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息子5歳、韓国でメディアリテラシーを考える。

まずは仕事の話。
2年11か月ぶりに、富士山静岡空港に国際線が再開します!

私は、韓国路線を担当しているわけではないけれど、
半分仕事・半分プライベートみたいな案件で
息子と共に韓国に渡航したことがある。

2019年。息子5歳、初めての韓国渡航。
息子は韓国で食べたキムチチャーハンの美味しさに感動し、
帰国してからも「あのチャーハン、また食べたい」と言っていたため
1か月後、キムチチャーハンのために一家で再渡航 したという過去があります。
再渡航したときに、同じお店で同じチャーハンを頼んだのですが
私の勘違いで
「今日はキムチチャーハン売り切れらしい」と息子に伝えてしまい、
その瞬間、息子の目が 見る見るうちに涙でいっぱいになった のが
今でも忘れられない。
そんっなに食べたかったんか!キムチチャーハン!!
あの泣きっぷりは、往年の名俳優でもなかなか真似できない芸当だったよ!
なお、息子の一推しのキムチチャーハンは、
その後無事に注文できて、本当に本当にほっとしました。

2019年、それは、折しも日韓関係が「戦後最悪」「過去最悪」と報じられた年でした。
私たちが渡航する数日前にも
日本のメディアが、明洞でのデモを繰り返し報道していた、そんな時期だった。
そんな報道を見た我らも、当然、多少の緊張感を持って出国した。

ところが。
韓国で出会った人たちはとてもフレンドリーで優しくて
地下鉄で息子を見掛けた人たちは口々に
「ぼく、かわいいね~!」「何歳?!」と声を掛けてくれる。
笑顔で話しかけてきて、息子の頭をなでてくれたカップルもいた。

韓国の一般市民のみなさんから
惜しみない親愛の情を示された息子は、
ソウルの地下鉄に揺られながら、ぽつりとこう言った。

「ママ。ソウルは都会だね。静岡と全然違うね。
 それに、韓国の人たちは優しいね。
 テレビで見たのと全然違う ね。」

私は、当時まだ保育園の年中児だった
息子のメディアリテラシーにいたく感動してしまい、

「そう!そうなんだよ!!
 ママも、尖閣問題が大きく報道されていたときに
 北京に住んでたんだけど、
 日本人だからっていう理由で嫌な思いをしたことは
 これまでに一度もなくてね。
 むしろみんな、とってもよくしてくれてね。

 テレビで報道されていることって、
 もちろん、本当のこともたくさんあるんだけど、
 それがすべてじゃないんだよね!!
 だから、鵜呑みにしないようにしないとね!」

と力説してしまった。
「百聞は一見に如かず」とはよく言ったものです。

それ以来息子は韓国に興味を持ったようで、
一時期、「ハングルを勉強してみたい」と言って
紙やノートに、一生懸命、ハングルを書いていた。
そして今は、毎晩放送される韓国ドラマを楽しみにしている。
(※ 出生の秘密・財閥の後継者争い・ドロドロの人間関係などの
要素をふんだんに詰め込んだ、これでもかっていうぐらいの「The・韓国ドラマ」です)


報道とは違う韓国の姿を目の当たりにし、
韓国に興味を持った息子。子供の脳と心はとっても柔軟だ。
いつか、静岡から日常的に韓国に行ける日がやってきたら
また、息子を連れて
あのチャーハンを食べに行ってこよう。

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