知識欲を駆り立てる、質問というコミュニケーション『赤ちゃんを科学する 初めての言葉』

やあ、僕だよ。
眠りづわり、食べづわりが完全復活を遂げた。
にもかかわらず、妊娠初期と比べてやることはずいぶん多くなり、また体重も初期に比べて5キロ以上も増えている。

実際と理想にギャップが出てきて、かすかな苛立ちを感じるようになってきた。
今の僕はデスクの前に座ることもままならず、クッションだらけの布団の上で夫のパソコンを借りて漸う画面に向かうような生活なんだよ。

でも産後はこんなものじゃすまないのも分かってる。早急に対策が必要だよね。
ほぼ寝転がるような態勢でも、まともなマシンで文字の打ち込みが出来るような環境を整えなければ僕はnoteを辞めざるを得ない。

とんでもない眠気と口の中の苦みと酸っぱさに辟易しながら、「知識欲」に駆られてこちらの続きを観たよ。
さあ、今日も始めていこうか。君が楽しんでくれると嬉しいな。

本作あらすじ感想

前回は1話2話を取り上げたが、今回は3話「はいはいを科学する」、4話「初めての言葉」を取り上げたい。

前回同様「赤ちゃんに触り、声をかけ、なるべく健康にいい色んなものを食べ、あるいは食べさせ、でも神経質になりすぎず楽しめ」というメッセージ性は共通しつつ、より深く、僕らの赤ちゃんに対する「思い込み」や「偏見」に別の視点を提示してくれる。

作中紹介されていた、体の成長が曲線に沿って徐々に大きくなるわけでなく日によって突然大きくなる現象は、実は別の動物の赤ちゃんを計測していて実感として知っていた(当時の上司が「こんなのおかしい、あなたたちの測り方に問題がある」と言い張ったことも思い出して嫌な気分になったが)。

が、「はいはい」は等身の定まらない体だからこそ起きる特殊な移動手段で、人によっては「はいはい」を経ずに突然「歩く」なんて信じられるかい?
これも0歳児を受け入れる保育士さんなら実体験として知っているのかもしれない。まさに「歩く」の前段階だと思い込んでいた僕は本当に驚いた。

また、赤ちゃんたちの言語獲得に関するプロセスも理に適っていて、驚異的だ。
彼らはなんと、言語獲得の前の段階で色んな言語で話しかけられても別の言語だと認識して聞いているという。すげえ、どういう仕組みだ。

出演していた夫婦のように、父がフランス語、母が英語で子どもたちに話しかけるなんていうのは難しいかもしれないけれど、英語の絵本を意味を理解している大人が読み上げたり、散歩に出た時だけ英語を使うなんてのは出来そうである。

…それをするには僕の壊滅的な英会話力をなんとかしなければならないのだけれどね。

貪欲に未知を求め続ける生き物

人間はどんな生き物なのか。
僕は再三、人間を「怠惰で忘れっぽい」生き物だとしてきた。これは観察対象である僕という個体にずいぶん依存した定義で、それでもさほど間違っているとは思っていないのだけれど、最近「未知を求めずにはいられない」性質もあるのかもなと思い始めた。

この「未知」とは知らないこと全般であり、新しい知識、新しい経験、新しい感覚云々、脆弱な体躯で生き抜くのに脳を発達させることを選んだヒトはその生存戦略ゆえに「未知」を放置できない。

フクロウが動くものを見つめ続けてしまうように、フクロモモンガが匂いを擦り付けてしまうように、セキセイインコが音を真似してしまうように。

僕ら人間は「怠惰で忘れっぽい」のに「未知を求めずにはいられない」。
この二つの性質は、目まぐるしく変化し続ける地球環境で生存するため成長や進化を強制されたからに他ならない。

食欲、性欲、睡眠欲、あと知識欲

子どもの「なぜ?」攻撃がしんどいのは子どもの関心が親に向きがちで苛烈だからだと前に書いたが、そもそも何故そこまで「質問」をするのか。
コミュニケーションとして「質問」を選ぶのはどうしてなのだろう。

今回の観た話で「未知を求めずにはいられない」ヒトの性質についてインスピレーションを得た。
そこで僕は「子どもにとって好ましいコミュニケーションが質問だから」ではないかと考えた。

もちろん、大人に比べて話題の引き出しがないから「質問」を使わざるを得ないのもそうだろう。でも果たしてそれだけなのか。
赤ちゃんの頃から「知る」楽しさ、もとい「知る」に対しての渇望が当たり前のように在ると無意識に自覚しているからこそ、「質問」が最適なコミュニケーションとして選択されるんじゃないだろうか。

だって、大好きなパパママだって「質問」が好きで、「質問」を放置出来ないのはヒトの性なのだから。

であれば子どもにも「質問」してみるのは良いコミュニケーションになるかも?

僕は乳幼児教育の専門家でも、生物系研究者でもない、ただの(もはやプロですらない)飼育者である。
数少ない観察を経て得たささやかな推論だけれど、この実験はぜひやってみて結果を「知りたい」。

そういえば、僕の妹(保育士。最近国家資格も取った)は姪によく質問しているなあ。
「それどうすんの?」、「どう思ったの?」、「何がしたいの?」。少々ぶっきらぼうなきらいはあるが、姪はきゃっきゃ言いながら言葉ともつかない何かを返答している。
その返答に対して「質問」をまたする。さすがプロ。僕が何日もかけてこんなことを考えるまでもなく、実践で取り入れている。

例えば、中一数学を理解するためにわざわざ専門書を引っ張り出してきて、公式の成り立ちについて調べたり、普通はしないだろう?
でも、数学を理解しないと死ぬなら僕はやる。公式をすっと飲み込むことが「出来ない」から、仕方がない。

僕はまたもや、公式を学ぶのに理論を説かなければならない事態に陥っているわけだが、僕の性質に対してはうんざりするのも飽きてしまった。

それに、別にいいじゃないか。
人間は「未知を求めずにはいられない」性質で、僕だってその欲には勝てっこない。おなかすいた、セックスしたい、眠い、と一緒だ。
なかなか満たされることのない欲だけれど、それを追い求めるのが気持ちいいんだから仕方ないよね。



#日記 #エッセイ #毎日note #スキしてみて
#動画 #Netflixオリジナル #BABIES
#赤ちゃんを科学する #98日目
#知識欲 #知りたい #育児 #子ども
#世界は知らないことばかりだから面白い

この記事が参加している募集

スキしてみて

いつもサポートありがとうございます。頂戴したものはnote活動費としてじゃぶじゃぶ使わせて頂きます。ぐへへ。