バルサム切れ

ヤフオクで白背景のレンズを買ったらクソ歪みとカビ&バルサム切れでした。あいびすです。

上記の通り、ヤフオクでsmc PENTAX-A 28mm F2.8と50mm F1.4を買ったらF=2.8/28mmはカビと歪みで完全に修理不能、F=1.4/50mmはバルサム切れのジャンク品でした。

それだけでは転売クソ野郎に金をくれてやったみたいで死ぬほど悔しいので、FFのイメージサークルを持つ大口径レンズがバルサム切れだった場合にAPS-Cセンサのカメラだとどの程度使えるのか、確かめてみたいと思います。

状態

差込予定。準備を待て。

実写

1975年に登場したKマウント(いわゆるPKマウント)の規格では、マウント径とフランジバックの他に、絞りや連動機構なども決まっていたようである。それらはこのKAマウントを採用したレンズにおいても同様であり、今回は規格に則って一段ごとにF1.4〜22の9枚で、以下の条件で撮影した。
条件
PENTAX KP 手持ち SR使用
露出モード Av
ISO 400 露出補正なし
マルチパターン測光
オートWB
ピント位置 ペットボトルのキャップ付近
カスタムイメージ 人物 設定上から+2012021

F1.4
全体的にモヤがかかっているどころか、色味も緑がかっている。
F2
色はやや忠実になったが、それでも霞んでいる。
F2.8
少し霞が治まってメリハリがついたようだ
F4
光が入る屋内ではこのあたりから実用性が出るであろう。
F5.6
F8
F11
画面右下がより強く光が入るようで、やや霞が残っている。
F16
反射による霞はおさまったようだ。
F22
ここまでくるとSSが1''くらいになるので手ブレが出ている。

結果と考察

以上の結果から以下のことがわかる。

バルサム切れは実質的にレンズの寿命ではあるが、光の条件などに気をつけることで使用することは可能。ただし屋外ではフィルターや大型フードなどで反射や入射光を抑える必要がある。

上記のことにより、
開放のF1.4は余程何かの意図をもって表現に組み込まない限り実用には適さない。また、F2〜5.6の範囲についても、屋外や明るい屋内での使用には注意が必要である。
光の回折によるシャープネスの低下に気を付けつつF8〜11の範囲であれば実用に耐えうる可能性がある。

なお、以上の結果はAPS-Cフォーマット(23.4×16.7mm程度)のセンサを搭載した機種において有効な実験結果であり、36×24mm程度の35mmフルフレーム判のセンサを搭載した機種においては必ずしも有効な結果ではない事に留意すべきである。

以上

あいびす

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