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【読書記録】カーネギー 話し方入門 マンガで読み解く

原作:デール・カーネギー

脚本:歩川友紀

漫画:青野渚


「話し方は意識と練習で上達する」

スポーツや車の運転と同じで、才能がすべてとは言い切れない。


第一章 まずは自分らしい話材を集める

★勇気と自信を養う
★自信は周到な準備から

就職面接で緊張して...

→背水の陣の覚悟で挑んだか?

→よい話し手になろうという思い出臨んだか?

・自分がなぜその業界に興味を持ったのか十分に考える

・採用されたらどんな仕事をしたいか考える

・その会社の仕事を熟知使用とする

→これをしないのは、地図なしで目的地に向かうようなもの

こんな状態では、面接官の前で平静を保つのは難しいだろう

スピーチの準備とは?

気の利いた言葉を集めて、それを書き留めたり、記憶することではありません。

あなたの思いや考え、信念や望みを組み立てることです。

★話題が決まっていて、材料を集めているときは...

→関連して心に浮かんだことはなんでも書き留める

集めた材料はじっくり前日まで熟成、練り続ける

第一章まとめ

スピーチに特別な才能は必要ない。

必要なのは「執念(やる気)」と「練習」、「話す内容」!!


スピーチは才能と経験と勘に頼った即興の芸能ではない。

「準備」が大切。

①「題材」を用意し

②七日前から考え続け

③材料は使うものの十倍は用意する


第二章 丸暗記はダメなのか

★有名演説家はどのように準備したか
★記憶力を増進する


スピーチにメモを持って行ってもいい?

緊張や不安で言おうとしたことが一言も思い出せないときがあるかもしれない

→そんな時は持っていた方がよい。精神安定剤の働きもある。


しかし、読み上げたり、一言一句覚えるのはやめよう。

それは原稿の文字を逐一思い出そうとしているだけの後ろ向きなもの。

そんなスピーチは全体が硬直していて冷ややかで、精彩にも人間味にも欠ける。

第二章まとめ

「スピーチは目的地を持った航海ゆえ、海図が欠かせない」byカーネギー


自分で集めた素材を自分の頭で多角的に考え、構成すること。

構成に万能の法則は無い。オーダーメイドの服の世に仕立てて独創性と個性で着飾ること


本番で、話す内容を忘れ、パニックにならない容易するためにも

自分で構成を練り続け、印象づけ、次々と連想できるように練習する。

第三章 何を話すかではなくどう話すか

★スピーチの成功に欠かせないもの
★上手な話し方の秘訣


2人の人間がほとんど一言一句同じ内容の演説をしたとしても

同じ話に聞こえないものだ。

なぜか?

→話とともに伝わる「味わい」のようなものがある


ピアニストが同じ楽器、同じ楽譜で演奏しても、画家が同じ道具で同じモチーフを描いても受け手には全く異なって聞こえたり見えたりする。

→たとえ話の内容を周到に準備していても、話し方ひとつで台無しになることもある。


「何を話すか」ではなく「どう話すか」

弁論大会では話の内容が良かった者よりも話し方が上手で内容が一番良いと思わせることが出来る者が評価される。


緊張しているからといって、聴衆の向こうを見つめたり、床に目を落としては行けない

→ひとりごとに見える

話し方の4つのポイント

①重要な言葉を強調する

②声の調子を変える

③話す速度を変える

④重要なポイントの前後に間を置く

第三章まとめ

話し方1つで、スピーチの出来が変わることもある。聴衆の向こう側や床を見てはいけない。視線、態度に注意し、自然な話し方。話し方は個性を盛り込むと良い。

そして話のスピードやトーンを変える。

第四章 話の出だしが成否を分ける

★話ての態度と人柄
★スピーチのはじめ方


大事なのは言葉ではなく話し方。

人柄こそ大切な要素。


聴衆が話に引き込まれる野はどういうときか?

→話し手が自分の題材に誰よりも関心を持っているとき


身だしなみも非の打ち所がない装いを意識

→服装から受ける印象は大きい

 成功しそうな外見をしている人は成功しそうな気がしてしまう

※身なりに気を配っていない話し手に、聴衆は敬意を払わない


★芸人のように面白い話をして受けをとる必要は無い

→聴衆を笑わせる能力を身に付けるのは困難

→ユーモアだけのために面白い話をする必要はない


やるなら出だしで興味を持ってもらえること

・具体例

・何か品物を使う

・質問をする

・印象的な言葉を引用する

・ショッキングな事実を話す

第四章まとめ

大事なのは人柄だが、すぐにどうにかなるものでもない。

だからこそ身なりや態度がとても重要になってくる。


まずは清潔で魅力的な身なりで、印象をよくする。

服装で自分の自信にもプラスの効果あり。


次に態度、笑顔で人前に立つこと。

そして活力ある状態で本番に臨むために休息を。

一夜漬けや徹夜は最悪なパターン。


スピーチは出だしが最も肝心であり、前置きは短いに限る。

また、「笑いをとろうとすること」と「お詫びをすること」はNG

冒頭で笑いを撮るのはプロの司会者や芸人でも難しい。

お詫びの言葉から始まるスピーチも、聞き手には良い印象を与えない。

第四章補足

他にも大事なことがある。それは舞台の「環境整備」。

①聴衆を一か所に固める

②空気を新鮮に保つ

③明るくする

④壇上に余計なものを置かない

⑤壇上に余計な人を上げない


聞き手の集中力をそらしたり、無くすような要素は

出来るだけ排除すること。

第五章 上手な締めくくり方

★スピーチの終わり方
★わかりやすく話すには


スピーチで最も重要なのは「始め」と「終わり」


「終わり」は一番の腕の振るいどころ

→最後の一言は耳に残り記憶される。


つまり、最後の一言は自分を印象づける絶好のチャンス

しっかり練り上げ、繰り返し練習する。


「以上です」「終わります」などのありきたりな言葉はもったいない。

最後に話の要点をまとめる。聞き手が行動を起こしたくなるように訴える。

気の利いた引用で締めくくる。難易度は高いが笑わせる等、聞き手を飽きさせることなく

すっきりとした印象で手短に終わらせる。


また、わかりやすく話すために、聞きなれない言葉を使うのはやめる。

目で読む文章とは違い、耳で聞くスピーチでは、瞬時に理解できる言葉を選ぶ。


構成についても、「目的は何か」を考え、「たとえ話や具体例を用いる」、

「重要な点は繰り返す」等の工夫をする。

第五章まとめ

スピーチでは「終わり」がとても大切。

終わり方一つでスピーチの印象が決まることも多い。

簡単な言葉で終わらせたり、駆け足でドタバタしたりしない。


専門用語や聞きなれない言葉の使用は控え、

たとえ話や具体例を盛り込んで、わかりやすさを重視する。

第六章 退屈させない話し手になるには

★聴衆に興味を持たせる方法
★言葉使いを改善する


ほとんどの人が、ちょっとした話すらできないのは

→自分に関心のある話ばかりしてしまうから

 →そんな話は相手にとっては退屈以外のなんでもない


日常会話では...

→相手の関心を話題にする

・相手の仕事

・成功談

・趣味

・家族(子ども)

 

スピーチで考えると...

→聴衆はお説教を聴きたいわけではない

 聴衆を楽しませなければ聞く耳すら持ってもらえない


「面白い」「楽しい」とは「笑わせる」ではない。

・ある事例がなぜ成功したか

・なぜ失敗したか

・悪戦苦闘し、成功した話


また話し方面として「語彙を増やし、表現を豊かに」「文章力」を

身に付けわかりやすく伝えることを意識する。

→読書がおすすめ。名作を読む。

第六章まとめ

「人の関心事は自分自身にある」

+「噂話」「内幕話」「苦労談」

 →人間味あふれる話


聞き手の興味を引くためには、相手の関心事を話す。

→「聞き上手」が「話し上手」になる


また、読書等で語彙を増やし、表現力アップ。

自分独自の新鮮味ある言い回しを創造し、個性を。

最後に

本には最終的な答えは書いていない。

答えは自分で探すものだが、考え方を気づかせてはくれる。

読んだだけでわかった気になるのが一番ダメなパターン。

読んで試して実践する。


ボールのけり方を教わったからと言って

サッカーが上手くなる訳ではない。


学び、気付き、実践。これがすべてにおいて大切だ。

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