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保手濱彰人「武器としての漫画思考」

・本書は、日本のポップカルチャー・コンテンツの国際展開を図ることに注力し、『鬼滅の刃』『チェンソーマン』『東京卍リベンジャーズ』などヒット作の版権ビジネスで急拡大を達成した著者が、世界のビジネスリーダーたちが積極的に活用しているビジネス理論(戦略思考・リフレクション・マインドフルネスなど)を学ぶ方法として、漫画を活用する方法を紹介した1冊。

・著者はもともと「超」がつくほどの勉強嫌いで、「東大どころか、大学受験などできるはずもない」と周りがあざ笑うほどであった。
・また、「初めて起業した会社が、半年で自分以外の共同創業者の5名全員が離脱」「20代の最後に、ようやく企業らしい形になった事業が負債3億円を抱えて破綻し、倒産間近になる」といった壮絶な人生を歩む。
・これらの危機を全て救ってくれたのが、「漫画」という教本であった。
・著者が中学時代に出会ったのが『寄生獣』という漫画であり、作品のクライマックスで、「どんなことがあろうとも 決してあきらめず 臨機応変にね……」「できるだけ多くのことを……考えをめぐらせてみておくれ……」という主人がお婆さんからかけられたシーンが著者の心に刺さり、「まともに勉強のできないクズのような自分には、『漫画で人生を変える』という方策がある」という気付きを得て、人生が好転したそう。
・「漫画思考」の基本は、
A あらゆる漫画の場面において、「もし自分がこのキャラクターだったら、どのように行動するだろうか」と考えてみる
+
B あらゆる現実の場面において、「もしあのキャラクターだったら、どのように行動するだろうか」とシミュレーションしてみる
であり、AとBを繰り返した結果、著者の思考力と成績がみるみる上昇し、東京大学の理科Ⅰ類に現役合格できたとのこと。
・このような思考プロセスを通じて、今抱えている課題を、右脳と左脳をフル活用して解決していくこと、そして「実感を伴った学び」を得ることで成長のきっかけを掴むことを、著者は「漫画思考」と呼んでいる。
※「漫画思考」をどのようにしてビジネスに活用するかについては、本書をお読みください。

・本書は、「漫画は世界最強の情報伝達媒体である」「漫画を通じてビジネス・経営の本質を理解する」「人を動かす『主人公たちのリーダーシップ』」「悪用厳禁!人を惹きつけ、お金を呼び込む『心理テクニック』」「人間の素晴らしさを漫画から学ぶ」という章で構成されており、
◇アオアシ
◇スキップとローファー
◇賭博黙示録カイジ
◇ドラゴンボール
◇北斗の拳
◇ヒストリエ
など、あらゆるジャンルの漫画から、「武器としての漫画思考」を身につける術(ビジネスシーンに効く漫画の読み方)が紹介された内容となっている。

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