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記事一覧
ロシアの情報ロンダリングについての解説記事
ロシアが行っている情報ロンダリングについての解説記事「How the Kremlin launders disinformation around the globe」( https://www.info-res.org/post/how-the-kremlin-launders-disinformation-around-the-globe )が公開されていた。
●概要通常の誤・偽情報やナラテ
気になった論文や記事2024年5月10日
5月3日から5月10日の間で気になった論文や記事を簡単に紹介。なお、私が先週気づいたということであって、先週公開されたとは限りません。
●トランプ就任後のAI規制を準備するテック長者の暗躍テック業界のフィクサーJacob Helbergのグループはワシントンの強力なロビー活動を行っている。最近は中国を抑えるためにTik Tokを追い出し、アメリカのAI優位を確立するためのルール作りを始めている。
アメリカ、フランスをターゲットにしたロシアの大規模作戦CopyCop
Recorded FutureのInksiktグループは2024年5月9日、ロシアが行っているLLM=生成AIを利用した大規模な作戦CopyCopに関するレポート「Russia-Linked CopyCop Uses LLMs to Weaponize Influence Content at Scale」( https://www.recordedfuture.com/russia-linked
もっとみるサイバー傭兵問題を概観できる記事
小宮山功一朗の「サイバー傭兵を規制できるか―サイバーセキュリティにおける企業の役割―」( https://www.cfiec.jp/2024/komiyama_0507/ )を読んだ。サイバー傭兵、サイバー軍需企業などと呼ばれる民間企業の現状がコンパクトにまとめられ、わかりやすくいものだった。
●概要民間企業は、サイバー攻撃の被害者であり、中立の立場であり、サイバー傭兵でもある。被害者というのは
誤・偽情報対策を見直すために読むべき論文や記事のガイド
ダン・ウィリアムズによって書かれた「The misinformation wars - a reading list」(2024年5月3日、 https://www.conspicuouscognition.com/p/the-misinformation-wars-a-reading )は、誤・偽情報対策を見直すために読みべき論文や記事のガイドだ。
ただし、欧米社会全体で問題となっている多くのト
中国のプロパガンダシステムの全体像をインタラクティブなモデルに整理した画期的な「Truth and reality with Chinese characteristics」
Australian Strategic Policy Institute(ASPI)は2024年5月2日に中国のプロパガンダシステムの全体像を整理したレポート「Truth and reality with Chinese characteristics」( https://www.aspi.org.au/report/truth-and-reality-chinese-characteristi
もっとみるロシアによる情報ロンダリングをEast Stratcomが分析、レポート
024年5月1日(WEBには5月1日、PDFには4月と記載)、East Stratcom Task Forceの運営するEUvsDisinfoで「Building a false façade」( https://euvsdisinfo.eu/building-a-false-facade/ )が公開された。このレポートはロシアによる西側のウクライナ支援を弱体化させることを狙った情報ロンダリングに
もっとみる誤・偽情報対策の決め手? 公衆衛生フレームワークは汎用的な情報エコシステム管理方法だった
2024年4月19日に公開された論文「Beyond misinformation: developing a public health prevention framework for managing information ecosystems」( https://doi.org/10.1016/S2468-2667(24)00031-8 )はコロナ禍でのインフォデミックを反省材料にして、イ
もっとみるドイツで成功した中国の影響工作
ロシアがドイツで影響工作を進めていることは何度も紹介したが、中国も同様に成功していたことが2024年年10月に暴露された。
Das China-Gate des AfD-Spitzenkandidaten
https://www.t-online.de/nachrichten/deutschland/innenpolitik/id_100247784/afd-maximilian-krah-da
世界最大の民主主義イベント インド選挙の実態
2024年4月19日Asia Democracy Research Network(ADRN)のADRN Issue BriefingにNiranjan Sahooの「Decoding India’s 2024 National Elections」( http://www.adrnresearch.org/publications/list.php?cid=1&idx=358&ckattempt
もっとみる中国で新設された情報支援部隊を煽る日本のメディアと、防衛研究所などの温度差
「中国、戦略支援部隊の廃止と組織変更 日本、台湾のメディアを利用して失敗を糊塗?」( https://note.com/ichi_twnovel/n/n2ad2a18b196e )で書いたように、NHK、読売、日本経済新聞、朝日新聞など大手メディアの多くは中国発の情報をそのままあるいは大きな変化とか脅威増大ととれる表現を用いていた。
一方、前・陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和の「突然発表された中
中国、戦略支援部隊の廃止と組織変更 日本、台湾のメディアを利用して失敗を糊塗?
まだあまり情報が出ていませんが、どうも戦略支援部隊(SSF)がうまくいかなかったために組織を変えることにしたという見方も多いようです。私は軍事には素人なので、あくまで主としてデジタル影響工作をいろいろ調べていて感じた個人的な感想であり、備忘録の思いつきメモとしてご覧ください。
もちろん、日本や台湾では認知戦、心理戦に本格的に対応した新部隊の設立ということで危機感を持った報道が多くなることが予想さ