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イーロン・マスク効果でXでQAnonの存在感が約130倍増加

イーロン・マスクによるモデレーションの緩和(というか放置?)と、QAnonインフルエンサーの復活によってXにおけるQAnonの存在感が急激に大きくなっている。
最近のXでのQAnon のハッシュタグや関連用語の投稿が2023年5月1日から2024年5月1日の1年間に比べて1,283%増加したことがNewsGuardの調査で判明した。

QAnon Claims on X Soar by 1,283% https://www.newsguardrealitycheck.com/p/qanon-claims-on-x-soar-by-1283
QAnon Claims on X Soar by 1,283% https://www.newsguardrealitycheck.com/p/qanon-claims-on-x-soar-by-1283

QAnon Claims on X Soar by 1,283%
https://www.newsguardrealitycheck.com/p/qanon-claims-on-x-soar-by-1283

2020年がQAnonのピークで2021年1月6日のアメリカ連邦議事堂襲撃でも重要な役割を果たした。QAnonは白人至上主義グループと並んでアメリカを暴力と混乱の坩堝に引きこむグループだった。その後、共和党内部の陰謀論的思考と融合していった。

What ever happened to QAnon?
https://www.washingtonpost.com/politics/2024/04/02/qanon-trump-history-republican-party/

以前も書いたように共和党員の多くはQAnonの主張を信じている。また、世界各地に広がり、ドイツのクーデター未遂事件などさまざまな事件に関与するようになった。

トランプの大統領選挙戦の最中にイーロン・マスク効果でQAnonは大手SNSに舞い戻ることができた。これがどのような変化をもたらすかはまだわからないが、少なくともよいものではないことはわかる。

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