不安を抱えて生きていく。
布団に入ってから寝付くまでの時間が、この世で一番無駄だと思っている。
理由は何もすることがないから。
スマホを触ったり音楽を聴いたりすると、かえって目が覚めてしまう。
ただ布団の中をもぞもぞすることしかできない。
そういう無の時間は、強制的に余計なことを考えさせようとする。
あの時の発言は変に思われたかなとか、アパートの契約書類に不備があったらどうしよう(最近引っ越したので。)とか、何かの間違いで大学卒業できなかったらどうしようとか。
大半は考えてもしょうがないような内容なのだけれど、他にすることがないとどうしても頭に浮かんできてしまう。
どうやったら不安を感じず前向きになれるのかと考えてもみたが、それはそれでネガティブな自分を否定する行為なので、結局は後ろ向きである。
最近はもう、そういう性分として受け入れるようにしている。
どうやっても不安は付きまとうし、それを考えずにはいられない。
それを振り払おうとするのではなく、「はいはい、いつものやつね」と受け流すことで、幾分か楽になった。
高校3年生の時に見たとある動画。
試験間近の受験生に向けて、塾講師がアドバイスをするというものだったのだが、その中で講師の一人が「不安は結果が出るまで消えない」と言っていた。
当時はよくわからず聞き流していたのだが、今になって確かにと思う。
結果が出るまで不安は消えない。結果が出てからも、また別の不安が湧いて出るのだろう。
ならそれを抱えて生きていく。
抱えたうえで、それをかき消す楽しいことを探しにいきたい。
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