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国際バカロレアIBDPのM24最終試験問題の事前流出・漏洩問題について

国際バカロレアのディプロマプログラムは、高校2年と3年(相当)の学年の2年間で行う大学入試に向けた教育プログラムです。

このディプロマを終了してポイント(スコア)をもらい、そのスコアを提示することで日本、海外の大学の受験ができます。

実際は2年間のプログラムを終了する前に、予想得点(スコア)がでるので、その予想得点で大学受験をします。

日本の大学でも、多くの国立大学でその受験が認められるようになりました。

東大も受験可能ですし、医学部も多くあります。

さて、このディプロマプログラムには、最終試験があり、その最終試験が非常に大切です。

この試験の得点で成績が決まってきます。

世界各国で同日開催しますが、時差を考慮していないため、日本から始まり、アメリカで終わります。

お気づきのように、試験が終わった後からどんな内容の試験だったのかの流出が始まります。

つまり、ヨーロッパや南北アメリカの受験生には、その流出を検索し、対策をする時間があると言えます。

今年はその問題が大量に流出してしまいました。

流出した試験内容のダウンロード数も、科目の受験者数の半数にもなっていますし、いったん流出した内容を完全に削除することは不可能なので、いまだにいろいろなサイトでファイルが共有されています。

ファイルをダウンロードしたのは生徒だけではないのですし、学校のメールアカウントでダウンロードするほどITに弱い生徒もほとんどいない国際バカロレアコースなので、世界中でどれだけの影響があるのかがわかりません。

オフィシャルには、影響はないとのコメントがでていますが、その時点での過小評価が見られ、転載されたサイトは調べていない様子。

さらに、事前に本試験の内容だとは発表できないので、ごまかしているという可能性もありますが、これ以上なにも打つ手がない本部の対応とも言えます。

つまり、真面目にやっている生徒が損をします。

通常は6ポイントが取れる試験結果でも、多くのカンニングにより全体の点が引き上げられれば、明らかに1ポイント少なくなってしまいます。

不公平ですよね。

さらに、試験結果の調査から流出の影響を認め、事前の仮試験や、学校の成績評価を利用して最終ポイントを決定するとした場合は、今まで徐々に成績を上げてきていた人にとっては、最後の努力を無視することになります。

かといって、1人1人をカウンセリングは不可能なので、だれかが損をします。

もっともよいのは、事前にペーパーを手に入れ、対策し、それで今後の試験科目に挑むこと。

過去問対策と同じことです。

科目も、当初は1科目だけといわれていましたが、主要科目が流出しており、今後本試験が行われればその流出内容が嘘だったのか、本当のものだったのかがわかります。

採点結果発表まで考えると、1か月以上ありますが、今年のM24のポイントに関しては残念な結果ですね。

なお、デリケートな内容なので、詳細は書き込みませんが、生徒さんが自身が学校のネットワークなどで知っていることがほぼ正解です。

噂通りといってもよいでしょう。

こういう噂を得られるかどうかということも、学校生活がうまくいっているかどうかの判断基準になります。

セカンダリー生活は、大学生がネットワークを利用して単位のための試験対策を行い、過去問や試験内容を事前に手に入れることに似ています。

つまり、情報も非常に大切です。

なお、大学入試担当側もこの情報を理解しており、IBOオフィシャルよりも非常に真剣に危惧しています。

大学側はつまらない生徒を獲得したくはないので。

すでにプレディクテッドスコアで仮合格をもらっている生徒が、インチキをしたから最終試験をパスしたとなると、大学側は不満です。

反対に、真面目に試験に挑んだから最終試験のスコアが多少低く評価されてたという場合hが、プレディクテッドに達しないために大学合格が取り消しになることがあります。

これが大問題です。

そのため、大学によってはプレディクテッドより下がっている場合でも2点程度であればそのまま合格にしてくれるでしょう。

問題は、非常に厳しい内容で仮合格を出している一流校や一流校の人気学部です。

どこまで考慮するかは未定です。

影響の有無は、無いとは絶対に言えない状況ですが、大きい影響か少ない影響なのかは最終試験の結果の詳細が発表される7月をめどにわかることでしょう。

影響が大きければ何も対応しない本部に不満がのこり、影響が少なくても、その少ない影響の中でマイナスになった生徒を救う道は完全にはなさそうです。

なお、世界でいろいろな行動が見受けられます。親が学校相手に動いています。学校は本部に質問するだけです。

直接本部へのクレームは言いにくいのですが、親から学校へはきちんと質問と対応に関して質問をしたほうがよいでしょう。

日本人的に、学校や担当の教師に言いにくいと思っていると、やはり日本(日本人)の生徒は損をしてしまいます。

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