと。 決してフィンランドが特別なのではなく、気持ちを、身体をリセットするためにすべてを置いてきたから、見えていなかった世界が見えるようになったのだと思う。 はじめての海外だから、ちょ