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この国にはまだ草履の文化が残っている

こんにちは、山下珈琲店です。

牡牛座のストック癖で気付いたら洗濯に使うジェルボールは400個超え。
一回に2個使うとして、毎日使っても200日。
日常に安心は欠かせませんー

さて本日は私の前職の靴について。
ずっと天職だと思っていた靴の仕事ですが、長く関わっているうちに日本の文化は深く根付いているなーと常に感じていました。
その文化は草履。
嘘でしょ?と思ったそこのあなた。
もしかすると該当しているかもしれません。

靴べらも手も使わずに履く方 → 怪しいです。
ひも靴の紐を解かずに足を押し込んで履く方 → もっと怪しいです。
下駄箱の靴を玄関に着地させる前に手を離すあなた → ノーコメントで…

草履なんて履いたこともないし、そんなバカなという状況ですが魂は覚えています。更に顕著なのはこの傾向は地方に行くほど高くなります。
都市部は海外からの人の出入りなど国際経験がある分、正しく靴を履く文化が高まりますが、地方はそのスピードが遅くなります。
エリアマネジメントで様々な地域のお客様の足と靴を触って来た者として感じるのは、都市部の人はジャストフィットサイズで靴を買う傾向にありますが、都心から離れるほど大きめな靴を履く傾向にあります。

ヨーロッパのシューメーカーは3ヶ月泣いてください。その代わり10年履けますなんて臭いセールストークを平気でしてきます。でも、そのジャストサイズで使用しながら靴を育てる文化がそこにはあるから。
経験値の高い人からその文化を吸収し、今があります。
また日本人は軽く、柔らかいものを選ぶ傾向にありますがこれも草履の文化から来るものかもしれません。

私が考えるこの話がもし事実であれば大きな問題があります。
つまり、柔らかい素材やサイズが大きな靴を履く傾向にある日本人は外反母趾になりやすいということ。次にあげる方は特に注意が必要なので、小売店でしっかり見てくれるスタッフを見つけてください。またnote内にもスペシャリストの方がいるので確認してみてください。

①少しサイズが大きい靴を買うことが多い
②素材が柔らかい靴を買うことが多い
③左右の足長、足幅の違いを知らない
④SMLで靴を買うことが多い
⑤ヒールが高い靴ばかり履いてしまう

③については人は皆、左右の足の大きさが異なる傾向にあります。
私は右と左のくるぶしの高さが1㎝も違います。
もちろん、痛くないように大きな足に合わせて靴を買うので、小さい方の足は靴の中で動くのを頑張って防ごうとします。また本来は甲でしっかり足を受け止めるはずが、そこで止まらないために親指と小指の関節部で体重を支えます。
これが外反の原因です。私が見てきた方を統計すると、足長が短いもしくはボールと呼ばれる足幅が小さな方の足が外反母趾になっています。
つまり靴を買うときは小さい方の足だけ中敷きを入れたりしながら調整し、守ってあげる必要があります。
④については更にサイズ感のズレが生じます。
女性であればS→22.5、M→23.5、L→24.5、LL→25.5という目安で作られているケースが多いですが23㎝の方はその時点で1サイズずれがあり、小さな方の足は2サイズぐらい大きな靴を履いているかもしれません。ここにあげた二つが絡むとその外反進行は加速します。
高校生や大学生に悩んでいる方が多いのも若くからこの傾向があると考えています。

草履の文化という話から入りましたが、一番大切なのはいつまでも履きたい靴をはける足を保つことです。日本の女性が知識を持ち、いくつになってもTPOに合わせてヒールなど様々な靴を素敵に履きこなすことが出来ることを願っています。

本日もお読み頂きありがとうございました。靴を売っていた私もサイズを間違えて買う事があります…、足が浮腫んでいない朝だけで判断するのも危険です。。
では本日も良い1日をお過ごしください。


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