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【音盤窟レコード】主宰 塩化ヴィニールの溝に刻まれた凸凹は、その時代を閉じ込めてる。 …

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【音盤窟レコード】主宰 塩化ヴィニールの溝に刻まれた凸凹は、その時代を閉じ込めてる。 針を落せば、時代が、世相が、あの空気や気配、あの時に聴いた瞬間へタイムスリップする。 https://onbankutsu.thebase.in

マガジン

  • RAT RACE

    "ネズミの競争"と称しやってるバイト遍歴シリーズ。 先は長いですが50年以上も生きてりゃイロイロやってます。 誰かしらにこれを反面教師として生かせてもらえば幸い成り。

  • 【映画観覧記】

    映画の感想を、お絵描き付きで発表してみる試み。映画は一日に一本は観る。 多い日には3本とかいってしまう。 これは酒の肴のようなもので、夜長の楽しみのひとつ。

  • 【鉄面皮日記】

    日々の暮らし書きます。備忘録としての機能。 厚顔無恥うち、続けよう。 鉄面皮日記、という表題にしよう。 安心し給たまえ、君の事を書くのではない。 鉄面皮、このお面をかぶったら大丈夫、もう、こわいものはない。

最近の記事

【RAT RACE】#BAR 24/05/25.

Dr.Feelgood This is a work song♪ 【RAT RACE】マガジン アルバイト遍歴を気ままに綴ってくシリーズ、労働と仕事を線引きせず考察・研究。何の自覚もないまま賃金だけ得て無頓着にやってきたツケを支払います。 #BAR "SILVALADO" 20代後半、掛け持ちバイトに追われる日々だった。 駐車場と中古レコード屋(先輩のやっていた高円寺ヨーロピアンパパ)そしてここは尊敬するベーサーM氏が始めた池袋にあるロックなバーであった。 ここではイロ

    • 【映観】『レット・イット・ビー』(1970)

      『ザ・ビートルズ: Let It Be』2024年修復版 監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ 僕が若かりし頃(80年代)既に伝説化され、教科書に載ってしまうくらいポピュラリティを得てしまっていた。 80年にジョンが殺され、もはやビートルズ再結成は叶わなくなり神格化されていくのだが、ご存じの通り20世紀末のアンソロジープロジェクトで実質的に3人が新曲を演奏し、去年「Now and then」で残る2人がA.Iの力を借りラスト曲を発表した。 10代の僕は、FAB4好きを隠すよう

      • ショーケン・ドラマ「花冷え」のこと。

        読売テレビ 2時間ドラマ『花冷え』(1981) 原作: 瀬戸内寂聴 / 脚本: 宮内婦貴子 出演: 岩下志麻、萩原健一、中尾彬、神保美喜 ほか このドラマも初視聴、数ヶ月前に観たのでやや記憶が薄れつつも、 甘えん坊でダメダメ男をショーケンは演じます。 甘えん坊役といえば、岸惠子主演「約束(1972)」ですよね。 ショーケンを俳優へ目覚めさせたこの映画、 当初は代役であったのに大女優を前に堂々たる演技、 まさに萌芽を見せた切ない話でした。 こちらのドラマもショーケンの甘え上

        • 【鉄日】24/05/22. らい〜ん(志村けん言い回しで)

          アイ〜ン、てやつね。 いい加減だなァ〜、て云わないで、 皆さん誤解してるけれど、いい加減て言葉は素晴らしいんだから。 投げやり、おざなり、無責任、 そんなマイナスなイメージはあるが、言葉通り"好い加減"と取って 適度、丁度いい、という意味で捉えて欲しい。 琉球に於ける "てーげー” だ。 平衡が取れてるんだから、とても良い具合なのですよ、この状態は。 さてまだ明るいうちに程よく、いい加減に酔ってきた。 こんな時刻に仕事が終えられるコトに感謝しなければいけない。 (大概、仕事

        【RAT RACE】#BAR 24/05/25.

        • 【映観】『レット・イット・ビー』(1970)

        • ショーケン・ドラマ「花冷え」のこと。

        • 【鉄日】24/05/22. らい〜ん(志村けん言い回しで)

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        記事

          【映観】『ドント・ルック・アップ』(2021)

          『ドント・ルック・アップ(Don't Look Up)』(2021) 監督: アダム・マッケイ 出演: レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、 ロブ・モーガン、メリル・ストリープ、アリアナ・グランデ、ロン・パールマン 心が弱ってる時、ふらりと吸い込まれるように映画を見てしまうコトがある。 予備知識もなく、ふらりとだから、それは呑み屋に入るのと似てるのかも知れない。 ただ酩酊して正体を無くしたいのだから、その店の看板メニューやらオススメなんて知ったこっちゃない

          【映観】『ドント・ルック・アップ』(2021)

          【鉄日】24/05/15. LINE-DANCEがきこえる。

          この先、電力需要が伸びるらしい。 その理由は、生成AIの電力消費だそうだ。 人間の出生率は下がり続けていくのに、電脳にエネルギーが消費されていくとは、チープなSFディストピアな世界がやってくるのかもね。 これからの人間は二極化が進むのかも知れない。 それを享受する者、拒絶する者だ。 何にしろ、すごい岐路に立ち会ってしまってる感は増してきている。 21世紀のスピードは飽和状態、物凄い加速なので、処理能力が追いついていかない。 むかし(て言っても2012年くらい)タイムウェーブゼ

          【鉄日】24/05/15. LINE-DANCEがきこえる。

          【映観】『クラム "Crumb"』(1995)

          『クラム(Crumb)』(1995) 監督: テリー・ツワイゴフ ロバート・クラム(Robert Crumb) ドキュメンタリー映画。 1968年『Zap Comix』創刊、アンダーグラウンド・コミックスの旗手。 映画チラシは額に飾ってるくらいだけど、公開当初は見られず、今回amazon primeで見ました。 クラムといえば、まずコレですね。 彼自身も一番売れたヤツと云っております。 "Keep on Truck'in" 続けていく、走り続ける、とかいう意味だけど、

          【映観】『クラム "Crumb"』(1995)

          【映観】『生きる(1952)』と『LIVING(2022)』

          『生きる』(1952) 監督: 黒澤明 出演: 志村喬、小田切みき、日守新一、金子信雄、ほか 映画ファンとしてクロサワ映画を見たことがない人がいたら、それは実に勿体ないコトをしてる。 お寿司屋さん行って、ナマモノ食べられませんて云うようなもんだ。 身につまされる社会派ドラマから、活劇エンターティナー、チャンバラ、人情劇、時代絵巻まで多岐に渡る世界のクロサワ。 この映画はいわゆる"余命宣告"モノだ。 もうタイトルだけでお腹いっぱいになっちゃうかも知れないし、生半可な作品にこん

          【映観】『生きる(1952)』と『LIVING(2022)』

          【鉄日】24/04/25. Happiness Is a Warm Bath.

          快楽としてのお風呂は推奨してる。 兼ねてより、掃除、散髪、風呂に、とても無益さを感じている。 どうせやったってまた汚れるんだし、生きてりゃ生えてくるんだし、それを単発でやったとこで時間の無駄じゃないすか。 そんな風に思ってる。 いえですけれど、それを快楽、或いは悦楽としてみると、とても有意義になってくる。 掃除、散髪など、やった後の爽快感は、たまらなく清々しい。 腸内に溜まった宿便を剥がしてしまったかのような、とてもすっきりした気分になるのだ。 であるから、風呂も歯磨きとか爪

          【鉄日】24/04/25. Happiness Is a Warm Bath.

          【映観】『道 (La Strada)』(1954)

          『道 (La Strada)』(1954) 監督・脚本: フェデリコ・フェリーニ 出演: アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ、リチャード・ベイスハート ジェルソミーナを白痴と云うな! と、強く言いたい。 なんか、白痴だの知的障害者だの簡単にすまし顔で評論してるのが散見されるが、僕は決してそうじゃないと思ってる。 ただ純粋で、生き方が上手じゃないだけ。 フェリーニの代表作にして大傑作。 大道芸人の悲哀が余すコトなく描かれる。 しりあがり寿のマンガっかつーくらいの(いや

          【映観】『道 (La Strada)』(1954)

          【鉄日】24/04/19. All Down The Line.

          4月は新学期、新しい職場や学校、そんな真っ当な生活者が新生活を迎える。 あまり真っ当でない僕にとっては甚だつまらない心持ちで、桜の開花で酒をカッくらって、チェ真っ当なヤツらめと顔をしかめる。 だから四月馬鹿はいいとしても、四月病なんてちゃんちゃら可笑しくへそで茶沸かしちゃう。 転職の度に病気になってたら、フリーターなんてやってらんない。 朝まで酒を飲み明かし、通勤通学する者たちを横目に赤ら顔、まだ足りない「おやじ酒くれ」てやってるような生活をしてると、このような低所得になって

          【鉄日】24/04/19. All Down The Line.

          【映観】『ゴジラ-1.0』(2023)

          『ゴジラ-1.0』(2023) 監督・脚本・VFX : 山崎貴 出演 : 神木隆之介、浜辺美波、吉岡秀隆、安藤サクラ、他 ■第96回アカデミー賞 視覚効果賞 映画館で観たいと思った。 アジア映画史上初アカデミー視覚効果賞である。 製作費15〜22億円で、34年ぶりに全米での歴代邦画実写作品興収第1位(それまでの「子猫物語」に驚く) 韓国「パラサイト」を抜きアジア映画最多の興行収入であるという。 予備知識もなく、怪獣娯楽映画をしっかり楽しもうと、ビールを買い込んで。 そうした

          【映観】『ゴジラ-1.0』(2023)

          【鉄日】24/04/15. 渚にて。

          ここ数日ですっかり葉桜となってしまい、季節外れの夏日が続く日本列島。 僕は、SF古典「渚にて(On The Beach)」ネヴィル・シュート・著 読了。 グレゴリー・ペック主演映画(1959)は見ていません。 この本はあの新型コロナ自粛時期に読むべきだった。 あの時期2年あまり、自宅で軟禁されながら、割と同じシチュエーション系の映画を楽しんでた。 部屋を宇宙船に見立て宇宙空間を彷徨ってる感覚、狭い船内でどうやったら神経を正常に保っていけるのか、そんな実験を繰り返し日々の均衡を

          【鉄日】24/04/15. 渚にて。

          【鉄日】24/04/04. 甘雨のデスシャドウ号。

          日本列島津々浦々、桜開花の報せがやってきて、どうにも春らんまん模様と相成りました。 週末はこっちら辺りも満開らしいので、花見と洒落込もうぢゃないか。 今季は春が少しばかり遅い。 雪囲いを外したのも先週だったし、スノータイヤ交換も今日だ。 昨日までは強風と雨、でも草木にとっては"甘雨(かんう)"とも云われ、潤し生長を助ける恵みの雨ともいう、 てどこそかのニュースでやってたっけ。 ま、なんにでも肯否はあるもんで、雨でいったら干魃なら有難し、洪水になっちゃあやり過ぎてなもんで、立場

          【鉄日】24/04/04. 甘雨のデスシャドウ号。

          ショーケン主演ドラマ「死人狩り」のこと。

          3月26日(2019年没)は、ショーケンこと萩原健一の忌日。 そう、彼が居なくなって5年も経ちました。 世界はショーケンが居なくても平気な顔で回ってく。 今月14日には、寺田農(てらだ みのり)さんが亡くなった。 "みのり"と読めなくて、ずっと"てらだのう"て呼んでいた不埒者です。 僕の中では、"前略おふくろ様"の修兄さん。 ショーケンと骨格が同じでホントの兄弟みたい。 会うといつも大喧嘩して、甘ったれのサブを諫める。 必殺シリーズやラピュタのムスカの声、圧倒的な存在感の素

          ショーケン主演ドラマ「死人狩り」のこと。

          【鉄日】24/03/26. 朝焼けの仮面ライダーは電気羊の夢を見るか?

          今は昔、昭和の朝は、喫茶店のモーニングセットで始まる。 まだ小学生だった頃、たまに親父に連れていってもらった。 (でも父が現れるのは3ヶ月に1回くらいだった) 毎朝行きつけの喫茶店、カランカランと扉についた鐘音が出迎え、淹れたての珈琲の匂い、背伸びして口にする苦い味、 厚切りトーストがバターを溶かし、添えられた茹で卵が自棄に美味しくて、父は煙草の煙と共に新聞紙を広げる。 大人の世界がそこにはあった。 家で食べればいいのに、わざわざ仕事前に一服するために立ち寄り、贅沢に30分

          【鉄日】24/03/26. 朝焼けの仮面ライダーは電気羊の夢を見るか?