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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい… もっと読む
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ… もっと詳しく
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記事一覧

ヴィヴィアン・サッセンとシュルレアリスムのアップデート/一日一微発見449

2024年の4月、kyotographieにおいて、パリでの展示が、京都新聞社の地下スペースに再構成され…

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アドリアーノ・ベトロサの第60回ヴェニス・ビエンナーレをイメトレする/一日一微発見4…

ヴェニス・ビエンナーレに最初に行ったのがいつだったかは定かではないが、はっきり意識的に行…

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「草取り」をめぐって ダイアン・アッカーマンの『庭仕事の喜び』(春夏)/一日一微発…

僕は、自分が庭でしていることを「ガーデニング」と言うのにはためらいがある。それは、尊敬す…

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小林秀雄対談集『直観を磨くもの』を、再読しなが考える/一日一微発見446

橋本治は信頼・共感できる「物書き」の一人であった。彼の美術論『ひらがな日本美術史』は、コ…

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「来たるべき絵画」とは、どんなものか?「東京都展」を見て考えた/一日一微発見445

先日たて続けに、カール・アンドレ、リチャード・セラ、フランク・ステラなどの80代の「巨匠」…

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ラニアーのAIの本を読みながら、「原爆」ではなく、「芸術」の爆発について考える/一…

ジャロン・ラニアーの伝記『万物創造を始めようDawn of the New Everything: Encounters with …

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鉄斎の絵を迷子にならずどう旅するか?京都近代美術館にて/一日一微発見443

僕は子どもの頃、阪急宝塚線の蛍池に住んでいたので、うちの父親が初詣につれて行くのは、西宮近くの門戸厄神(東光寺)と宝塚近くの清荒神(清澄寺)の2ヶ所だった。 それはうちの本家が甲東園にあったことも関係していたと思うが、京阪神の商人たちがこぞって参拝する霊地だった。 そして清荒神には、鉄斎の絵のコレクションがあって公開していた(正式に美術館になるのは1975年である)。 当然ながらこちらは子ども故に、鉄斎のなんたるかなんぞはわかるはずもない。 しかし鬱蒼とした森の中に鎮座し

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「野草」であることの戦略・横浜トリエンナーレをめぐって/一日一微発見442

「革命」や「前衛」が失効してしまった今だからこそ、やはり「アート」と「政治」について考え…

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junaidaの新作アートブック『 LITTLE LIGHT』呪力の結晶だ/一日一微発見441

junaidaの詩画等集『ともしび』の絵だけをフィーチャーした限定出版の大判のアートブック『 LI…

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クリストファー・ノーランの「オッペンハイマー」は賞賛に値するか?/一日一微発見440

僕は今でこそ「アート」の人だと皆思っているが、基本的に編集者だし、広告やキャンペーンのプ…

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春の嵐の翌朝に/一日一微発見439

僕らが棲む、仮の家は窓が大きい。 居住空間は、可能な限り小さくコンパクトにして、逆に外景…

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ゴダールの遺作『奇妙な戦争』は、最高のコラージュである/一日一微発見438

2022年にゴーダールが「自死」して、もはや生々しくゴダールを経験することなどないかもしれな…

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展覧会「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」は何を自問する?…

国立西洋美館65年目にして初めての「現代美術」展を見に行く。 最初に感想めいたものを言うな…

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日本画家・福田平八郎の誰も語らない「別次元の絵画」について/一日一微発見436

福田平八郎の没後50年の大回顧展が大阪中之島美術館で開催されたので見に行った。 17年前には、京都の近代美術館で回顧展を見たのだが、今回はさらに新しい発見や、感じるものが沢山ありうれしかった。 平八郎は1892年に生まれ1974年に82才でなくなった。大分生まれだが、彼は京都市立芸大で日本画の先生もしていたこともあるし、残された文章やインタビュー(河北倫行によるものなど)を読んでも、ああ、感覚やリズム、時間が京都の人、京都画壇の人だったのだなあと思う。 小野竹喬は1889

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