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Goodbye 38, Hello 39

辛かった2022年とともに、さよなら

新年が明けた。年末に旦那さんの親族に不幸があり、葬儀などで慌ただしかった。人生で辛かったランキングのTOP3に入った2022年の終わりとしては、なんともふさわしかった。

だから年始はゆっくりしよう!なんて思っていたら、夫婦揃ってコロナになった。元旦から今日まで、まったく外出もできず、楽しみにしていた毎年恒例の初仕事での書き初めも、初詣・御祈祷も行けなかった。

ものすごく悲しくて、寂しくて。小学生が楽しみにしていた遠足に行けなかった気分。悲しすぎて、私の居ない集合写真がチャットに送られてきても、全然見る気がしなかったほどだ。

年始早々、ツイていない。
少し腐りかけたけれど、「まあ、これもこれで、何か意味があるのかも」なんて思い始めている。


苦しさの先に

2022年は激動だった。苦しかった。辛かった。漢字一文字で表すなら、アップダウンが激しい『波』を選ぶ。いいことも、もちろんあったが、波に飲み込まれて体も心もバラバラになりかけた。

感情も信じるものも、夢も目標も。認めたくないことも、感じたくないことも、たくさん受け止めた。

「ここまで頑張ってきたのに、どうして?」という気持ちでいっぱいになった。けど、きっと必要だったんだと思う。何かが間違っていたわけではない。正解はない。自分が選んで築いてきたことが「今」なだけ。それが、自分が思い描いていたものと、違っただけ。


12月になってくらいで、少し疲れが出てきた。ようやく終りが見えてきて、「あと1日頑張ってみよう」「今にだけ集中しよう」と、自分にエールを送っていた。

会社の忘年会の帰りに、大好きな先輩が「なっしーにはいつも笑って、元気で居て欲しいんだ。(あるお仕事で)組んだのがなっしーだから頑張れたんだよ」と言ってくれて嬉しかった。その先輩からは、試験に向けて頑張っていたことを褒めてくれ、何なら「もっと好きなことに打ち込んだら良いよ」と応援までしてれた。見ていてくれた人がいるだけで、とても救われた。すごく嬉しかった。私はずっと心細かったから。


年齢を重ねたこともあり、心身ともに無理が効かなくなった。おかげで、自分に負荷をかけることをやめる選択が取れるようになった。自己防衛力が、過去のデータを勝手に引っ張り出してきて、頼んでもいないのに「ブレーキ」を踏むようになった。

また傷つきたくない。仕事だから…とか、昔の自分が聞いたらひっぱたかれそうな言葉が、頭によぎるようになった。

それと、悪い言い方をすれば「諦め」を知った。諦めるとは、私が一番キライなことだ。「なぜ、欲しいと分かっているのに諦める必要があるのか?」が理解できないからだ。道のりが苦しくても、辛くても、山登りと一緒で最後は笑顔になれるなら、トライし続ければいいと思ってしまうからだ。だけど、「諦める」は「明らかにする」でもあって、事実を受け入れて区切りをつける行為だとも分かっている。それが、少しできるようになった。(だけど、心の整理の付け方はまだ未熟で分からない。)


そんなこんなで、アクセルを全開で踏みたいのに、怖くて踏めなくなったドライバーのようになり、私はまだ迷いながら毎日を送っているのが、正直なところだった。


だけど、希望は「2022年が終わる」ことだった。辛い今年が終わりさえすれば、新しい年とともに自分も変えられるのではないか?と感じていたから。

なんとか、なんとか2022年を生き抜いた。大晦日の年越しの瞬間、1人リビングでNHKを見ながら、年越しの時報を聞いてとってもホッとした。「ようやく、終わった」んだと。


「新しい人生」を送りたい

2023年、幸せのために歩き始めたいと思った。

そうした時、良いドラマに出会った。『First Love 初恋』。宇多田ヒカルの「First Love」から「初恋」がリリースされるまでをラブストーリーにしたという物語。ドストライクな世代。自分の経験と重ねたり、登場人物たちの言葉が随所で刺さる。喜びも悲しみも、愛する人の幸せを願うからこそ引き受ける痛みも、あれもこれも詰まっていた。

考えさせられるシーンもたくさんあった。そして、運命を感じたのは、エンディングの舞台が20代からずっと憧れていたアイスランドだったこと。レイキャビクと見た瞬間、出会うべくして出会ったドラマだったと思った。

私も、1歩踏み出そう。思い描いた物と違っていても、きっとどこかで繋がるはず。

(私が大好きなクリエイターの)ミクさんも言っていた、「挑戦するときは、人はいつでも孤独だ」と。それでもいい。自分で選んで、自分で決めて、自分で受け止める。


楽しい40代を迎えるために

20代の頃から、大切にしていた考え方がある。


いよいよ、39歳になる。

40代を目前に、自分にはキャパシティがあると、分かってきた。無理をしても、届かない量や範囲がある。だから、優先順位を決めなければならない。人間には2つの手しかない。自分を両手で守ると誰かを支えられない。両手を人のためにだけに使えば、自分のことがままならない。バランスも大事なんだと、38歳にして体感で分かってきた。それに、1日は24時間しかないという当たり前のこともすごく実感する。1秒ずつ死に近づいていて、いつ終わるか分からない。だから、大切な時間とエネルギーを、大切な人やことに使わないと。


最近、人は「やりたいこと」が決まると「終わり」も同時に意識するんだなと思ったことがあった。選ぶからこそ、選ばなかったことも引き受けなければならない。全ては両面。2つで1つ。例外はない。ようやく受け止める器ができたのかもしれない。今まで、光の部分だけを選んでいきてきたから、38歳に大きな闇に入って「1つ」で完成したんだろう。神様は、ちゃんとタイミングを待っていてくれたのかもしれない。(できない試練を与えないから)。


39歳を2日後に控え、朝から『First Love 初恋』で号泣し、目と頭が痛かった。あとの午後、「点が線でつながった」。私がやりたいこと、目指したいワクワクした世界に“名前”がついた。私のイベント制作やブランディングといった、これまでの経験も組み入れて、形にしていきたい。

“美しい世界観をつくる”
“想いを形にする”
“喜怒哀楽を分かち合う”
“彩りのあるワクワクと感動”
“世の中に埋もれているいいモノを発信する”etc...私の嬉しいこと情熱が湧くことが詰まっている。

目的はいつもぶれない「人生の幕を下ろす時、楽しかったといって旅立つ人を1人でも増やす」こと。私の立つ舞台は、愛と感謝で溢れているところ。

そこには大好きなことも盛り込みたいし、最近気になるエシカルな社会や環境についても考えていきたい。これからは地球上を旅して、いっぱいの体験や感動を味わい、大好きな人たちやモノに囲まれて笑って暮らす。それが叶うようにもっと器を磨いて、つながる力をつけて成長していきたい。いつかは、キャリア形成の要素も入れて、未来ある人たちと地球に還元できる人になりたい。

その思いは、この3連休で手帳にたくさん書き記した。あとは実行していくだけ。

これまで、理由が分からず心惹かれて走ってきたことが、線でつながりはじめた。明奈さんが教えてくれた、スティーブ・ジョブズの言葉。
”Connecting the dots”(コネクティングドッツ)


夢や目標を、また持つことができた。手帳を書きながら、その感覚に嬉しかった。せっかくできた夢を潰さないために、基礎ができるまでしっかりと暖め、育てていきたい。

そして、優先順位をつけながらも、やりたいことは全部やる精神で、トライしていく。仕事とプライベートを分けず、生きることと働くことが一致している私にとって、一番人生を楽しむ方法を確立する。

私は、私の好きなものを知っている。私は、私が大事にしたいことを知っている。大切な人のために、愛する力を存分に使いたい。

名前がもつ使命のように、私は私で生きたい。


38歳までのわたしと、関わってくれたすべての人に感謝するとともに、39歳からは次の10年に向けて、また新たな人生の感覚で歩いていきたいと思う。



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