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ここで咲くのはこれが最期と庭の植物達はもう察知しているのだろうか?
なんの手入れもしていない、大きなバラもサツキも満開!紫陽花も出番を控えてる。金木犀、モチノキ、木国も新緑を生い茂らせ、あれだけバッサリ伐採されたムクロジの木も新芽をぐんぐん伸ばし2階の窓までとどく勢いだ。
早朝の落ち葉掃きは瞑想のような時間になってきた。年内にはこの家から退去しなくてはならない。老両親と私と生命力溢れる元気な黒猫はどこでどう暮らしていくのか?老両親にとっては終の住処探しということになる。
そして、私は?この元気な黒猫は?
隣の隣に住んでいる幼馴染のS子ちゃんには家の退去のことは話していない。彼女も早起きでゴミ出し前には必ず掃き掃除をして、ご高齢のお母様と
早朝散歩に出かける。お母様は我が家の雑庭を眺めていくのも楽しみだと言ってくれる。ある日、S子ちゃんと立ち話をしていたら野鳥達が入れ替わり立ち替わり飛んできた。我が家の真前の電線にはムクドリが何やらせっせと
飛んでいる。え!まって?家?? 野鳥達の産卵期なのだろう?私の部屋の雨戸の戸袋にムクドリがせっせと小枝などを運び込んでいるではないか?
どうりで、最近、窓辺でバタバタコツコツと音がしていたわけだ!
これはフン害と鳴き声騒音が大変なのだ、以前、お隣の家に戸袋にヒヨドリが巣を作り雛が孵って、ピーピー鳴く飛べない雛たち餌を運ぶ親鳥たち、、
その鳴き声たるや囀りなんていう可愛いものでもなく、フンも落とすし
羽も飛び散るし、雨戸しめられなくなるし、、お隣さん、今はすっかりリフォームされたが、その時は本当に大変そうでヒナが巣立ったのを確認してから、空き巣の残骸を掻き出し、板を張って戸袋を塞いでしまわれていたけど
外からは見えにくい場所にあった窓とはいえ、あれはやはり惨劇だった。
我が家もあと半年もしたら退去するのだし、ヒナが孵れば終わることなのだから、窓辺の戸袋をお貸ししてあげようかとも思ったのだけれど、、
お隣さんの惨劇を思い出し、まだここはかろうじて私たちの巣なのだから、フン害で窓辺を汚されるのも家が可哀想だし、S子ちゃんのアドバイスもあって、産卵期が終わるまで、応急措置ではあるけれど戸袋を塞ぐことにした。ムクドリよ、私たちも家を探しているのだよ。しかし、まだここは私たちの家で、君たちには明け渡せないのだよ。お互いに大変だけれど、なんとかここだ!という場所(巣)を見つけようではないか?

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