【ほんとの話】8歳に嫉妬する40歳
2021年4月。
まだまだ2021年はコロナ禍。
そんな中、こんな質問をされたことがある。
「コロナになって一番売り上げが落ちたものって何か知ってますか?」
その人の答えは、口紅だった。
マスクをするから、という理由で。外出が減るから旅館の宿泊代とか売り上げ落ちてるけど。他にも正解はあるんだろうけど、「あ、そうかも」って思わせてくれたので気に入った。
僕は元漫才師だったとは思えないほどに、機転が利かない。
まじめだと言えば、聞こえはいいが。
これは、多分テレビだったと思うけど、
『左のバケツにパンパンに入った水を、右のバケツへ移してください』
と保育園児に血液型別にお願いするという企画があった。
その時の検証結果は、A型はそれこそ一生懸命左から右へ頑張る。
O型の子はガンガンこぼしながら移して。
B型の子は途中で諦めてたかな。
AB型の子は、右と左のバケツをそのまま入れ替えた。
というものだった。
もちろん、今は血液がなんて、何の意味もないと立証されているし、
その時の検証者次第みたいなところもある。
しかし、その動画を見て簡単に納得したのを覚えている。
A型のまじめさに自分と重ねてうなだれたし、
やっぱりAB型って”天才”と言うイメージがある。
しかし、3年生になった娘はA型だが、可能性を感じる。
親バカなのかもしれないが・・。
アイス(パピコ)が食べたいと言ってたので、2人でコンビニへ行った時のこと。
「1年間と言うのは、あっという間に過ぎていくから、頑張ってな!」
という話をしながら。
「1年前は3人暮らしだったけど、今は弟が産まれてどんどん大きくなってるでしょ?」って話をしながら。
すると、娘は手に持ったパピコを見せて僕にこう言った。
「これからは、パピコ余らないね」って。
そう言った娘は「折って」と言わんばかりに僕の目の間にパピコを差し出す。
僕は「3人の時は2つ買って1本余ったもんね」と言って笑いながら帰宅した。
僕はなんか、そういう機転が利かないから、そういうコトを言う娘がとても好き。2021年、3年生のA型の娘は天才の可能性がまだあると思ってる。
お笑いをやってた頃、
”才能”という言葉や、”天才”という言葉についてずっと考えてきた。
悔しいが、僕にはそういう輝いた言葉が当てはまらなかった。
だから、嫉妬する。
噓だろ、と言われるかもしれないが、8歳に嫉妬する。
言葉の選択がいい。
この時だけじゃない、いつもいいんだよな。
普通の親が天才を育てられるのだろうか・・・。
とまで思う。できるだけ価値観など押し付けずに彼女が思うように育ってほしいと思った。
トンビが鷹を育ててるよ。
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