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西会津くらしの備忘録

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東京で生まれ育ったわたしが雪国・西会津で暮らす日々の記録。
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お家の居心地のよさ

お家の居心地のよさ

「居心地がいいこと」。これは幸福度にとても関係すると思う。
自分が毎日暮らしている家のこととなれば尚更だ。

私の家は正直なところ、居心地の良さは60点くらいである。
住めなくはないし、不快でもないし、居心地が悪いわけではないが、
居心地がとってもいい!とは言い切れない。
(ちなみに冬は激さむなので居心地指数は少し落ちる。)

今住んでいる家は、たまたまいい場所にあった空き家である。
立地としては

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なんてことのない時間の必要性

なんてことのない時間の必要性

家の中に窓際席をつくってみた。

私は窓に向かった席が好きだ。
窓の外の景色が素敵だったら素敵なほどいい。

そんな席で一人で読書や物書きや考え事や何もしない時間を過ごしたい。

いまの生活ではそんな席があるカフェにはなかなか行けないので、自分の部屋の中に作ってみた。

壁に向けて置いていた机を窓に向けただけだけど、なかなかいい感じ。

そんなことをしながら、今までの自分の生活の中で、だいじな役割

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散歩の効用

散歩の効用

今日はひさしぶりに夕方に散歩をした。

ここ数日風が強かったり天気悪かったのもあるけど、
散歩がのびのびできていない時は、いっぱいいっぱいになりがちなときだから要注意である。
そういうときは意識的に散歩しないと!

ひさしぶりに散歩をしたら、
天国みたいな景色が偶然見れた。

水仙がまだ満開できれいだった。
桜のころからいままでずっときれいだから
花の寿命が長いな。

桜はすっかり終わって新緑に。

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他者を通して自分を知る、対話で思考に肉付けしていくことがおもしろい

他者を通して自分を知る、対話で思考に肉付けしていくことがおもしろい

今日は宮城県丸森町の地域おこし協力隊のみなさんが研修に来てくれた。

地域おこし協力隊について、地域で暮らし働くことについて、自分の活動について、町について、仕組みについて、地方で生きることについて、それぞれの経験や感じてきたこと、これからのこと、それぞれの立場からのお話を聞いて、対話をした。

みんな自分の中で深く考えてきた人たちだったのもあって、話を聞くのも話をするのも、ものすごくたのしかった

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太陽の偉大さが身に染みる雪国暮らし

太陽の偉大さが身に染みる雪国暮らし

今日は久しぶりに太陽が顔を出した。

西会津の冬の朝は曇りが多い。
そもそも曇りや雪の日が多いけれど、日中晴れる日だとしても、朝は霧がかっていて、朝日を見れることなんてそうそうにない。

今日は早朝は晴れたり曇ったり、冷たい風が強く吹き、雲が早くて嵐みたいな天気だった。
でもだんだんと穏やかに晴れてきた。

晴れた隙を狙って、閉めていた雨戸を全開にし、
部屋の中に太陽の光を取り込む。

今シーズン

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家が寒い問題、そこで暮らしを営んできた人の話から紐解く

家が寒い問題、そこで暮らしを営んできた人の話から紐解く

会津の家は基本さむい。
私が今借りている空き家だった一軒家もまあさむい。

今回の大寒波で外の最低気温はマイナス9度になった。
日中の最高気温もマイナス6度くらいだった。
パウダースノーのゲレンデくらいのさむさである。

朝起きたら家の中も0度だった。
飼っている猫用の水が凍っていた。

よく、北海道の家はあたたかくって
冬でも半袖でアイスとかいうけど、
会津の冬の家は基本的に心底さむい。

さむ

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スナックの中に生まれる、ゆるっとしたもの

スナックの中に生まれる、ゆるっとしたもの

今日の夜は働いている宿の一角のバーで
町のお姉さんがスナック営業をやる日だった。

先週末もやっていたが、私はちょっと疲れていて先に家にかえってしまったので参加していない。

今日は美味しいご飯の匂いに誘われて、
お客さんとして来店してきた。

ふだんは自分がごはん作る側の時が多いので、
たまに誰かがつくった美味しい料理を食べるとなんだか無性にうれしい。
自分が作る料理もおいしいけど、作っている過

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田舎は仕事の選択肢がありすぎて迷う?無さすぎて迷う?まっさらな雪原に一歩目を踏み出すこと

田舎は仕事の選択肢がありすぎて迷う?無さすぎて迷う?まっさらな雪原に一歩目を踏み出すこと

だれも歩いてない雪道を歩きながらこんなことを思ったので、先日SNSに投稿をした。

そしたら、ある人から、
「雪原は全部が途(みち)だったんだと気づくよね。
そして選択肢が自由すぎるの、不自由だよね。」
という言葉をもらった。

主に迷子になっているのは仕事についてだ。

移住してきて1年が経ち、いまの自分が持てる力でできることはいろいろやってきた。それが小さな仕事になっていたりはする。

いまは

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猫の脱走から思う、愛おしさと不安について

猫の脱走から思う、愛おしさと不安について

西会津に暮らし始めてから猫を飼い始めた。
兄妹猫のキジトラ2匹である。
その猫たちが脱走して2日間帰ってこなかった。

2匹はもともと野良猫で、家の周りをうろうろしていた。痩せててかわいそうだったのもあって、ごはんをあげてみたら居ついたのでそのまま保護した。

雪国暮らしと猫の相性はなかなかいいと思う。
特に冬は寒くて曇りがちで家が薄暗く、気分もどんよりしやすいので、家に猫がいるだけで癒しになる。

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隣町までお出かけ。つい比較してしまう思考について。

隣町までお出かけ。つい比較してしまう思考について。

今日は隣町の新潟県の阿賀町までおでかけした。

西会津町は新潟との県境に位置するので、
車を20分ほど走らせればすぐに新潟県だ。

近いのに西会津町に住み始めてから初めて行った。
近くていつでも行けると思っているとなかなか人間行かないものである。
そこらへんのフットワークは軽くしていきたい今年。

おやつとパン コンビリーさんでランチ。
クロックマダムのプレートを食べた。
田舎の街中にありながら、

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はじめての雪国暮らしを備忘録しておく

はじめての雪国暮らしを備忘録しておく

2021年春から始まった雪国・西会津での暮らし。
気がつけばもう2023年になっていた。

はじめての気持ちはだんだんと薄れてしまうもので、
もう二度と体験できないもので、
初恋が二度とないのと同じもので。
(first love初恋は素晴らしいドラマだった)

忘れてしまってはもったいないものがたくさんある。
見た景色、出会った人、そのときのわたしの心。
それらを記録しておきたいと思う。

新た

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だれも歩いてない道に足跡をつける贅沢なさんぽ

だれも歩いてない道に足跡をつける贅沢なさんぽ

今日は夕方晴れたので少しさんぽした。

わたしは無類のさんぽ好きなのだが、
田舎は歩いている人が本当に少ない。

東京にいたころは、日比谷から上野ぐらいまでは余裕で歩いていた。時間があれば電車に乗らず歩いて目的地まで向かうのが常だった。

田舎は車社会なので自由に歩ける道があまりない。歩いて街と街を行き来するのには街と街は遠すぎるし、国道は車がビュンビュン走るし、脇道はもはや森の中みたいで野生動物

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